新しい期を迎えました。ヌーラボのHR、Angelaです。本日は、昨年からヌーラボが取り組んでいる「Tech Blog」の取り組みについて、1年間運用してみたプロセスや結果についてご紹介したいと思います。
ヌーラボには、ヌーラボブログというものがあり、会社の情報やプロダクトの情報を、ほとんど毎日(平均すると1日1記事ペース!)更新しています。ヌーラボは、PR担当や人事担当不在で、エンジニアのみで会社運営していた時期が長いため、特にルールなく、個人の技術のアウトプットの場としても、ヌーラボブログを活用していました。
そんな中で昨年、大体的にみんなでTech Blogとして更新を始めよう!と運用を開始したお話です。
こんな方にオススメです
- 会社として、Tech Blogの立ち上げを担っているエンジニアの方
- どうやってエンジニアチームと協働すればいいかわからない人事の方
- 採用活動の全体設計をしているCTOやエンジニアの方
ちなみに以前このようなブログも書きましたので、ご参考まで!
- 【採用データ初公開】今まで秘密にしてたけど、ヌーラボ2017年の採用活動をデータで振り返る。
- 【続:採用データ公開】今まで秘密にしてたけど公開した、「ヌーラボ2017年の採用活動データ」をもっと公開してみる。
なぜ、改めてTech Blogを始めたのか
Tech Blogを始めた理由は、大きく3つあります。
1)採用ブランディング
2017年度は、ヌーラボ史上最大の採用目標を掲げて、採用活動を行いました。採用に対して、Blogは即効性が期待できるものではないことはわかっていました。しかし「技術のヌーラボ」としてのブランディングを強めていく取り組みにトライしても損はない!と思い、エンジニア採用チームと相談して開始することにしました。
2)日頃の技術知見のアウトプット
ヌーラボの社員で、最も多い職種がエンジニアです。歴史の長いBacklogや、挑戦的な技術スタックで攻めまくっているCacoo、新規にエンジニアが立ち上げたTypetalkなど、ヌーラボだからこそ持っている技術知見があると確信していました。とは言え、だいそれた技術の話ではなく、日々の経験を通した話は独自のネタになると思っていたので、みなさんがアウトプットする機会になればいいな〜と(勝手ながら)思っていました。
3)サービス広報
ヌーラボには現在3つのプロダクトがあります。しかし、Backlogはご存じの方も、社名のヌーラボとリンクしないと言われることが多々ありました。Tech Blogを通して、それぞれのサービスのエンジニアが自社を広報してくれることになるので、サービスの広報に繋がることも期待していました。
どこではじめるか
どこでブログを始めるか、迷われる方も多いと聞きますが、ヌーラボの場合は、初めから基盤が整っていた自社ブログの中で展開することにしました。自社ブログの強化を通して、ヌーラボ自体のSEOにもつなげていきたいと考えていました。
ちなみにヌーラボは、Wantedlyのブログも頻繁に更新しています。Wantedlyでは、会社の文化やHRに関することなどを中心にしていますが、時にはWantedlyブログを再編集してヌーラボブログに移植することもあります。
運用前に行なった準備
運用開始にあたって取り組んだことは以下です。
1. 名簿作り
エンジニア社員の名簿を作り、担当プロダクトごとにまばらに順番が回ってくるように並べ、担当の日にちを決めていきました。ちなみに更新は週1回水曜日を基本にしていました。ヌーラボは、エンジニアが52名以上いるため、1周するのに1年以上かかるサイクルです。そんな頻度だったため、依頼しやすかった(十分負担にはなったと思いますが汗)という点も、運用しやすいポイントだったと思います。
2. タスク起票
Backlogで起票 順番を決めたら、日にちや依頼事項を入れてBacklogで一人ひとりに依頼タスクを作ります。こんな感じ。
3. バナー作成
ヌーラボの場合は、Tech Blogの下に、採用ページへのリンクが貼られるバナーを掲示できるようにしていました。こちらもBacklogチームのMakkyに作ってもらいました。ありがとう!
