Backlogと組み合わせたら超絶便利なチャットサービスTypetalkチームでエンジニアをしている吉田です。
1月の最終週5日間、宮古島リゾートワークをしてきました。僕、妻、子供2人、妻の両親の6名という大所帯ですが、Airbnbでほどよい1軒家をレンタカー付きで借りることができました。そこを拠点として5日間宮古島を堪能してきました。
※リゾートワークの概要はこちらからご覧ください。
授業編
内容
今回僕は小学生向けに「からだを使ったプログラミング」を行ってきました。AppleのSwift教育用のiPadアプリSwift Playgroundがありますが、こちらを参考にグループワークしやすいようにしたものです。床に5×5のマス目を作り、金貨を任意の場所に置く。あらかじめ用意された命令、「前に1マス進む」「右を向く」「今いるマスの金貨を取る」組み合わせて金貨をとる手順を考えるというゲームです。
準備
授業内容は、事前に弊社人事アンジェラのお母様(現役の小学校の先生)のレビューがあります。また妻もこども英会話教室をやっていたため、チェックをお願いすることができました。さらに小学生4年生の娘がいるので、リハーサルを何度か行うことができました。授業に必要な金貨、ビニールテープ、命令パネル用のクラフト紙、磁石パネルを100均一で揃え、小学生に楽しんでもらうための仕掛けとして、宝箱にできそうな箱、それを施錠できそうなチェーンと南京錠、お菓子などを用意してスーツケースに詰めていきました。お菓子のチョコレートが沖縄の気温で溶けてしまわないかちょっと心配でした。
前日
せめて頭部だけでもロボット感を出したいということで、準備していたダンボールでこしらえました。箱にお菓子を詰めて南京錠で施錠して宝箱の完成です。子供が作ってくれたプロトタイプでもう一度授業のおさらいをしました。
当日
授業前
この日は家族と別行動です。朝から代表の橋本とmeetで1on1をして、家族にお父さんがワークしてる感を演出。歩いていける距離ではあったのですが、授業の荷物の関係でタクシーを呼ぶことに。愛用のJapanTaxiアプリに対応したおそらく宮古唯一のタクシー会社が空車なし。慌ててググったタクシー会社に、番地まで伝えているのにそれじゃ分からないと言われパニックに。目印にならないようなものを目印に指定しなんとか迎えに来てもらい、目的地である久松小へ。運転手さんもここが母校ということでスムーズに到着することができました。
おそらく昼休み中の元気な子どもたちに、その銀色の箱みたいなの何?ロボットじゃ?とか言われつつ案内してもらい職員室に到着。担当の先生お二人と無事にお会いして、一安心。この日まで連絡を取ることがなかったので、実は日程が間違ってるんじゃないかとか謎の不安がようやく消え去りました。20数年ぶりであろう校長室で妙に背筋がピンとしつつ、校長先生とも挨拶を済ませました。
早めに授業の会場である体育館に行き、先生と一緒に床にマス目を作ったり、ホワイトボードの準備などをしました。
授業
チャイムが鳴り2クラスで計54名の生徒さんが体育館に集まりました。みんなマス目とロボットの頭部に興味を示しているようです。
まずは導入からということで簡単なルールの説明。ロボットからみて4マス前方に置いた金貨をとってもらいます。2つの命令「前に1マス進む」「今いるマスの金貨を取る」を理解してもらうため敢えて間違えた命令を指示し、ロボット役を買って出てくれた生徒さんに動いてもらいました。命令の回数が足りないというバグも生徒に見つけてもらい、基本的なルールを理解してもらいました。
応用の時間では命令を1つ増やして「右を向く」「前に1マス進む」「今いるマスの金貨を取る」を使って金貨を取るための組み合わせを各自考えてもらいました。素直な道順を考える子もいれば、わざと大回りをする命令を考える子もしました。途中少し混乱している子も出てきたので、なるべく少ない手順でという縛りを急遽入れたりして授業を調整。命令を一つずつ発表してもらい、無事金貨を取ることができました。
2コマの授業なので休憩を挟んだんですが体育館ということもあり、子どもたちはずっと走り回っていました。とにかく元気がありあまっています。最後は実践ということで、これまでの命令に加え、その命令を組み合わせた新たな命令を作ることができるというものにしました。模造紙を準備して班でグループワークをしてもらったのですが、 「前に1マス進む」を4回で「前に4マス進む」
や、 「右を向く」を3回で「左を向く」
を作ったり、 左を向いて4マス進む
命令を作って、 レフトGO!4(フォー)
という技っぽい関数を作る子もいて、想像力であったり、自由さであったりを感じることができました。また、命令を独自のフローチャートっぽい図を考案してわかりやすく解説しようと試みてくれた班もありました、ほんとにすごい。時間配分のミスで急遽発表を2班ずつ並列でやることになったりしましたが、工夫したことなどを聞くこともできました。金貨も全部集められたので、お菓子入りの宝箱をオープンすることができ、無事授業が終了。宮古島リゾートワーク最大の仕事が終わりました。
授業後
最後に校長室で、教頭先生や僕と同郷の長崎出身の教務の先生などと雑談。小学校で必修化されるプログラミング言語をどう教えていったらいいのか、先生たちも真剣に悩んでいらっしゃいました。先生たちよりプログラミングを知っている子供が普通に出てくるので、教えるというよりはフォローをしていくほうがいいんじゃないかとかいう話しをしつつすべての予定が終了。帰りは担任の先生(同じ年だった)に車で送っていただきました。快く迎えてくれた関係者の皆様、生徒のみなさん、本当にありがとうございました。
旅のこと
首里城
初日、宮古への乗り継ぎで那覇で4時間ほど過ごすことができたのでまずは首里城へ。歴史的な背景はほぼ知らなかったのですが、タクシーの運転手さんによると戦うための城じゃないから堀がなかったり、他の城でよくみかける弓で狙うときにこっそり隠れる場所みたいなのがなかったり。とはいえ何度も戦いで焼失したりと、少し悲しい気持ちになりました。
公設市場
お昼になってお腹もすいてきたので、那覇市街へ。タクシーの運転手さんに聞いたところ、公設市場での食事をおすすめいただいたので向かうことに。市場特有の雰囲気を感じながら2階へ上がると、ショッピングモールでいうフードコートのような、複数の食事処が集まるスペースがありました。メニューはどこも似たような感じだったので、適当に席を見つけて着席。好き嫌いが多くて、沖縄の料理は癖がありそうで少し心配していたのですが・・・美味い!海ぶどう、刺し身、ラフティー丼、ソーキそば、すべてが僕の好みと合致して、これから5日間の旅がなお楽しみになってきました。
宮古市街
宮古市街にはとてもお世話になりました。お土産を買ったり食事をしたり。なかでも居酒屋のなみ吉さん、喜山さんの料理は本当に美味しかった。毎日行きたいと思いました。
と、ここまで書いたのですが、このまま書き続けると本編の授業よりボリュームが出そうなので、ここからは写真を載せつつ本記事は終わります。
娘たちが作ったシーサー
亀と写真が取れたシュノーケリング
スーパーを回って見つけた宮古牛
どうやらまた来期もリゾートワークが始まるみたい?なので既にワクワクし始めています。