2017年6月23日にヌーラボ東京オフィスにて「 Geeks Who Drink in Tokyo–Go Go Golang Edition!」を開催しました!本イベントは、6月28日に福岡で開催された「 Geeks Who Drink in Fukuoka -Go Go Golang Edition!-」のロードショーイベントです。実際の開発でGoを使っている Go言語開発者 や、今後使いたい!という方が集まり、様々な視点でGo言語を使った開発に関するノウハウを共有しました。議論が白熱したイベント模様をお届けします。
他言語と比較したGo言語の良し悪し及び学習について
最初に登壇したのは、日本と台湾で合計500万人以上が利用する、恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」を開発する株式会社エウレカのサーバサイドエンジニア、臼井 友亮さん。実は1年前はGo言語未経験者だった臼井さん。実際のサービス開発を通して得た、Go言語の良し悪しと学び方についてお話ししていただきました!
Pairsのサーバーサイドは、基本的にGo言語から記述されているそうです。臼井さん自身はエウレカに入社する前はC言語やPHPを使うことが多く、入社がきっかけで本格的にGo言語を使った開発をすることになりました。1年利用して感じたGo言語の特徴として「シンプルな言語仕様」「充実した標準ライブラリ・ツール群」「強い静的型付け」「Googleが使っているという謎の安心感」の4つを挙げていました。加えて、Go言語の良い点は「言語が小さいため基本の習得が容易であること」、つらい点としては「総称型(ジェネリクス)がないといったこと」を説明していました。
気になる学習方法については、A Tour of Go を利用していたそうです。書籍は、「はじめてのGo言語」など初心者向けの書籍を手元に置いて学習を進めていました。Go言語はオフィシャルで提供されている情報が多いため、疑問点があった際にすぐに活用できたのも魅力のひとつと語りました。
詳細については、以下のスライドをご覧ください。
他言語と比較したGo言語の良し悪し及び学習について by YU81
バッチをGoにリプレイスして高速化した話
続いて登壇したのは、広告とメディアの最適なマッチングを実現するレコメンド型ネイティブアドネットワーク「UZOU(ウゾウ)」を自社で開発する株式会社Speeeデジタルコンサルティング事業部の岩崎 裕馬さん。同社のマーケティング支援ツール「Makreship」の開発に従事して、現在はUZOUの開発を主導しています。そんな岩崎さんに、Go言語を使ったパフォーマンスチューニングのコツとその実例をご紹介していただきました。
臼井さんの発表でもあったように、Go言語の特徴は「言語仕様がシンプルなところにある」と岩崎さん。Go言語を使う前のバッチ処理は、Amazon EMR(Spark)を使用して、ScalaのSparkアプリケーションを実行していました。Go言語へ移行した後は、ECS Container Service(ECS)を使用して、Goのバッチアプリケーションを実行しているそうです。移行したことで、バッチ処理の時間が高速化して、費用面でのコストも大幅にカットできたそうです。
移行時のパフォーマンスチューニングなどの詳細はぜひスライドをぜひご覧ください!
バッチをGoにリプレイスして高速化した話 by yuma iwasaki
飛び入りLT「Golang を使って開発されているHTML5版Cacooを紹介」
発表後の飛び入りLTでは、Go言語とも関わりがあるヌーラボサービス「Cacoo」の紹介をさせていただきました。
現在Cacooはエディターの開発をFlashからHTML5に移行していますが、実はサーバーもJavaのみの開発からGo言語を取り入れた開発へとシフトしています!せっかくなので、イベントでは、挙動が早く、使いやすくなったHTML5版Cacooのデモをみなさんにお披露目しました。
HTML5版のCacooは、近々正式にリリースしますので、ぜひご期待ください!
発表後の懇親会では、Go言語をテーマに来場者同士の会話が盛り上がりました!Go言語は比較的新しい言語ということもあるため今回のGeeks Who Drinkが、新しい情報収集の場となったり、新しいつながりを創出していたりする場となっていたら幸いです。
当日出席できなかった方は、イベントの模様をFacebook Live配信にて公開していますので、ぜひご覧ください。
7月もGeeks Who Drinkを開催します。イベントに関する情報はヌーラボのイベント情報ページで随時お知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね!また、こういうイベントを開催してほしい!というご意見も、ヌーラボのTwitter(@nulabjp) か Facebookで受け付けております♪