はじめまして。株式会社スタディストでSREの仕事をしている北野(@katsuhisa__)です。2017年11月10日にヌーラボさん東京オフィスにて行われた「Geeks Who Drink in Tokyo -AWS & 神楽坂 Edition-」に参加してきました!
当日のイベントの要点をまとめていたところ、ヌーラバーのみほさんにお声がけいただき、本ブログに寄稿させていただくことになりました。
さっそくですが、本イベントを振り返ります!
※当日の熱狂をリアルタイムで感じたい方は、Togetter 「#GWD_Nulab in Tokyo AWS Editionまとめ」をご覧くださいね!
AWS 費用と戦う
まずはじめに登壇されたのが、大学受験生の3人に1人が利用する学習管理プラットフォーム「Studyplus」を運営するスタディプラス株式会社の満足亮(まんぞく りょう)さん。「AWS費用と戦う」をテーマに、費用を半額にした話について共有してくださいました。
満足さんは、インフラのコストを抑えるためには、まず社内で定量的な目標を設定することが重要だとご指摘されていました。具体的に、対売上比のAWSコストを5%目標に設定されていたとのことで、弊社でもぜひ参考にしようと思いました。
また、具体的に目標を達成するために、以下のサービスを使いこなすことの重要性について共有していただきました。
- CloudWatch Billing
- Cost Explorer
- Trusted Adviser
- Detailed belling report
これらを活用した結果、実際にAWSのコストを半減させる成果を挙げられたとのことで、私も身が引き締まる思いがしました・・・!
発表内容については、こちらからどうぞ!
Backlogのインフラを支えるAWSの活用事例
続いてご登壇されたのが、株式会社ヌーラボ 山崎 毅さん。Backlogの成長と、使用しているAWSの技術について発表いただきました。Backlogは、ユーザー数が数十万人、有料契約社数が数千社という、国内最大級のプロジェクト管理ツールだそうです。発表では、Backlogのインフラを支えるAWSの活用例を共有しました。
Backlog の裏側で稼働しているAWSの主な構成は、以下とのこと。
- EC2
- Aurora
- Route53
- S3 / CloudFront
- CloudWatch
- Lambda ( Typetalk との連携で使用 )
Backlog ユーザー数の増加に伴い、どのようにシステムをスケールさせたのか、その知見について山崎さんはお話してくださいました。
具体的には、上述したAWSの環境を1つのセットとし、セット単位で増やす運用をしているそうです。その運用方針で発生する問題(ex. メンテナンスの非効率性や、同じ作業の繰り返し)に対しては、Infrastructure as code や、新しいAWSサービスを積極導入して、運用削減するアプローチで解決していらっしゃるそうです。
スタディストでも、Infrastructure as code の取り組みや、新しいAWSサービスを取り入れることを非常に重視しており、同じインフラエンジニアとして近しい何かを感じました。
登壇資料はこちらからご確認いただけます。
サーバーワークス流のCacoo使いこなし術
最後にご登壇いただいたのが、AWSに特化したクラウドインテグレーションを事業として展開する、株式会社サーバーワークスの佐竹陽一さん。過去にパワーポイントで作成していたAWS構成図をCacooに移行したことで、どれくらい幸せになれたのか、どのようにCacooを運用するのがポイントかを共有いただきました。
様々なお客様の技術課題をAWSを活用し解決されているサーバーワークスさんだけあって、Cacooの使い方も非常に上手だなあ、と感動いたしました。
最も印象に残ったのが、お客様の前で同じ画面を見ながらAWS構成図をCacooで作成するお話でした。成果物をリアルタイムで共有することで、お客様との認識の齟齬を防ぐことができ、手戻りの発生を最小限に抑えることができるそうです。(※詳しくは「Cacooのアイコンで AWS構成図 を作成!580社以上のAWS移行実績をもつサーバーワークスのCacoo活用事例」をどうぞ。)
もちろんAWS構成図をライブで書くことは佐竹さんのような凄腕PMのなせる業なのだろうなあ、とは思いますが、その方針を貫くメリットや、考え方は私にとっても業務に活かすことができそうだと感じました。
資料はこちらからご覧いただけます。
飛び入りLT「Cacoo アイコンの話」
ここからは、LT タイムです!一人目は、ワンダープラネット株式会社の古渡 晋也(@f_prg )さんによる「Cacoo アイコン」のお話でした。
AWSのサービスが新しく追加された際に、Cacooのアイコンがまだ更新されていない!という時に、自作したSVGをインポートし、Cacooアイコンとして使用されていたそうです。
せっかくなので、Cacooストアに申請したところ、ヌーラボさんから即時返信があり、Cacoo本体に取り込まれることになったそうで、非常に感動されたとのこと。
@f_prg さんの奉仕精神が素晴らしいなあ、と感じるのと同時に、フィードバックを即座に取り入れるヌーラボさんの中の方たちも本当に素晴らしいな、と思いました。
資料もぜひご確認ください。
飛び入りLT「DB 暗号化をやれと言われたけど、Aurora 移行を同時に実現した話」
最後は、私、株式会社スタディスト 北野(@katsuhisa__)が、Aurora 移行に関するお話をさせていただきました。
公開されているAuroraの論文をもとにAuroraの仕組みをご紹介し、また、実際に移行する工程の概要をご共有いたしました。Aurora は本当に素晴らしいアーキテクチャーで、もっと多くの方につかっていただけると良いなあ、と思っています。
資料は以下に置きましたので、ご興味ある方はご覧ください。
まとめ
いろんなエンジニアの方の登壇内容を伺い、AWSの奥深さを再認識できました。AWSは、それ自体が素晴らしいプラットフォームであることと同時に、エンジニアコミュニティが発達している点がすごく良いなあ、と常々感じています。
懇親会では、ヌーラボさんが用意してくださったビールを飲みながら、AWSについて熱く語ることができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。(また、スタディプラスさんにご提供いただいたピザもおいしくいただきました!)
ヌーラボさんも、弊社スタディストもAWSを活用した開発ができるエンジニアを募集していますので、ご興味ある方はご連絡をお願いいたします!イベント運営してくださったみなさま、本当にありがとうございました!
次回のGeeks Who Drinkは新オフィスの神保町で開催します!
イベントに関する情報はヌーラボのコミュニティページかConnpassページで随時お知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね!また、こういうイベントを開催してほしい!というご意見も、ヌーラボのTwitter(@nulabjp) かFacebookで受け付けております。