[対談レポート] #男性育休 どうでした?きっかけや1日の過ごし方、メリットなどを経験者に聞きました!

令和4年4月1日から施行される改正育児・介護休業法では、男性の育児休業取得促進が大きなテーマのひとつとして掲げられています。日本の男性の育児休業取得率は12.65%で(*)、近年大幅に増えているものの全体の1割強にとどまっており、この現状を打破するための法改正です。

一方、ヌーラボでは、配偶者が出産した男性従業員の87.5%が育児休業を取得する状況に。これは、ヌーラボが「男性の育児休業取得促進」というテーマだけでなく、誰もが働きやすい会社を目指した結果だと考えられます。ヌーラボの男性育休の取得については、その背景や考え方なども含め、新聞やWebメディアにも複数取り上げられました。

今回は、「LOVE DIFFERENCES」をテーマに、ヌーラボが2021年11月27日に開催したテックカンファレンス「NuCon 2021」で行われた「男性育休パネルディスカッション」の中から、印象的だったお話をまとめてお届けします!

* 厚生労働省「令和2年度雇用均等基本調査」(令和3年7月30日)より

 

名前(育休を取得した・する予定の期間)

  • テリー(1年1ヶ月):サービス開発部 SRE課
  • ふたっしー(5ヶ月):サービス開発部 SRE課
  • Woody(2ヶ月):サービス開発部 Backlog課

 

育休を取得しようと決めた理由は?

テリー:世の中的に「男性育休」も盛り上がっていたし、妻と話し合って「取ってみようかな?」と思いましたね。ヌーラボと、所属していたCacooチームに相談したら快くOKだったので取得。結果的にヌーラボの男性育休第一号となりました。

ふたっしー:僕も、社会的にも、ヌーラボ的にも育休を取得しやすい雰囲気になっていたことは要因として大きいと感じますね。インフラ的に安定稼働できるオートスケール/ヒーリングの仕組みを導入できたことや信頼できるチームメンバーが居るおかげで、安心して任せられると思いました。また、自分的にも、一緒に子育てしたい気持ちが昔からありました。

Woody:チームが快く送り出してくれる、というのは私も感じました。妻が里帰り出産をしなかったため、とりあえず1ヶ月は育休を取得しようとBacklog課 課長の白川さんに相談したところ、「いや、2ヶ月は取ったほうがいい」と。

テリー・ふたっしー:めっちゃいい話…!

Woody:開発者が減ってしまうのは痛手だろうし、普通なら「1日でも早く戻ってこい!」と言ってもおかしくないはずなのに、むしろ「取得期間を延長しなさい」と。これは嬉しかったですね。

「NuCon 2021」でのパネルディスカッション

 

育休中の過ごしかたは?

ふたっしー:まだ赤ちゃんが生後1ヶ月なので、妻は、授乳などで昼も夜も赤ちゃんのお世話をしています。産後1ヶ月間は特に安静にする必要があるので、僕は家事全般を担当していました。たとえば料理は、「産後に良いレシピ」を意識して献立を作ったり。

テリー:えーっ、すごいなあ。魚に含まれるDHAが良いとか、確かに聞きますよね。そこまで意識していたなんて。

ふたっしー:ありがとうございます(笑)。妻と一緒につきっきりで赤ちゃんを見ているため、自由な時間は1日1時間くらいあるかないか。楽器の演奏や、子育てに必要な体力づくりとして筋トレに勤しんでいます。

Woody:私の家は、交代制で赤ちゃんを見ていました。妻が夜間(8時間)、私が昼間(16時間)という感じで、最初の一ヶ月はとにかくめちゃくちゃ大変でした。慣れないことばかりなうえ、特に赤ちゃんの泣き声に対して精神的に疲れてしまって。

テリー:分かります。精神的に来ますよね。しかも常に眠い。

Woody:本当に眠いですよね(笑)。眠いのは慣れるしかないです。あと、私は妻の「産後クライシス」に備え、某料理教室に半年間通い、ひととおりの料理はできるようになりました。(注:産後クライシスとは、子どもの出産をきっかけにパートナーへの愛情が無くなり、夫婦関係が破綻すること。)

テリー・ふたっしー:えっ!?料理教室に!?Woodyさんが!?通った!?

