こんにちは、Backlogのフロントエンドをやってる、まっきーです。突然ですが、みなさんは仕事中に音楽を聞いたりしていますか?
ヌーラボ社内ではフロア内で音楽を流したり、イヤホンなどをして自分の好きな音楽を聞きながら仕事をしているメンバーなど様々です。
そんな中、僕と何人かのエンジニアが主体となって、だいたい2週間に1回を目処に社内podcastをヌーラボメンバーに向けて配信しているので今回はそのことについて書きたいと思います。
目次
社内Podcastはじめました
社内podcast配信サイト
実は去年の5月末ごろに始めていて、初の配信日からもうすぐ1年になります。
いままで配信したエピソードはもう15回は超えるぐらいの量になりました。
そういえば先日行われたGeneral MeetingでNuice practice awardという社内イベントのTry First部門を受賞しました。(賞金2万円)
※「Try First」については、ヌーラボの行動規範「Nuice Ways」に関するブログを読んでみてください。
Nuice practice award授賞式の様子
今回は社内podcastをやってみて実際どうだったか紹介できればと思います。
文章で書いてもイマイチ伝わらないと思うので実際に配信した内容の冒頭1分ぐらいを抜粋しました。(ちなみにこの時、僕は喋ってない)参考程度に聞いてみて下さい。
はじめは単純に面白そうだったからやってみたけど予想外に良い方向へ発展
先に結論を書くと、予想外に良いことが起こってやってよかったなと思いました。
具体的にどういうことが起こったかというと
- podcastを通じてゲストの人への理解と共有が広まった
- ゲストがやりたいと思っていたことや興味があることが認知され、実際の行動へとつながった
- 普段関わらない人との会話のきっかけを生むことができた
- 入社歴が浅い人へ社内podcastやっているという社内のいい感じの空気感が伝わった
細かいことを挙げるとたくさんありそうですが、ざっくりとこんな感じのことが起きました。
ゲストの人への理解と共有が広まった
普段一緒に仕事しない人のことをどれぐらい知っているでしょうか。
ヌーラボは年々メンバーも増えてきて、複数拠点でリモート作業しているメンバーもいるため仕事で関わらない人のことを知るのがだんだんと難しくなってきてました。
Typetalk上でやりとりしているものの、普段あまり発言しないメンバーのことを知れる機会はなかなか無いので誰がどういう人物なのか分からないことへの課題感はありました。
正直そういうことはあまり考えずに社内podcastを始めて続けてきましたが少しづつ解決していってるような気がしています。
podcastは司会+ゲストというスタンスで行っているので、進行上ゲストの紹介などを行っていて「他のメンバーへの理解のために紹介しなきゃ😤😤」みたいな鼻息荒くして息巻いてはわけではなくて「ネタの1つとしてやっとくか」ぐらいの温度感でした。ですが思ってたよりみんな興味あったようで内容も面白かったのでよい方向へ発展できました。
最近では学生時代の話や入社前までの話が人気の話題になりつつあるぐらい恒例になっていて、ゲスト側もいままで歩んできたことを話せばいいだけなのでわざわざ面白話を考える必要はないのでpodcastをやるハードルは低いのかなと思っています。
やりたいと思っていたことや興味があることが実際の行動へつながった
業務とは直接関係ない技術のことについて話したかったり、単純に趣味の仲間を増やしたいことってありますよね?
podcastでその話題を話してもらうと「自分で言ったからにはやらないと」という気持ちが働くのか、いくつか社内の勉強会の開催や部活の活動へつながりました。
「○○について興味はあるんですよねー」というアピールだけではなくて、実際に行動に移せているというところのが良いなと感じていて、そのきっかけをつくれてたのでやっててよかったです。
会話のきっかけを生むことができた
共通の話題や相手が興味のあるトピックを知ることでちょっとした会話のきっかけってつくりやすいですよね。普段から話しているメンバーだったら気にしないですが、あまり話したことがないメンバーとだと「お、何話そう」「お互い無言でなんか気まずい」となってしまうでしょう。
そうでなくても自分も同じことに興味がある場合、一緒にその話題について話したいですよね。そのきっかけづくりにちょうど良い感じにpodcastがハマってくれたなって感じています。
社内の風通しがよくなったとか、社内の連帯感が高まったとかそんな大げさなことではないですが、事前に相手のことを知れるチャンネルが増えたことによってちょっとした会話のハードルや声のかけづらさみたいな敷居は下げれたかなと思います。
社内のいい感じの雰囲気が伝わった
入社歴が浅い人は社内の雰囲気や空気感みたいなものを掴むのって最初は手探りだとおもいます。
そういうメンバーにも社内でpodcastやってるぐらい自由な感じなんだというのがわかるよい機会になってるなと思いました。
流石に入社したてのメンバーをゲストに呼んでしまうと緊張してしまうので少し経ってから呼ぼうかなと考えてますが、いままでゲストで参加した人も多くなってきたので参加するのに抵抗はなくなっていくかなと思います。
ちなみにpodcastをやっているおかげか、僕自身は社内ではpodcatをやっている人というポジションが確立しつつあり、順調にpodcasterへの道が開けつつあります。
(先日もらった360度評価でのみんなからのコメントは社内podcastで一色でした)
どうです?podcastやってみたくなってきました?