ここまで出来たら準備完了。あとはヌーラボの文化が運用を支えてくれました。
実運用にあたって
Tech Blogをしっかりと継続させるために、たくさんのひとに協力をしてもらいました。
運用を支えてくれたエンジニア文化
ヌーラボは、Typetalkの中に「ヌーラボBlog」というトピックがあります。そこに「ブログ書いたよ〜」と下書きのリンクをはっておくと、誰ともなくレビューが始まり、いろいろコメントをくれます。これはTech Blogだけでなく、私のブログなども同様で、みんながすっごく優しく支援してくれるのです。こういう文化って作ろうにも作れるもんじゃないと思うので、感謝しています。
この、優しさ溢れるレビュー文化のおかげもあり、レビューありきのスケジューリングでBacklogのタスクも設定し直しました。Backlog上には、リリース目標日の1週間前を執筆期限として登録していました。
リリース前にSEOチェック、リリース後にはSNS広報も欠かさず
リリース前には、コンテンツマーケティング担当の最終チェックが入ります。またリリース後にはPR担当のSNS広報も欠かせません。全方位的な社内連携があってこその効果だったと思います!
やってみてわかったこと
みんなでレビューするから、はてブがつくとみんな嬉しい
事前のレビューで関わってくれる人が多いので、いざリリースしてはてブが付き始めるとみんなで喜べるのがよかったです!私自身も、リリースされるといつも、はてブのテクノロジーページを開きっぱなしにしていました(笑)
記事を見ました!という採用応募が増えた。
特にSVGの記事を見て、バンクーバーからわざわざ帰国しCacooチームに入社してくれたKayさんには驚き!
General Meeting中に隠し撮りしたKayさん
いくら求人に開発環境を羅列したって、伝わりづらい日々の心がけやチームの文化があると思います。そんなポイントも伝わるメディアになってくれたと思います。嬉しい。Kayさん以外にも、採用面接前には大半の人がブログをチェックしてくれていたので、効果は絶大。
また、ヌーラボの場合は執筆者の顔が見えるようになっているので、事前に面接対応者の顔が見える透明性にもつながっていたと思います。(本当に事前情報ゼロの人と面接するのってちょっとビビりますよね。)
もちろん、そんなにスケジュール通りにはいかない!
エンジニアチームも日々の業務やいろんな緊急対応等々ありますので、そんなにスケジュール通りに行くもんではないのですが、どんなに頻度が減っても続けて行くことがブランドになと思っていたので、とにかく継続することにこだわっていました。
Tech Blogのディレクター担当がいると良い
今回、私はそこまでしっかり運用管理できていた訳ではないですが、実際にこれから始める会社さんは、どなたか運用責任者のような方を立てた方が良いと思います。日程の管理やリマインド等をこまめにできる人が必要です(自戒を込めて)。
ブログ全般に言えるネタの探し方
これは、技術者ではない私がいうことではないと思いますが、あえて言いますと、ブログ類のネタはそこら中に落ちていると思っています。
エンジニアも人事も答えがない仕事なので、やっている取り組みの結果の派手さや大きさに関わらず、トライしたプロセス自体がネタだと思うのです。最近個人的には、自分の仕事の振り返り自体をブログにしちゃったりしています。わざわざブログを書くというより、社内向けにまとめた報告資料を外にも出しちゃう感覚。
- 【採用データ初公開】今まで秘密にしてたけど、ヌーラボ2017年の採用活動をデータで振り返る。
- 【続:採用データ公開】今まで秘密にしてたけど公開した、「ヌーラボ2017年の採用活動データ」をもっと公開してみる。
実際に他人がやった体験談は、一般論を書くよりずっと生々しくて、役に立つことが多いと思うので、なんでもいいから最近の出来事を書いてみるのがコツなのかな、と思って取り組んでいます。
注目度が高かったTech Blog
ここで、この1年間の中でも注目度が高かったTech Blogを紹介します。
(はてブ数は4月上旬時点のものです)
はてブ数[674 users]
jQueryを卒業したかった僕がReact StaticでReactをイチから学んでWebサイトを作った話
はてブ数[441 users]
Webエンジニアだったら当然知っておきたい「 クリックジャッキング対策 」とは?
はてブ数[391 users]
ヌーラボのアカウント基盤を Java 9 にマイグレーションして起きた問題と解決法
はてブ数[334 users]
1ファイル・3コマンドで実現!Dockerでチーム全員の開発環境の構築を始めてみませんか?
はてブ数[280 users]
目指すのはぶっちぎりの速さ! なぜ HTML5 版CacooはSVGを採用するのか
最後に
こういったTech Blogや、採用候補におけるネタ探しをテーマにしたイベントを5月に開催予定です!
気になる方は、ヌーラボのイベントconnpassのメンバー登録をぜひお願いします♪
他にも登壇してくださる方を募集しているので気になる方は是非TwitterでAngelaにお声がけください。