今、話題の“リスキリング”に代表自ら挑戦! 米国ミネルバ式・リーダーシッププログラムのファカルティ(講師)になった橋本さんに話を聞いてみました!

こんにちは!人事担当の吉田です。

先日のヌーラボのオンラインカンファレンスNuConでは、ヌーラボ代表の橋本さんと「社長のリスキリング〜学び直しから見えた新しい学び方と社内実践〜」というテーマでセッションをしました。

NuConでの一幕

 

世界でも注目されている“リスキリング”

最近「リスキリング」という言葉を目にすることが増えてきた方も多いのではないでしょうか。

リスキリングとは「働き方の変化によって今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得を目的に、勉強する取り組みのこと」であり、特にデジタル化によって新たに生まれる職業、仕事の進め方が大幅に変わる職業に就くためのスキル習得を指すことが多いようです。

2020年に開催された世界経済フォーラム(ダボス)会議でも「2030年までに地球人口のうち10億人をリスキリングする」と発表されたとか。
経団連でも2020年11月に発表された「新成長戦略」の中で、リスキリングの必要性について触れられているそうです。

 

今回のNuConのテーマは“START”

代表取締役という忙しい本業と並行し、米国ミネルバ式・世界最先端の社会人向けリーダーシッププログラム「Managing Complexity」のファカルティ(講師)となるための研修をスタートした橋本さんに、実際の学びやその後の実践についてなどの話をしてもらったので、レポートブログとしてご紹介します!

その前にまずは、米国ミネルバ式・世界最先端の社会人向けリーダーシッププログラム「Managing Complexity」について簡単にご紹介します。

 

「Managing Complexity」とは

ミネルバ大学の学びを法人向けプログラムとして発展させ、米国ミネルバプロジェクト社(Minerva Project)が展開している10週間のリーダーシッププログラムです。日本で初めて合同会社こっから(以下、こっから社)がパートナーシップ提携を結び、現在日本でも広げています。

Managing Complexityで学ぶこと

  • 複雑な状況下で本質的な課題を読み解くシステム思考
  • 周囲を動かすパーパス型リーダーシップ
  • インパクトを与えるコミュニケーション手法
  • 共創を促すEQ(感情の知能指数)
  • 実践的なイノベーション手法  など

<教育プログラムの特徴>

完全アクティブラーニング(Fully Active Learning)教授法が有名です。この学び方で欠かせないのが「Flipped Learning=反転学習」と呼ばれる方法です。論文や記事、動画学習などの一人でできる学習は「事前」に予習段階で済ませ、授業当日は、受講者全員が事前学習をしている前提で、ディスカッションなどの「一緒でなければできない活動」にフォーカスして授業を行う方法です。 

※つまり、橋本は事前の予習に追われていたということです(笑)

 

講師としてのファシリテーションスキルは、本業でも活かせそうと確信し、学びをスタート

吉田:橋本さん、今日は宜しくお願いします。まずはこのタイミングで新たに学ばれようと思ったきっかけを教えてください!

橋本:このManaging Complexityを提供しているこっから社のメンバーとは、元々知り合いで、僕がシステム思考に興味を持っていること、独学していることもお伝えしていたんです。

そんな中、「システム思考など、リーダーに必要なスキルを育成するプログラムのファカルティ(講師)になりませんか?」と、こっから社から声をかけてもらったのが学ぼうと思ったきっかけです。

ミネルバをはじめとしたオンライン学校、その学習方法にとても関心があったこともあって、お断りする理由は全くありませんでした。

吉田:本業との両立など、不安はありませんでしたか?

橋本:本業との両立という点では全く不安はなかったです。むしろ、代表取締役という職業柄、ミーティングを仕切ったり、講師のようなかたちでファシリテーションすることも多く、本業にものすごく活かせるものだと思ったので、そこはインクルーシブに考えていました。

ただ、事前の学習も、本編の講義も全て英語だったのは、正直かなり不安でしたね。

こっから社によるプレスリリースでも紹介されたManaging Complexityのファカルティ陣 引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000084646.html

ファカルティとして「反転学習」のプロとなるべく、自らも反転学習形式の学習を経験

吉田:専門用語なども多そうですもんね…
1ヶ月半のファカルティのための研修は、どのようなことを、どのように学んだのか教えてください!