podcastをやってみて具体的に起こったことを書いてみましたがどうでしょうか?ちょっとやってみたいと思ってきましたか?
ここからはpodcastを始めるまでの経緯やどうやって続けてきたのかという話をしていきたいと思います。
Typetalkの雑談から始まったPodcast
僕自身、podcastを聞くのが好きで仕事中にtech系のブログなど聞くことが多いです。
ある時、freeeさんの開発ブログから社内podcastのブログが投稿され、あーこれいいなー面白そうだなーと思いながらおもむろに社内のTypetalkにポストしたところ社内のメンバー(特にエンジニア)とpodcastの話題で盛り上がり、やってみたら意外と面白いかもなという感じがきっかけになりました。
といっても、やってみたら面白そうだねとひとしきり盛り上がっただけですぐに何かが始まった訳ではなかったですが、後から「社内ポッドキャスト、一緒にやりません?」というDMをもらって社内podcastが動きだしました。
DMでの実際のやりとり
個人的にpodcastをもしやるならrebuild.fmのようなスタンスでやっていくのがいいかなと思っていたので、Podcastのスタイルはrebuild.fmを参考に司会(2名)とゲスト(1名)というスタイルでいくことでスタートしました。
今では普段仕事で関わらないメンバーのことをしれたり、自分の知らない技術の話が聞けていいという感想ももらえて嬉しい限りなのですが、最初は完全に何も考えてなくて、単純に面白そうという理由だけではじめました。
最初はお試し感覚
なんでもそうですが、やろうと思ったタイミングが一番モチベーションが高いので「やりましょう」と決めたその日にキックオフの打ち合わせとゲストを誰にするかを決め、そしてその勢いでゲストを呼び出してそのままどういう内容を話すか決めていきました。(急な呼び出しに快く対応していただけました)
当時は特に録音に関しての知識があるわけでもなかったので、会議用のマイクなどを利用してと考えてました。
とりあえず会議室用のマイクなど会社にあるマイク類をいろいろ試してみるとMacの内蔵マイクが一番音質がマシということが分かり「やりましょう」決めた3日後に収録を行いました。とてもTry Firstな感じです。
ヌーラボが開発者が多いですが他の職種のメンバーのことも考慮して、配信内容は技術半分雑談半分ぐらいにして難しい話ばかりにならないようにしました。
その甲斐あってか「なんばん往来」というワードでやたら盛り上がり、販売している「さかえ屋」のwebサイトのアクセス数に一部貢献してしまったのではと個人的に思っています。
あ、なんばん往来美味しいので福岡のお土産にどうぞ
意外だったのは、みんな割と雑談聞きたいらしい
お試しで配信したとはいえ、継続して配信したいと思っていたので、配信したタイミングで社内のメンバーにどういう内容を聞きたいかアンケートを取りました。
お試し配信のpodcastの感想、これから聞いてみたいこと、ゲストで出てみたいかどうかなどを質問してみましたが、意外とみんな雑談が聞きたいということが分かりました。
もちろん技術の話を聞きたいと言う人も多かったんですが、雑談(業務と関係ない話)を聞きたい率が高かったです。また配信した内容のフィードバックとしても入社前の話などの過去の体験談やその人の歴史を知れる項目への投票が多かったです。
すべての会社に当てはまるとは思わないですが、技術や業務の話をガチガチにやるよりは関係ない笑い話をいれつつたまに技術的な話とかいれていくぐらいのゆるさがいいのかもと思いました。
いきなりいろいろ頑張らない
podcastをやりはじめると嬉しいことにいろんなコメントをもらうようになります。例えば
- 「オープニングでタイトルコールとか言わないんですか」
- 「BGM流さないんですか」
- 「次のゲストへの質問とか募集しないんですか」
- 「オープニングとエンディングで曲とか流さないんですか」
- 「効果音とか流さないんですか」
- 「リスナーからのお便りとか募集しないんですか」
など、やったら面白そうなアイディはたくさん貰いました。僕自身でも似たようなアイディアはありましたが基本的にやらないことにしています。
作業負担にならないように編集は基本的に取ったまんま
BGMやお便りなどやるとそれっぽくなって良さそうにみえますが、編集や準備に必要な手順が増えたり時間がかかったりと結構大変なのでできるだけやらなくていいように続けています。
