ヌーラボで人事を担当しているAngelaです。ヌーラボは、2016年末から行動規範を作成するプロジェクトを推進してきました。今日はそのお話をします。
現在のヌーラボは、海外子会社含めて130名近くのヌーラバーが働いています。そんなヌーラボですが、会社が大きく拡大を始めたのは2016年からです。その時点では、現在とは事業も違う創業期に作った、社員もうろ覚えの(!?)行動規範しかありませんでした。私が入社した時、社内で原文のテキストを探すのも一苦労だった記憶があります…!
そこから社員全員が参加して行動規範「Nuice Ways Ver1.0」を創ってきました。その時の話はこちらをご覧ください。
そして、Nuice Waysとして第1作目に完成したのはこちらです。実は完成時から、来期は書き換えよう!と宣言していたのですが、この時は手前味噌ながら80点くらいをあげたい出来となっていました。「来年これ、ちゃんと書き換えられるの?」「どこに手を入れればいいの?」と思うほど…。
Nuice Ways Ver1.0の反省
しかし、結果的に1年たってみると、変えたい点もたくさん出てきました。大きな反省点は4つです。
- 細部にこだわりすぎたが故に、長くなってしまい、覚えづらく、日常的に使いづらいものになってしまった。
- なおかつ、細部を日本語で詰めていったが故に、英訳した際にニュアンスを伝えるのがとても難しくなった。
- グローバルのミーティングの場を設けることができなかったので、本当は社員全員の声を聞けていない。
- 今のヌーラボを表すことに重点を置いてつくった経緯があったため、結果的に内向きなワードが多く、ユーザーなどに向いたワードが少なかったのではないか。
反省を生かし、まずはニューヨークでのミーティング
上記の反省もあり、今年は
- 海外拠点(今年はニューヨーク)での意見を集約するワークショップを設ける
- その結果を日本に持ち帰り、Bridgeのメンバーで最終的なVer2.0を創る
この流れで進めることにしました。
※Bridgeメンバーとは、社長のブログにも登場する、社内で「文化のエバンジェリスト」として様々な活動を進めている組織横断チームです。1年ごとにメンバーの入れ替わりがあるのが特徴です。
ニューヨークでは、シンプルに2点だけ、
- What is Nulabness? (ヌーラボらしさって何?)
- Our improve point (私たちがもっと改善、成長できるポイントは?)
この2つについて議論を深めるワークショップをしました。意見を発散するワークショップだけに絞ったので、テーマも絞り、あまり時間を取らないようにしました。
ニューヨークでのワークショップを進めた反省はこちらのブログで。行きの飛行機の中では、不安でほぼ眠れずずっとワークショップの準備をしていたのを覚えています…。
ニューヨークで出た意見を持ち帰り、Bridgeメンバーで詰めていく
Bridgeのメンバーには、日常の業務で忙しい中、1.5日もの時間を割いてもらい、具体的なワードを詰めていく時間をもらい、下記のように進めました。
- ニューヨークチームの意見を確認する
- 改めて立ち止まって、今のヌーラボについて考えてみる
- 未来のヌーラボについて妄想してみる
- ここまでに出てきた意見をどうやって行動規範に昇華するか考える
- 言語化、レビュー、言語化の繰りかえし
シンプル・イズ・ベスト
今年は、最初にニューヨークで実施したワークショップを通して出た意見を確認するところから始めたので、意見はもちろん英語、しかも短い単語でした。
今年の行動規範でどうしても実現したかったのが「ユーザビリティの改善(日常使いできるか)」というポイントだったため、自動的に思考が整理され、シンプルな言葉を使うようになり、Ver2.0としてまとめやすくなったと思います。
Ver1.0とは全く異なる!?Ver2.0が完成!
最終的にできた行動規範はこちらです。
- シンプルに
- 副文に昨年のワードを残しつつ
- 6つではなく、覚えやすい3つに絞る
こうしたことで、昨年よりは記憶に残りやすいものができたと思っています…!
Nuice Practice Awardで表彰
このNuice Waysを使って、今年の3月末に行われた弊社の全社総会「General Meeting」では、Nuice Practice Awardを実施しました。このアワードでは、日頃離れて仕事をする社員がどんなことをしているのか理解するため、各自のNuiceな日頃の取り組みを、自薦・他薦問わず募集して、シェアしあう取り組みです(詳しくは過去の実施ブログで。)
今年は、「Try First賞」「Love Difference賞」「Goal Oriented賞」の3つの賞のトップを決めてWaysを全社的に活用する場を設けました。
授賞式の風景
また来年変わるかもしれない
今年も大変時間をかけて創らせてもらいましたが、また来年どこかを変えたくなると思っています。そのくらいヌーラボは変化しているという証拠でしょう。
今期は、急激にメンバーが増えているアムステルダムのメンバーを交えたミーティングを実施することを検討しています。これからも変わり続けるヌーラボをどうぞ、よろしくお願いします!