Backlogユーザーはどのように「業務コミュニケーションのDX」を実現しているのか

いつもBacklogをお使いいただきありがとうございます。Backlogのプロダクトマネージャーを務めている白川です。アドベントカレンダーの2日目を担当させていただくことになりました。

今年もたくさんの方がBacklogのブログを書いてくださるとのこと、大変嬉しいです!全て読ませていただこうと思っています。

このブログでは、日々Backlogの改善に取り組む白川が、いつもとは少し視点を変えて「Backlogというサービスがどのようにして業務コミュニケーションのDXに寄与しているか」をご説明したいと思います。改めて皆さんにBacklogの特性を知っていただき、そして社内でより活用いただくための一助となれば嬉しいです。

 

改めて、DXとは何か?

「DX」という言葉を耳にするようになって久しいですが、みなさんの所属する企業はDXに取り組まれていますか?DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略称ですが、最近はITツールを入れることがDXだと誤認させるような謳い文句をよく目にするようになりました。経産省が定義したものがあるので改めて確認してみたいと思います。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

経済産業省発行 デジタルガバナンス・コード 2.0

Backlogのカバーする業務コミュニケーション領域にあてはめると「データとデジタル技術を活用して、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立」することに寄与する取り組みがDXといえそうです。

 

ITツールの導入がDXになるのか

デジタル技術の活用だけであれば、すでにITツールを導入してるよ、という企業は多いかと思います。では、すでに業務でメールソフトやチャットツールを使っていればDXに成功しているのでしょうか。改めて定義を確認すると「デジタル技術」だけでなく「データ」の活用や組織、プロセスの「変革」という言葉が目立ちますね。

メールやチャットがあることで業務が効率よく進められるのは確かですが、両者に共通するのは既存の業務をデジタル化しただけで、「変革」までは至っていない「デジタイゼーション」あるいは「デジタライゼーション」という段階である点です。
※昨今のチャットツールなどはデジタルトランスフォーメーションと言える高機能なものもあります。

もちろんデジタイゼーションやデジタライゼーションも大切なことですが、日本ではこの段階で「DXに成功した!」と満足してしまっている企業が多いのではないかと危惧しています。

 

Backlogが実現している新しいデータの形成

ここで皆さんにお使いいただいているBacklogについて見ていきましょう。

Backlogでは「課題」というタスクレベルの概念を基軸に、開始日や終了日等の日付のデータ、その他タスクの分類や関連情報と言った、様々な情報が集約されます。つまり、Backlog上でコミュニケーションするだけで、普段みなさんがチームで業務を進める上で発生する情報がタスク単位に整理されていることになります。

このようなデータを一つのツールに集約することは、メールやチャットでは難しく、情報を集めるためのコミュニケーションとそれを集約するためのツールやそれらを推進する人が必要となっていました。Backlogではこれらの情報を持っている人が逐次タスクを更新するだけで、タスクに紐づけられた情報が自動で集約され、リアルタイムに業務判断などに活かせるようになります。

作業の進捗をリアルタイムで分析できるバーンダウンチャート

 

Backlogが実現している業務コミュニケーション文化の変革

みなさんは普段チームでコミュニケーションしているとき、そのコミュニケーションが何を中心に行われているか意識したことはありますか。

メールは自分の持っている情報を発信したり、相手が持っている情報を受け取ったり、コミュニケーションの中心には常に自分か相手が存在しています。また、チャットツールでは、特定のチームで雑談したり、業務について話すなど、コミュニケーションの中心にはチームに関する様々なトピックがその時々によって形を変えて存在していると捉えることができます。

一方、Backlogではコミュニケーションの中心には常に課題、つまりタスクが存在しています。そのため、そこに関わるメンバーのコミュニケーションは自然とタスクに関することに限定され、そのタスクを処理すること、あるいは問題を解決することに意識が向かいます。

これはまさに私たちヌーラボの目指す「問題対私たち」の構造です。立ち向かうタスクが難しければ難しいほど、「人対人」というコミュニケーション構造が発生しやすくなります。意見に賛同できないだけなのに、相手の人格まで否定してしまう、もしくは否定されてしまったような気持ちになる。そんな経験はありませんか?

Backlogというツールを使うことによって、「人対人」から、目指す方向が一致している状態の「問題対私たち」という組織コミュニケーションのあり方に変わっていくことを期待しています。

個々のチームメンバーがBacklogを使って普段通り業務を遂行するだけで、「問題対チーム」の構造でコミュニケーションができるようになり、いつの間にか意味のあるデータが生み出され、それがリアルタイムにチーム単位で見える化されている。これはまさしく「データとデジタル技術を活用した、業務プロセスと組織文化の変革」と言えるのではないでしょうか。

いつもとは少し違った点からBacklogを解説してみましたがいかがでしたでしょうか。日々DX推進の圧力を受けているBacklogユーザーの方は、「すでにBacklogでDXしてますよ!」と、上司の方と会話いただけると嬉しいです(笑)

 

Backlogのプロダクトとしての現状・これから

Backlogをお使いいただき、ご好評いただく理由の主なものは、下記の3つだと考えています。

  1. 業界・業種を問わずお使いいただける親しみやすいデザインと操作性
  2. タスク管理のみならず、Wiki、Git、ガントチャートなどの豊富な機能がオールインワン
  3. 人数無制限のため、価格を気にせずチームメンバーを招待可能

とはいえ、まだまだユーザーの皆様のご要望にお応えしきれていないのが現状です。歴史あるサービスだからこその技術的な課題も多いため、安定稼働とのバランスも考慮しながら、着実に改善を進めていきます。開発チームがどんな取り組みをしているかは「ヌーラバーブログリレー2022」でご確認ください。

これからもご愛顧いただけると嬉しいです。少し早いですが、2023年もどうぞよろしくお願いします!

 

明日の Backlog Advent Calendar 2022 はKeita Fukuiさんです!

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