(なんだかんだ自己満足かなと思ってたりするので積極的にはやってないです)
基本撮りっぱなしなので開始と終了のタイミングと途中のアクシデント(急に他の人が録音している部屋に入ってきたりとか)のみ編集でカットしたりしています。
でも音質に関してはがんばる
ただ、音質については結構気をつかっていて、最初こそPCの内蔵マイクで録音しましたが、以降はだんだんと音質向上について改善していきました。
最初気づいてなかったんですが、音質は意外と重要な要素でした。
録音状況が悪いと聞いてる側はせっかく面白い内容なのに音質が悪いせいで逆にストレスといった感じになり、積極的に聞きたい気持ちになかなかなれません。
実際にやってみると分かりますが、マイクは結構いろんな音を拾ってしまうので、普段気にしてないエアコンの音、部屋に響く反響音、部屋の外から聞こえる雑音、声を発する時のポップノイズなどなどいろんな音によって会話の内容を妨げてしまいます。
久々に最初のエピソードを聞いてみるとかなり音質が悪い…というか気を使ってなさすぎたなと思うぐらいには改善できました。
具体的には
マイク
Aston MicrophonesのORIGIN
PCの内蔵マイク
↓
Blue MicrophonesのYeti(1本)+ ZOOM H2N(サブ)
↓
Aston MicrophonesのORIGIN(3本) + Steinberg UR44 + ZOOM H2N(サブ)
基本的に司会2人、ゲスト1人の計3人で収録するスタイルなのでマイク1つを囲んでpodcastを録音していました。
なので、ちょっと声が小さかったりマイクから遠いと声が聞き取りづらくなる場面があってちょっともったいないと思っていたので、3人分のマイクとオーディオインターフェイスを購入しました。(自腹)
基本的にこれで大丈夫なんですが、録音ソフトの設定ミスで内蔵マイクからの録音になってしまったりトラブルでうまく録音出来なかったりというケースがあるので、レコーダーを併用してサブとして使っています。
編集ソフト
無編集
↓
logic pro + 各種プラグイン(ノイズ除去、反響音調整など)
音声編集ソフトはGarageBand、adobe audition、Audacityなどありますが、どれも使いづらかったのでlogic proを使ってます(自腹)
ノイズの除去や反響音の調整などもプラグイン使用しています。
録音場所
録音場所として使ってる倉庫
会議室
↓
倉庫(音響の兼ね合い)
今は専用の録音部屋があるわけではないので、一番環境ノイズがすくない会社の倉庫を収録する時に借りて録音しています。
会議室は他の会議でも使うので予定を入れにくいことや、設備の仕様上エアコンを個別に切れないので録音時のノイズをできるだけ無くしたかったのが大きいです。
プラグインを購入しているのでノイズに関してはある程度軽減できるので会議室でも出来なくはないんですが、録音時の環境が良いほうが圧倒的にクリアな音を録音することができるので、環境ノイズが少ない倉庫を使用しています。
録音場所専用ではないので毎回収納用として使っているケースから出し入れしているので割と面倒だなと思ったりしています。
録音機材を収納しているケース
まとめ
ここからさらに実際やっていることを書いていきたいところですが、機材の細かい話やゲストのキャスティング→収録→編集→配信までの流れなど、長くなってきて書くのが疲れてくるので、このへんでまとめにはいっていきます。
もっと詳しい内容を知りたい場合はこの記事をtwitterとかはてぶとかでいい感じに広めてもらってバズったら続編を書いていこうかなと思います。
実際やるとなると社内の雰囲気とか録音場所の確保などでいろいろ難しい場合もあるので、ぜひやりましょうなんてことは言いませんが「ちょっとやってみよっかな」と思ったのであればやってみるのもアリだと思います。
1人だと間が持たなくて難しいと思ったら親しい同僚や頼りがいのある先輩を誘ってはじめてみるのも良いでしょう。
僕らみたいにとりあえずお試しで始めてみることで明日からの日常がちょっとおもしろくなっていくかもしれませんよ。
実際に社内podcastを聞きたい人はこちらの採用募集のページから応募していただき、ヌーラバーになると思う存分聞くことができますので、ご応募お待ちしております。