Woody:若い女性が多いので、ペアで作業をするときは気まずかったです。

テリー:それは、奥様もすごく嬉しかったと思います。僕の場合は、妻が先に仕事復帰し、後半の半年間は専業主夫としてワンオペでの家事・育児でした。(注:ワンオペとは、「ワンオペレーション」の略で、担当者が1人しかいない状態のこと。)料理や洗濯、片付け、子どもの離乳食作りやお昼寝、散歩などで、目まぐるしく毎日が過ぎて行きましたね。

ふたっしー:ワンオペの家事・育児で、特に辛かったことは何ですか?

テリー:一日中赤ちゃんと二人きりで、大人と話せないことが一番ストレスになりました。何もかもが赤ちゃんのペースで進み、予定が読めないことや、毎日同じタスクの繰り返しなことも辛かったですね。腱鞘炎などの身体への影響もありました。世の中はママさんが多いのでしょうが、とにかく「赤ちゃんのお世話を一人で担当している方」の大変さを学びましたね…。

 

育休を取得してよかったことは?

Woody:育児のオーナーシップが持てるようになったことですね。あとは、育児の大変さを理解できたこと。育休を取得して赤ちゃんのお世話を毎日しなければ、ずっと妻の大変さを知らないまま、どこかイメージがズレていたと思います。

ふたっしー:僕は、赤ちゃんの成長を毎日そばで見られることです。特に生後の1ヶ月は、毎日のように顔が変わっていきます。その変化や、育児の大変さも含めて妻と一緒に乗り越えられる、楽しめるのが嬉しいですね。

テリー:そうですね、僕も赤ちゃんの成長をそばで見られることや、幸せな時間を家族で共有できたことが一番良かったポイントです。加えて、自分の今後の人生を見つめ直すのにいい機会にもなりました。たとえば仕事に関して言うと、少ない時間でスキルを磨けるかを考えるようになるなどの変化があったように思います。

ふたっしー:分かります。育休をきっかけに自分だけが抱えていた仕事を周りにも共有できる体制を作ろうという思考になるなど、仕事上の良い変化が生まれたと感じます。

 

「育休の取得を迷っている男性」に対して、最後に一言!

テリー:男性の育休取得は「ぜいたく品」のように思われていて、必須と思われていない感じがありますよね。でも、いろいろなメリットがあるのを身をもって知ったので、ぜひ取っていただきたいです。あとは日中ひとりで赤ちゃんのお世話をするのは本当に大変なことなので、家族のためにも「パパ育休」の取得はオススメです。

ふたっしー:私は、育児をナメていたというか…想像していたよりもずっと大変だなとまさに今感じているところです。これからお子さんが産まれる方は、ぜひ積極的に育休を取ってほしいと思っています。家族も自分も幸せになるはずですし、育休の期間があることで、結果的に仕事のパフォーマンスアップにも繋がると信じています。

Woody:奥さんがどれだけ大変かを知ることで、育休期間後の家族の関係性も変わってくると思います。またヌーラバー(*)に対するメッセージとして、ヌーラボは、育休の取得を後押し・応援してくれる人ばかりなので、ぜひ育休の取得を検討されると良いのではないでしょうか。

* ヌーラボ従業員のこと。

 

■編集後記(広報担当:Meggy)

今回は、育休を取得したパパヌーラバーに焦点を当て、NuCon 2021での「男性育休パネルディスカッション」の内容を編集し、お届けしました。ご家族との関係やご自身の成長について、興味深い内容ばかりでしたね。また、人事・労務担当の配慮や対応のスムーズさ、チームメンバーが快く送り出し・迎え入れてくれたことなど、ヌーラバーに対するコメントも印象的でした。

当然のことですが、ヌーラボは、子育て中の従業員の働きやすさ改善や、男性の育児休業の取得促進にのみ力を入れている会社ではありません。今後も、ヌーラバーの「どんな風に働き、どんな風に生きるか」に関する選択を、お互いに尊重・応援できる私たちでありたいと考えています。

「LOVE DIFFERENCES」をテーマに、ヌーラボが2021年11月27日に開催したテックカンファレンス「NuCon 2021」で行われた「男性育休パネルディスカッション」の様子は、YouTubeからご覧いただくことができます。ご興味お持ちいただいた方はぜひご覧ください。

・YouTube 動画URL:https://youtu.be/ITh1MMp6OLk?t=7749

より良いチームワークを生み出す

チームの創造力を高めるコラボレーションツール

製品をみる