ヌーラボでサービス開発部の部長をしている吉田です。今回は、ヌーラボブログリレー2024 for Biz の4日目のブログとして、11月21日に開催した「EM Night Tokyo – ワールドカフェで語り合う会 –」を振り返ります。
年間を通して様々なイベントを企画しているヌーラボですが、マネジメントは仲間と語る場が大事だという気づきをもとに、今回はワールドカフェ形式で実施しました。
当日の様子はTogetter「EM Night Tokyo – ワールドカフェで語り合う会 –」にもまとめています!
EM Nightを始めた背景
そもそも「EM Night」という企画をスタートさせようと思ったきっかけは、2022年10月から自身がマネジメントを担当するようになったことがきっかけです。当時は自分以外は海外出身のエンジニアで構成されたモバイルアプリケーションを開発するチームのマネージャーでした。
これまでもリーダーのような立ち回りをすることは多くありましたが、役職として明確にマネジメント担当を言い渡された時に、メンバーの人生に関わる評価などに対して「無責任には取り組めない」という気持ちが湧いてきます。そこからは、しっかりマネージャーとしての勉強をしなければいけないと思い、書籍を読んだりするようになりました。
そんな時に、AWSの三室さんやホライズンテクノロジーの大谷さんが集まっていたCTOやEMが集まる新年会(と、記憶しています…)が行われました。そこに参加していたみなさんに私の危機感や学びたいという思いを共有したところ、
「福岡では、あまりそういうイベントがないよね!」
と意気投合。その場でも評価や教育、採用の話で大変盛り上がったことから、この盛り上がりをそのまま別のイベントにしたら面白そうだと思い、その場で開催日程の目処までついてしまうという猛スピードでイベントが立ち上がりました(このノリが福岡らしくていいですね)。
イベントの目的は、その時に教えてもらったたくさんのためになる話をみんなでシェアしようというものではあるのですが、何よりも仲間が欲しかったというのが正直な気持ちです。マネージャーは答えがないことを決めたり、時には本当に全員が納得しているのか、100%の自信がないままに推進しなければいけない場面もあります。そんな気持ちを共有する仲間が欲しかったんです。
そんな気持ちは他のマネージャーも同じだったようで、ここまでイベントが続いています。
これまで福岡で2回開催!
初回は、トイポさん、クアンドさん、YAMAPさんとともにLT会として開催。しかし、LT以上に懇親会が盛り上がり、立ち話が止まらず、24時近くまで会社に残って語り合うほどでした。24時まで語り合っても帰宅できるのが福岡ですね(笑)
2回目の開催では1回目を踏まえ、スタート時から懇親会を再現するつもりで「ワールドカフェ」形式を取り入れました。
ワールドカフェとは
ワールド・カフェとは、その名のとおり『カフェ』のようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行い、他のテーブルとメンバーをシャッフルして対話を続けることにより、参加した全員の意見や知識を集めることができる対話手法の一つです。
出典:四国地区大学教職員能力開発ネットワーク, 2012年8月23日, SPODフォーラム 2012「ワールド・カフェの手引き」,
開催の結果、「思ったより福岡にEM、マネジメントを仕事とする人がいる!」ということに気づきました。
EMという役職自体が比較的新しい呼称なので、他の職種よりは少ないだろうとは思っていましたが、福岡という土地柄だと、以前は小さい会社が多く、あまりマネージャーなどの役職を名乗る人がいなかった印象だったので、意外に感じました。
福岡の会社も成長していることを感じるとともに、リモートワークができる会社も増えたことによって東京本社の企業の福岡支社で活躍するマネージャー(EM、PdMなど様々)も増えてきているのが顕著にわかりました。
東京開催のワールドカフェの進め方
まずは主催2社のマネジメント担当者によるLTを行い、自己紹介を兼ねた話題提供を行ってからワールドカフェに移りました。
ワールドカフェのテーマは
- 採用
- 社内教育
- 開発生産性
- 評価
の4つ。私は「採用」のワールドカフェの進行を担当しました。
採用のテーブルでは、
- 転職エージェントとどう付き合っている?
- 採用媒体の〇〇、うまく使えている?
などなど、具体的な業務に踏み込む話も多かったのが印象的でした。EMだけでなくVPoEをされている方も参加されていたので、会話の視座が違ったのも特徴でしたね。また、途中からスタッフとして参加していたスタディストの開発部人事の方も参加してくれたので、より解像度の高い採用の話ができました。
何より、開催後には「福岡にいきます!」と言ってくれる人もいたのが嬉しかったです。
結論:やっぱりEMは、ひとりで悩まない方がいい
内容が内容なので、ぶっちゃけ話しが多く、具体的なことがかけないのが申し訳ないのですが、開催して思ったのは「やっぱりEMは、ひとりで悩まない方がいい」ということです。
例えば技術派遣の会社から参加されていた方と会話して気づいた「資格制度」の在り方の違い。技術派遣の場合は、資格取得がビジネスに直結することも多々あるようで、ヌーラボにおける資格の意味とは異なるように感じました。
また、東京はヌーラボよりも規模やフェーズが進んでいる会社も多く、特に新卒採用の話を詳細に聞けたことがプラスでした。
答えがない、言語化が難しい課題ばかりと向き合う職業だからこそ、こういった会話を通して、自分たちのスタンスを明確にすることが大切ではないでしょうか?気軽に相談できる相手がいるのはやっぱり大事ですね。
今後もこのようなマネジメントについて語る場を作っていきたいと思いますので、共催したい会社さんはぜひお声がけください!参加いただいた皆さん、会場提供をしてくれたスタディストさん、ありがとうございました。
追伸:参加者の方に、元ヌーラバーと現在働いている方がいて、活躍の様子を聞けたことも嬉しい一幕でした!!