毎月恒例のヌーラボイベント「 Geeks Who Drink 」を2017年7月21日に開催しました!Geeks Who Drink は、エンジニアやプログラマーに向けた技術に関する交流会イベントで、福岡と東京でそれぞれ開催しています。IT企業のエンジニアやデザイナーをゲストスピーカーに招いて、自社サービスで活用されている技術を解説する、キーノートスピーチも行っています。
今回のテーマは、「Webの先進技術3連発Edition」。技術のジャンルや言語に制限を設けなかったため、ヌーラボのプロダクト「 Cacoo 」のHTML5移行のお話から、 Serverless Framework , requestIdleCallback まで実に幅広い内容となりました。セッションとしてご登壇いただくお三方のみならず、LTの内容も充実しており、「 Geeks Who Drink 」の名前の通りとてもギークな夜でしたよ!それでは、早速レポートしていきます!
イベントレポート
技術勉強会にはピザとビールが不可欠です
今回も19時にスタートした Geeks Who Drink 。「Webの先進技術3連発Edition」というタイトルだったからか、今回はほとんどの参加者が男性でした。(ギークな女性のみなさん!ぜひ参加してくださいね!)
Session 1. [requestIdleCallback()による協調的バックグラウンド処理の実現]
Aspective LLC代表 久保田 光則(くぼた みつのり)さん
セッションお一人目は、久保田さん。著書「Webフロントエンド ハイパフォーマンス チューニング(技術評論社)」でご存知の方もいらっしゃるかと思います。発表テーマは、「requestIdleCallback() による協調的バックグラウンド処理の実現」です。
JavaScript の最近出てきたAPIである requestIdleCallback() について、様々な使いづらさのある WebWorker のオルタナティブとしても使える点や、ブラウザが暇なときに処理してくれるという点、UIスレッドで実行するため通常のコンテキストで実行できる点などをご紹介いただきました。
冒頭から濃厚な内容に、質問も続出でした。
みなさん真剣に聞いています
そしてなんと!「著書『Webフロントエンド ハイパフォーマンス チューニング(技術評論社)』の見本誌を2冊持ってきました。」ということで、急遽じゃんけん大会を行い、勝者に本をプレゼントするという企画が開催される事態に!
これは予想だにしていなかった嬉しい誤算!
「それではいきます」の久保田さん。
急遽開催されたじゃんけん大会に、会場も大盛り上がり
ラッキーなお二人、おめでとうございます!
久保田さんの発表スライドは、こちらに公開されています。
Session 2. [Serverless FrameworkでAWSフルマネージドなツールをいくつか作って得たアーキテクチャ設計の知見]
株式会社Fusic 小山 健一郎(おやま けんいちろう)さん
お二人目のセッションご登壇者は小山さん。発表テーマは、「 Serverless Framework でAWSフルマネージドなツールをいくつか作って得たアーキテクチャ設計の知見」です。
Serverless Framework とは、サーバレスアーキテクチャでアプリケーションを構築するためのフレームワーク。実際にどのようなツールが作れるのか、例を挙げながらのご説明がとても興味深かったですね。
Twitterでもリアルタイムな反応が。
真剣に話を聞く参加者のみなさん
小山さんの発表スライドは、こちらに公開されています。
Session 3. [Cacoo HTML5対応の裏側~未発表の「没」実装をこっそり紹介]
株式会社ヌーラボ Cacooプロダクトオーナー 平山 真(ひらやま まこと)
セッション最後の登壇者は、1週間の出張を終え、東京から帰ってきたばかりのヌーラボ 平山。(飛行機が機材トラブルのため1時間近く遅れたとのことでした。)
Cacoo のプロダクトオーナーである平山からは、「Cacoo HTML5対応の裏側~未発表の「没」実装をこっそり紹介」を発表テーマに、現在 Flash から HTML5 に移行しつつある Cacoo の、「没になったマル秘開発」に関してのお話しをさせていただきました。
完成に向かいつつある HTML5 対応の陰で、実際には開発してみたけど不採用になったプロトコル、実装アプローチ、ミドルウェアやソフトウェアについて、なぜ Cacoo には適応できなかったのか?という失敗談をからめた、ある意味実践的なプレゼンテーションでした。
「エジソンって知っている人?」という問いかけへの反応
会場では、Cacoo のサービス開発の裏にある赤裸々なお話しが続出。こういった「ここだけの話」が聞けるのは、やはりオフラインイベントの醍醐味かもしれません。
平山の発表スライドは、こちらに公開されています。
LT 1.[個人の発信を組織の力にする情報共有ツール「Kibela」のご紹介とそれを支える技術]
株式会社ビットジャーニー 代表取締役 井原正博(いはら まさひろ)さん
LTのお一人目は、今回の Geeks Who Drink のためにわざわざ東京から来てくださったという井原さん。テーマは「個人の発信を組織の力にする情報共有ツール「Kibela」のご紹介とそれを支える技術」です。
私も、Kibelaユーザーとして、個人的に井原さんのLTをとても楽しみにしていました。
Kibelaを支える技術について
Kibelaの開発に用いられている技術に関して知れるのはもちろんですが、「技術的挑戦は精神衛生上必要」というお言葉と、「サービスの成長が最も大事」という基本方針もとても刺激的です。
井原さんの発表スライドは、こちらに公開されています。
LT 2.[introducing Shifter and under the hood]
株式会社デジタルキューブ 上滝 太祐(じょうたき たいすけ)さん
今日最後のスピーカー、2人目のLT登壇者は、上滝さん。手がけているサービスについてご紹介いただきます。テーマは「introducing Shifter and under the hood」です。
「Shifter」のご紹介をいただきました
WordPressの静的配信ホスティングサービス「Shifter」。「セキュリティー」「スピード」「スケーラビリティ」「メンテナンス」という4つの観点から、WordPressの抱える問題点の指摘と、Shifterによる解決策の提示をいただきました。
上滝さんの発表スライドは、こちらに公開されています。
グループフォト!
最後は、恒例:参加者全員でのグループフォト。
今回もたくさんの方に足をお運びいただきました。改めて、ご登壇いただいた5名の方、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
番外編
ギークなみなさんの冷めやらぬ熱!
全てのコンテンツが終わったあとに、参加者同士で作ったプロダクトを見せ合い、意見を交換する場面も。技術にフォーカスしたイベントならではですね!
懇親会
乾杯!
行けるメンバーで懇親会も開催しました。技術を学んだ後のお酒や活イカは絶品ですね。
イベントの様子はハッシュタグでも確認できます
Geeks Who Drinkは、イベントのハッシュタグ[ #GWD_Nulab ] をご用意しています。今回のイベントのリアルタイムなつぶやきは、こちらからもチェック可能です。
次回の Geeks Who Drink は?
8月に開催予定です。テーマが決まり次第、connpassのページやヌーラボのTwitter・Facebookでおしらせしますので、チェックしておいてくださいね!
また、テーマのリクエストも大募集!
ヌーラボではエンジニアを募集しています
また、ヌーラボは現在エンジニアの採用を強化しています。福岡・東京でも募集していますので、ヌーラボに興味を持った方や、ヌーラバーに話を聞いてみたい方がいれば、コーポレートサイトの採用ページまたはWantedlyよりお気軽にご連絡ください。