このたび、人員の増加にともないヌーラボの京都事務所が新事務所に移転しました!実はこの新事務所、この8月から自分たちと周りの沢山の方々に助けられながら、自分たちの手で京都の古い家屋をリノベーションしました。このエントリでは移転のお知らせを兼ねて、そのリノベーションの模様を少しご紹介したいと思います。
自分たちで改修する流れ
ヌーラボ京都事務所では、メンバーの増加にともない7月ごろから新しい引っ越し先を探していたのですが、理想の事務所は自分たちで作るべきではないか、自分たちの環境は自分たちで構築するのがヌーラボらしいのではないか、なんかおもろそうやん、などの意見により、改修可能な物件を探して自分たちでリノベーションする方針になりました。
素人なのでいろいろな方のお力を借りました
京都移住計画さん(http://kyoto-iju.com/)。 京都に移住する人たちを支援する情報を発信していて、移住に適した不動産も扱ってます。改修が可能な物件を探していただいたり、DIYをサポートしていただけるRADさんを紹介してもらったり、ヌーラボの改修を取材して記事として使っていただきました(vol.1, vol.2)。
RADさん(http://radlab.info/)。京都のまちと空間とか調査したりイベントしたりしてる建築集団です。なんとなくやりたいことあるけどどうやっていいか分からないことを具体的にどういう方法があるか、どういう材や道具を使えばいいか、そのやり方は安全かどうかなどを改修前に一緒に検討していただき、ワークショップをやるときに現場で監督をしていただいたり、ヌーラボの改修例をパターンとしてアーカイブしていただきました。
全国床張り協会さん(http://yukahatter.jp/)。ナリワイの伊藤さんがノリで始めた協会で、床張り巡業で全国飛び回って床張ってます。伊藤さんにスライド丸のこ付きで床張りワークショップの講師として来ていただき床張り指導していただいたきました。
改修イベントに参加していただいたみなさん。実際の改修作業は基本的にヌーラボのメンバーで進めていくのですが、大きな改修がある時は公開イベント(ワークショップ)として毎回10数名の方に参加いただいき、楽しみながらお手伝いしただきました。のべ40人くらいの方に手伝っていただきました。
実際の改修の様子
人手が必要な大きめの改修はFacebookで公開イベントページを作成して、DIYに興味ありそうな方へ参加を呼びかけていました。そちらに改修の様子もアップしています。
1.壁壊し
【ヌーラボ京都 – 新事務所改修1】一日で壁すごく壊す。終わったら銭湯&ビール!
鴨居や押し入れの土壁をバールや金槌でガンガン壊しました。粉塵がすごいのでみんなマスク。京都の古い家は部屋が小さく区切られているので全部つなげると雰囲気が変わります。
2.壁塗り
【ヌーラボ京都 – 新事務所改修2】ペンキと漆喰で壁すごく塗る。終わったら銭湯&ビール!
天井や壁をパテで補修し、その上にペンキを塗って行きます。ノボホワイトという塗料を使用しました。これで部屋が明るくなった気がします。前回壊した土壁を再利用しての土壁補修や、漆喰での壁塗りなど、いろいろな塗りに果敢にチャレンジしました。
3.床張り
【ヌーラボ京都 – 新事務所改修3】床すごく張るワークショップ。終わったら銭湯&ビール!
講師のもとワークショップ形式で床を張りました。2階は桧を根太の上に直接張り、1階は杉をコンパネの上に張りました。床材の違いでそれぞれ違った雰囲気の床になっています。どちらも明るくやさしい仕上がりで、床にゴロゴロ寝転がるのが気持ちいいです。
ビフォーアフター
というわけで、出来上がった事務所が以下になります。せっかくなので改修前の写真と比べてみましょう。
1階
2階
アフター!
なんということでしょう、狭くて薄暗い雰囲気だった部屋が明るくやさしい事務所に変身しました!
というわけで京都事務所よろしくです
今度ニューヨークに事務所ができますが、京都事務所もよろしくお願いいたします。
住所は以下になります。大通りから入った路地の奥に、大人の隠れ家的スポットとして所在しております。
〒 604-0907
京都市中京区河原町通竹屋町上る大文字町232-3
そして。。。お気づきかもしれませんが改修は終わってません。オフィスとしては動き始めましたが、まだまだ改修を続けて行きます。京都でDIYに興味あるエンジニアの方、ぜひ京都事務所で一緒に働いたりDIYしませんか?(ヌーラボ採用情報)
おまけ
改修にあたって、改修項目のとりまとめや、スケジュール把握、協力いただいた方がたとのやりとりにBacklogでリノベプロジェクトを作成して活用してみました。特にガントチャートがこういうプロジェクトに向いていて、何の作業がいつぐらいまでに必要かなど把握しやすかったです。
Cacooも暖簾のデザインしたり、事務所の間取り図に改修カ所を書き出して共有したりというのにちょうどよい感じでした。
Backlogの課題に、壊す壁の場所を描いたCacooの図を埋め込んでみたり。
Typetalkも現場での買い出しへの通知に使ったり、作業状況の写真アップロードなど、パソコンをあまり開けない現場でモバイル環境で活躍していました。
DIYやリノベーションの世界でも共同で作業するときにはこれらのツールが使える場面は多いと思いますのでご活用いただけたらと思います、はい。