定期的に社内での書籍購入申請のデータを集計し、Typetalkにポストするという趣味があるのですが、今回ブログリレーのネタとしてランキングを公開してみます。
データとか
社内でbuy bookと呼ばれる書籍購入手当として申請された情報を利用
- 制度的に業務に関連する書籍のみを対象とし自己啓発本は対象外
- 11月くらいに誰が何を申請したかをTypetalk連携する部分が止まっていたので完全に集計できてない
- 集計が面倒なリンクは集計から除外してるので母数はもっと多い
表記とか
順位とタイトルと購入された数 とリンク
- 2冊以上買われた本のみ記載
- タイトルは購入サイトによって揺らぎあるので適当に補正
- 書籍のリンクはAmazon, O’Reilly, Kindle用ページだったりで統一してない
2022/1/1から12/18までの購入書籍ランキングだ〜
1 | ソフトウェアアーキテクチャの基礎 ―エンジニアリングに基づく体系的アプローチ | 14冊 | link |
2 | Googleのソフトウェアエンジニアリング ―持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセス | 12冊 | link |
3 | システム運用アンチパターン ―エンジニアがDevOpsで解決する組織・自動化・コミュニケーション | 8冊 | link |
4 | アジャイルメトリクス | 7冊 | link |
5 | エンジニアリングマネージャーのしごと ―チームが必要とするマネージャーになる方法 | 6冊 | link |
6 | 実用 Go言語 ―システム開発の現場で知っておきたいアドバイス | 5冊 | link |
達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践 | link | ||
8 | アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット | 4冊 | link |
Go言語による分散サービス | link | ||
モノリスからマイクロサービスへ | link | ||
遠くへ行きたければ、みんなで行け ~「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則 | link | ||
プロダクトリサーチ・ルールズ 製品開発を成功させるリサーチと9つのルール | link | ||
アサーティブ・コミュニケーション | link | ||
14 | PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ | 3冊 | link |
ここはウォーターフォール市、アジャイル町 ストーリーで学ぶアジャイルな組織のつくり方 | link | ||
ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル | link | ||
人事白書2022――課題解決の糸口が見える人事実態調査 | 『日本の人事部』 | link | ||
セキュア・バイ・デザイン | link | ||
今から始める・見直す 内部統制の仕組みと実務がわかる本 | link | ||
ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ ―分散アーキテクチャのためのトレードオフ分析 | link | ||
21 | 【ダウンロード特典あり】シーンごとにマネして作るだけ! 見やすい資料のデザイン図鑑 | 2冊 | link |
DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C | link | ||
UIデザインの教科書[新版] マルチデバイス時代のインターフェース設計 | link | ||
認証と認可 Keycloak入門 OAuth/OpenID Connectに準拠したAPI認可とシングルサインオンの実現 | link | ||
プログラミングRust 第2版 | link | ||
Design It! | link | ||
検索システム ― 実務者のための開発改善ガイドブック | link | ||
「気持ちいい」から考えるゲームアイデア講座 | link | ||
解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法 | link | ||
分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術 | link | ||
武器になるHTML | link | ||
初めてのGraphQL ―Webサービスを作って学ぶ新世代API | link | ||
AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解) | link | ||
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版[リフロー版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践 | link | ||
実践Rustプログラミング入門 | link | ||
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発 | link | ||
ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド – little-hands | link | ||
AWSコンテナ設計・構築[本格]入門 | link | ||
ピアリング戦記 ― 日本のインターネットを繋ぐ技術者たち | link | ||
データ指向アプリケーションデザイン | link | ||
APIデザイン・パターン (Compass Booksシリーズ) | link | ||
ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本 | link |
というわけで Nulab buy book of the year 2022に輝いたのは14冊buy bookされた「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」でした!
傾向と分析
「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」「 Googleのソフトウェアエンジニアリング」「システム運用アンチパターン」と、範囲が広めの教科書的なものが上位3位
- エンジニア的に良さげだし持っとかねば読まねば感あるものは強い
- その中でもオライリーが強く上位はほぼオライリー
- 上記リストの41冊中12冊がオライリー
- みながどの程度読みこなしてるのかは気になる(自分はあまり読めてないのでお守り代わり)
「アジャイルメトリクス」「エンジニアリングマネージャーのしごと」が4,5位
- 組織、チームとしてどうやって良いパフォーマンスを出していくかという問題への関心の高さか
- 「アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック」「ここはウォーターフォール市、アジャイル町 ストーリーで学ぶアジャイルな組織のつくり方」 などアジャイル本が幅広く読まれている
- 「遠くへ行きたければ、みんなで行け」もヌーラボでの仕事の仕方として重なるところあり人気
「実用 Go言語」「Go言語による分散サービス」とタイトルに言語名が入ってるものではGoが人気
- BacklogのGitホスティングの冗長化などでGoがしっかり使われているので実践的なものが上位に
- これまたどっちもオライリー
「プロダクトリサーチ・ルールズ」「PLG プロダクト・レッド・グロース」あたりのプロダクト本
- プロダクトをどう受け入れてもらうかどう成長につなげるかへの関心の高さか
- 自社プロダクト開発して使ってもらってご飯食べてる会社だし
Rust本がぼちぼち
- これという決定版はなさそうだけどRustと名のつく書籍がちらほら見られた(1冊しか買われてない物も含めると地味に目立った)
人事白書2022
- これ買う選択肢が自分にはなかったけど実は面白いのかもしれないと気になった一冊
その他
- セキュリティーだったりAWS関係は毎年安定して入ってる印象
- 社内の関心ごととリンクしているのでなんとなく今年の振り返りになってる
- とはいえ今年上場したけど関係しそうなものは入ってない
おまけ:2022の良かった本聞いてみた
masa the CEO
shiroaki the PdM
- ユーザーストーリーマッピング : “一人で調査していくものだと思いがちだけどみんなで作り上げていくものだよと、役割も明示されていてチーム作りやワークショップやるのに役立った”
- ジョブ理論 : “機能軸で考えがちだけど行動をどう代替したらいいだろうかで機能を考えるヒントになる”
woody the App lover
- UI/UXデザインの原則 : “アプリケーション作る時やっちゃうあるあるがありデザイン思考の重要さが伝わる”
saki the PWA lover
- Every Layout : “特定のライブラリや局所的なアプローチに縛られず、素直なCSSを書いて多様で再利用性の高いレイアウトシステムを構築する思想に共感しました。”
Johnny the Coaching lover
- アサーティブ・コミュニケーション : “アサーティブ(相互尊重)なコミュニケーションのやり方を様々な事例を見ながら学べる本です。仕事だけでなく家庭などでのコミュニケーションでもとても役に立つ考え方が書かれてます。”
kimzo(me) the Uncertainty lover
- エフェクチュエーション : “非予測的コントロールなど不確実な中で生き残りながら進む方法や考え方を研究から導き出していて面白い。学術書で難しいので解説を探しながらがんばって読んだ”
おまけ2:buy bookの仕組み
- Google フォーム → Google App Script で Backlogに書籍購入手当の申請課題登録し、社内のTypetalkの専用トピックにポスト
- ポストをみて興味を持った人が今月はこれ買うかって申請することも結構ある
以上、ヌーラボ buy book オブザイヤー 2022の発表でした!気になる本があったら普段時間ないぜって人も年末年始で読んでみてくださいね〜
来年も良い学びの年でありますように。