薬疹がシステムと関わるきっかけに #九産大とヌーラボ

この記事は、ヌーラボで8月5〜6日の2日間に実施された、九州産業大学商学部の学生6名による、ヌーラボの女性社員のキャリアにフォーカスしたインタビュー記事です。とうとう今回が最終回!

 


 

佐村さんは、ヌーラボで社内システムを作るエンジニアの仕事を担当しています。具体的には、売上計算・契約数集計・予測を行うシステムをはじめとした、社内で使うシステムの開発・メンテナンスなどです。そんな佐村さんのインタビューをお送りします。

 

 

カモノハシと出会い生物の道へ 

佐村さんは、中学時代、教科書で出会ったカモノハシに興味を持ちました。見た目の可愛さ、哺乳類なのに子供を卵で産むこと、オスだけ強力な毒を持っていることなど、カモノハシの奇妙な生態を知り、そこから生物の分野に興味を持ち始めたそうです。そこで生物について学ぼうと高校で理系を選択するも、その学校では生物について学ぶことが出来ず物理を学ぶことに…。しかし、生物への興味は持ち続け、大学の選考は生物の学べる自然情報科学に!やっと大学入学後に生物について学べることになったそうです。

ところが、高校で生物を学んでいない佐村さんは、当初大学の講義についていけず、大学の授業と並行して高校の生物を参考書を使い、独学で基礎から学び直す日々を送っていたそうです。高校3年分の生物を学んでいることが前提の内容の講義に追いつくために必死だった佐村さん。私だったら自分の力だけで遅れを取り戻す努力を出来ないので凄いと思いました。

 

今のキャリアの軸とも言えるシステムとの出会い

大学で研究をするにあたって、システムと関わることがありました。

学科では生物を扱う実験を行うことが多くあったそうです。実験の内容によっては、命を落としてしまう個体もいます。研究室を選ぶ時、生体実験の重要さを分かっていても、命を無駄にするかもしれないと生体実験が怖くなったそうです。ならば、それを少しでも減らすため、研究を可能な限りシステムでシミュレーションし、傷つく個体を減らすことが重要ではないかと考え、シミュレーションシステムについて研究する事にしました。そこで勉強したことが、佐村さんが現在もシステムに関わる仕事をするに至った、一つのきっかけになりました。「システムを使うことでやりとりの効率性が上がるのでは?」と考えたそうです。

 

 

このような研究を行っていた大学4年のある日、佐村さんは、薬疹(やくしん)を経験し2週間の入院生活を送ることになってしまいました。薬疹とは、薬を内服したり注射したりすることにより生ずる発疹のようなもので、佐村さんはアレルギー性の薬疹を起こしてしまったのだそうです。

その経験を経て、佐村さんは「医師の判断が必ずしも正しいものではない」と感じ、処方ミスをなくすためにもシステムの力が必要だと考えました。そこからさらにシステムやIT企業への興味が深まり、就職活動でシステムの会社に入社することを検討し始めました。当時は20社受けて1社内定がもらえるか、といういわゆる「就職氷河期」。しかし、佐村さんはたったの3社しか受けず、みごと希望通りの企業に入社を決めました。その会社は、入院をきっかけに興味を持った、医療システムがある企業でした。最初に所属した、受託開発の部署での最初の仕事は、医療用品の在庫管理システムを開発することだったそうです。(なお、この開発メンバー何名かと、後にヌーラボで再会しました。)

その後、妊娠・出産を経験し、会社に復帰しました。しかし、配属が変わり開発業務やシステムサポート業務をしつつも、テレアポ(電話で営業を行うこと)などシステムから離れた仕事内容も行うようになってしまいました。また会計の知識がないにも関わらず経費清算や購買業務などの管理部業務にも関わることになったため、簿記をいちから学ぶことに。

そこから、二人目の妊娠・出産、同僚の死、家族の病気を経て、人生観にも変化があり、本格的に転職について考え始めたそうです。

 

 

ヌーラボに出会ってから

その後も佐村さんは、学生時代に経験した薬疹を通し、システムに携わる仕事に就きたいという気持ちを捨てきれずにいました。一方、大学卒業後に就職した会社では次第にシステム開発から離れ、全く別の仕事を経験していました。しかし、その一見無駄に見えた経理関連の経験を、今のヌーラボで活かして売上計算などのシステムの開発をしています。現在は、ヌーラボで、エンジニアとして社内の人が効率よく仕事をするために頑張っています。

 

編集後記

九州産業大学 商学部 佐藤美咲

今回初めてインタビューをして記事を書きました。佐村さんの人生をどのように記事にして伝えるか、聞いた話と違っていないかに気を付けました。自分の話ではないので、インタビューのときはしっかりメモをとる必要性を改めて実感しました。人の人生を詳しく聞く機会は無いと思います。すごく貴重な経験をありがとうございました。なんでもやってみることの大切さ、その経験が未来に繋がると考えてこれから色んなことにチャレンジしていこうと思います!

 

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