2014年3月24日の会社説明会にて、2012年からシンガポールに住み、ヌーラボの海外展開を下支えする田端辰輔(CMO)が、アジア(主にシンガポール)に関する話をしました。
ヌーラボ設立からアジア子会社設立とTypetalkリリースまで
ヌーラボは、2004年3月29日に設立され、2005年にプロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」を公開し、現在は約200,000ユーザー、五カ国語(日本語/English/简体中⽂文/繁體中文/한국어)に対応。2009年には、オンライン作図ツールの「Cacoo(カクー)」を公開し、23言語に対応し、現在は100カ国、100万人以上のユーザーが使っています。また、そのほとんど(85%)が海外ユーザーです。そして、その成長を追いかけるように2011年9月にシンガポールに子会社である「Nulab Asia」を設立しました。
2014年には、シンガポールにて勤務していたプロダクトオーナー吉澤毅のもと、東京、福岡、京都、そしてインドネシアのデザイナーやプログラマー、インフラエンジニアが一丸となってつくりあげたチームチャットツール「Typetalk(タイプトーク)」を公開しました。
シンガポール?
面積は東京23区と同程度の面積で、生活圏は福岡市と同じような面積でとても狭いです。人口は540万人なのですが、そのうちシンガポール人は385万人です。大きく3つの民族が住んでいて中華系74%、マレー系13%、インド系9%、その他民族は3%のようです。国内では多くの言語が使われており、国語はマレー語、公用語は英語、中国語、マレー語、タミル語となっています。
生活コストがものすごく高く、先日、英誌エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が年2回発表している生活費が高い世界の都市ランキングで1位になったようです。(参照:CNN.co.jp : 生活費高い都市ランキング、トップはシンガポール 東京6位)
シンガポールでの食生活
「一風堂が2,000円です」と田端が力強く語るように、シンガポールで外食するとコスト高です。ちなみに吉野家が800円。そういうわけで、日常的には「ホーカー(Hawker)」と呼ばれるフードコートで低コストの食事をすることが多く、中でもシンガポール名物のチキンライスや、バクテー(Bak kut teh)と呼ばれる漢方スープで煮た豚肉の鍋料理などが、低価格(約300円)でよく食べるそうです。
もう一つのシンガポール名物のチリクラブ(Chili Crab)は高級料理に位置しており「お偉いさんが来たときの接待用です」とのことでした。確かに、シンガポール事務所を設立する際、橋本(CEO)と縣(CTO)が訪れたときは、3日間で5回ほど食べた気がします。「営業職のかたはいつもチリクラブを食べてます」とのことです。
アジアのハブとしてのシンガポール
ヌーラボは、インドネシアや台湾、そのほかタイ、マレーシアなどにリーチするためのアジアのハブとして捉えてシンガポールにて子会社を設立しています。また、時差が日本にあまり影響しないのも、便利な点です。
なかでもインドネシアと台湾には『ヌーラボのアジアで活躍するコミュニティーマネージャー達』で紹介したとおり現地スタッフがおり、自社PRやブランド向上、グローバルな展開などなどに注力してもらっています。
日本でも開催し、サンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、パリなどでも開催したCacooのユーザーミートアップ「CacooUp」を、アジアでも開催し、その他、「NUCON in Taipei」など自社のイベントを開催しています。ときにはユーザーインタビューなども行い、ヌーラボのツールに対するフィードバックなどを貰ったりしています。
自社イベント以外でも「Echelon」などのスタートアップやテクノロジー関連イベントやハッカソンへの、スポンサードやブース出展なども行なっています。「『Geeks on the Beach』はとてもきれいな海辺で行なわれたイベントだし、ファッションビルのような場所でブースを展示するイベントがあったりして、とてもスタートアップやテクノロジーなどが盛んです。」と田端は説明していました。
ヌーラボの海外展開
ヌーラボは今後も積極的且つ継続的にグローバルへの展開に挑戦し、例えばアメリカやブラジル、ヨーロッパなどにも展開していけることを望んでいます。