最近ヒゲを剃りました!ヌーラボの馬場です。
2018年11月13日に開催された「JP_Stripes (Stripe ユーザーグループ)Tokyo Vol.10 — SaaS! SaaS!! SaaS!!! —」でヌーラボの決済の歴史についてお話ししてきました。
本記事では、登壇資料と発表内容についての簡単なまとめをお届けします。
目次
2006年から始まったヌーラボの決済の歴史
今回の発表は
- ヌーラボとは?
- 決済の歴史
- 利用している課金プラットフォーム
の主に3つのラインナップでお話ししました。
弊社の決済の歴史はBacklog有料プラン開始の2006年にさかのぼります。当初使用していたのは口座振替と銀行振込のみ。入金確認は人力で行なっていました。
そして、2010年にCacooの有料プランの提供を開始したと同時に、口座振替をやめてPaypalと銀行振込に切り替えました。銀行振込の入金確認は自動化された一方で、ユーザーによる入力が必要でした。
ユーザー増に伴い浮上した問題
この時点では、まだ入金の人力チェックはクリティカルな問題にはなっていませんでしたが、BacklogとCacooのユーザーが徐々に増え始めてきたので、将来的にはこのあたりを自動化する必要があると考えていました。
さらに、2016年にはTypetalkの有料プランの提供、2017年にはBacklogのクレジットカード決済対応を開始するという計画もあったので、決済周りの自動化とサービスごとに異なる決済方法の効率化を図る必要がありました。
全サービス共通の決済システム作成の決意
これらの問題を解決するためにたどり着いたのが「将来に向けてすべてのサービスで使える決済システムを作る」という選択でした。
サポートしなければならない決済方法は以下の3つでした。
- 銀行振込:ジャパンネット銀行
- クレジットカード(海外):Stripe
- クレジットカード(国内):Webpay
すべてのサービスがサブスクリプションをサポートしているわけではなかったので、そこはすべて自前で実装しました。
利用している課金プラットフォームの歴史
クレジットカードの決済が本格的に始まりました。
運用開始当初は海外のクレジットカード決済のみStripeを利用しており、アカウントもUSアカウントでStripeからはUSの口座にドルで入金されていました。
その後、Stripeは日本でもサービが展開されました。入金先が国内の銀行口座になると送金の手間が省けるため、2017年にUSアカウントから日本アカウントに移行しました。
2017年Webpay終了に伴い国内の課金プラットフォームを再検討
Webpayが2017年に終了するため、別の課金プラットフォームへの移行を検討しました。
Stripeなども検討先にあったものの、JCBサポートなどの状況によりPAY.JPを選択しました。
2018年PCI DSS対応の必要性が生まれる
当面はPAY.JPを使用していましたが、2018年6月にPCI DSSへの準拠が義務付けられました。
Stripeが提供するUIライブラリStripe Elementsを利用することでPCI準拠が保証されるため、現在は国内のクレジットカード決済も一部Stripeへ移行しています。
登壇資料はこちら
詳しい内容は以下の登壇資料をぜひご覧ください!
また、当日のリアルなイベント模様は、TwitterやFacebookで #jp_stripes を検索すると確認できるそうです。ご興味ある方はぜひご覧ください。
ヌーラボでは、イベントの登壇依頼や取材などに積極的にお応えしています。お気軽にこちらからご連絡ください!