橋本:このリーダーシップ研修で提供されているシステム思考や、EQなどのプログラム内容はもちろん、ファカルティとして「どのように学習に夢中にさせるか」「きちんと聞いていない人に対してどのように接したら良いか」なども学びました。

これらも全て反転学習形式で学びました。ファカルティ自身は、自分が受け持つプログラムは全て「反転学習」で進めていくようになるんですが、自らも反転学習で学ぶことによって、その効果を実感できました。

吉田:「反転学習」について、詳しく教えてもらえますか?

橋本:通常だと予習復習でその間に授業があって、基礎的なことを授業で学び、そこから応用という流れですよね。
反転学習の場合は予習にあたる時間で動画やドキュメントでしっかり基礎を学習して、いわゆる授業にあたる時間は、その知識を使い、みんなでアクティブラーニングとして、ディスカッションしたり、議論をする流れです。

通常の授業スタイルと反転学習の違い

 

「反転学習」を取り入れたミーティングや研修を社内でも実施。多かった“刺激的”という社員の声

吉田:今年の4月から、ヌーラボ内でも反転学習を取り入れたミーティングや研修を実施されましたが、実際のみんなの反応はどうでしたか?

橋本:2パターンありましたね。一方は「アクティブにラーニングするので、とても刺激的だった」という感想でした。もう一方は「事前学習の時間が取れなかった」という意見でした。割合でいうと、前者の方が意見として多かったと思います。

吉田:私個人もとてもよかったと思っています。事前に自ら学習を進めることで、一気に自分事としてインプットでき、考えることができました。

実際の授業でディスカッションするという前提があると、漏れなくインプットしておこうという意欲にも繋がったと思います。どうしても一方的に「聞く」型のミーティングや研修だと、悪気はなくても、情報が抜けてしまったりすることは結構あると思うんですよね…

橋本:そうなんですよね。反転学習を進めていくと、これまでのミーティングや研修で30分間とか1時間、一方的に話していたのは時間の無駄だったんじゃないかなあ…と思いましたね。

 

反転学習はオンラインミーティングに適していることを実感。事前準備やファシリテーションなど、今後もっとスキルを伸ばしていきたい

吉田:橋本さんご自身、ミネルバ式のファシリテーターをしてみて、いかがでしたか?

橋本:会社全体のミーティング、新卒研修、それから小さめのミーティング2つで取り入れてみたんですが、反転学習を取り入れたミーティングは、事前準備がとても大変で、でもそれがとても大切だなと実感しました。

ファシリテーターとしてもまだまだ磨いていく必要があると思うのですが、改めてオンラインでは反転学習で進める方が合っている、効果的なんじゃないか、というのが今のところの感想です。

吉田:これからも反転学習のミーティングや研修が増えて行く予定ですか?そうだったらいいなと思うのですが…

橋本:その予定です!

 

ビジネスマンとして希少価値を上げるためには“リスキリング”は必須

吉田:改めて、今回、リスキリングをされてどうでしたか?また、これからリスキリングしようとしている方に一言お願いします!

橋本:ビジネスマンとしての希少価値を上げるには、1点集中でとことん深掘りをするか、もしくはスキルを増やして掛け算で価値を上げるかの2択だと思っています。今回僕は、経営×エンジニアリング×新しいスキルで、さらに希少価値を高めることができたと思っています。そして、学んだことを仕事にどんどん使っていきたいと思っています。

吉田:今の掛け算の話を聞くと、リスキリングという「ゼロリセット」のような言い方よりも「加える」や「掛け合わせる」などの意味を含んだ言葉の方がしっくりくるかもしれませんね!

橋本:アドスキルとかになると、広告がものすごく得意なスキルみたいになってしまいますね(笑)

吉田:確かに(笑)もっといい言葉を見つけたいですね!

 

以上、NuConでのセッション「社長のリスキリング〜学び直しから見えた新しい学び方と社内実践〜」のレポートでした!

実際のアーカイブ動画はこちらからご覧になれます!

 

【NuCon】NuCon mini 2022 Spring

https://youtu.be/X8d268W1GCc?t=9483

 

 

 

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