Backlogカスタマーサクセスのkunyです。2018年10月12日にヌーラボのリゾートワーク制度を利用して、宮古島に行き、中学生に特別授業をしてきました。本記事では、172名の中学生に向けた授業の内容と今回の体験を通して気付いたことをお伝えします。
リゾートワーク制度って何?
リゾートワーク制度とは、宮古島でのリモート就業を支援するヌーラボの社内制度のこと。概要はこんな感じです。
- 期間に関わらず、一律一定の手当を会社が付与(長く滞在すれば、そのぶん自己負担が増えます)
- 家族も同伴する場合は、家族に対しても一律、一定の手当を付与
- もちろん、滞在期間中に有給を消化して、遊んでもOK
- 対象者は、宮古島の小/中/高校のいずれかで、特別授業を実施する
- 終了後は、体験談を会社のブログで公開する
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
- ヌーラボ、「リゾートワーク制度」を始動–社員の宮古島におけるリモート就業を支援する社内制度
- リゾートワーク制度を始めた理由を、想いを込めて3,000字かけて説明します(面白人事制度を作りたかったわけじゃないのです)
特筆すべきは「小/中/高での特別授業を実施する」こと。私の場合は、宮古島市立平良中学で授業をしてきました。
「やりたいことは決めなくてOK!私の仕事の選び方」と題して一年生172名に向けて2コマ・計100分、自分の職歴を絡めた仕事選びのアドバイスとワークショップを行ってきました。生徒さんが積極的にワークショップに参加してくれたり、先生のサポートもあって、楽しく授業をすることができました。ありがとうございました。
具体的な授業内容
以下の2つのテーマで「やりたい仕事を決めきる必要はない。そのかわり、少しでも興味があることにチャレンジしていこう!」ということをお伝えしました。
1.地図よりもコンパスを大切にしよう!
1つ目のテーマでは「あえて目的地は決めずに、楽しそうな方向・興味のある方向に進むのもアリ」ということをお話しました。「地図よりもコンパスを」というのは、私が尊敬するMITメディアラボ所長・伊藤穰一氏の言葉です。(参考:学ぶべきは、「何を学ぶか」ではなく、「どうやって学ぶか」)
「1つの職業にこだわらずに、仕事を選んでほしい」ということを伝えるため、私が発表したキーワードに関連する職業を書き出すワークショップを行いました。5人のチームにわかれてホワイトボードに書き出してもらい、挙手制で発表してもらいました。ほぼすべてのチームの手があがり、思いのほか盛り上がりました。
2.トラブルや変化を楽しもう!
2つ目のテーマでは、やりたいことができない時期もあるけど、そういったトラブル・ピンチを楽しみながら乗り切れば新たな発見がある、ということをお話しました。
また、ピボットして成功した企業(トラブルを乗り越えて成功した企業)に関する4択クイズも出しました。例えば「Instagramは当初は何を共有するサービスだった?」といったようなものです。最初のワークショップと同様にチームに分かれて回答してもらいましたが、全問正解したチームが2チーム出ました。
2つのワークショップを通して、難しく考えすぎず熱量をもってチャレンジすることの大切さを、多少は伝えることができたかなと思っています。
リゾートワーク制度を通して改めて気づいたこと
今回の授業で自分のキャリアを振り返ることができ貴重な体験となりましたが、それ以上に改めて気づいたことがありました。
それは「ヌーラボでは常識の範囲を大きく超えた自由が保証されている」ということ。
リゾートワーク制度の特長は「授業と授業の準備をした時間も、仕事として認めてもらえる」ことにあります。
社員が人として成長できる・可能性を広げられるのであれば、業務に関係ないことでも仕事として認めてくれる……。これは、会社が社員の能力・個性を信頼しているからできることです。報酬や評価とかは抜きに純粋な気持ちで「この思いに報いねば!」と思いました。
自分は「モチベーションというのは己の中に宿るもので、会社から与えられるものではない」と思っていました。ただ、このような変化球的な制度であれば、会社からの働きかけでモチベーションがあがるのだ、ということにも気づかされました。
第三者視点でこの制度のすごいところ
シンプルに「年間MVPには〇〇旅行」といった制度を用意すれば、働く人のモチベーションがアップするかもしれません。ただ、特定の個人を表彰するのはヌーラボっぽくないですし、贅沢な報奨を用意できるほどバブリーな会社かというと、そうではありません(※)。
そんな状況で、
- 宮古島の生徒さんのキャリア教育
- 会社の行動規範(仕事をあそぼう)の体現
- 会社の広報
- 社員のモチベーションアップ
- 社員の家族も楽しめる ※家族の旅費も一部補助される
を達成しうるのがこの制度なわけで、考えたやつ天才かよ!?と思いましたw
ちなみに考えた人は「この制度で社員全員が満足するわけではない」と思案しているようで、これからどんな制度がうまれるのかとっても楽しみです。
※補足:「バブリーな会社ではない」とはいいつつも、働きやすさを担保するための制度はたくさん用意されています。ヌーラボの福利厚生についてはこちらをご覧ください。
続いては??
リゾートワーク制度で宮古島に向かう社員は自分の他に10人いますので、次の人にバトンタッチしますね。
次は、宮古島市立下地中学校で「プレゼン・コンペ」の授業をしてきたマーケティングチームのデザイナーHaruの予定です。ご期待ください〜ʕ•̫͡•ʔʕ•̫͡•ʔʕ•̫͡•ʔ
おまけ
また、実際の授業の模様はこちらの動画からご確認いただけます!ぜひ観てくださいね。
※本ビデオの撮影および制作は、株式会社リチャージによるものです。