GWも終わり、みなさんそろそろ夏休みが恋しくなってくる頃かと思います。ヌーラボの人事、Angelaです。
ヌーラボは、昨年度より「リゾートワーク制度」という名前だけ聞くとリゾートではじけそうな人事制度をリリースしました。今年の2月末で、制度を利用した社員の滞在が終了したので、今回はそのご報告です。
リゾートワーク制度って何?
改めてヌーラボのリゾートワーク制度をご紹介します。この制度は、
- 沖縄県宮古島市に、社員は任意の期間滞在しワークor有給休暇を利用できる
- 会社からは一定の金額が補助として付与される。(滞在期間に応じた増額などはない)。
- 社員だけではなく、家族も連れて滞在する場合は、家族分の費用も一定額付与する。
というものです。なんで宮古島だけなの?それじゃリモートさせる意味ないじゃん?というお声もTwitterでは拝見しましたが、この制度には、参加条件があります。
- 参加条件1:滞在期間中に宮古島の小・中・高校のいずれかで、自作の授業を展開すること
- 参加条件2:終了後に体験談をブログにして公開すること。
この2点、特に授業というのがキーになります。
一見すると「福利厚生」のように見えるのですが、今回のこの制度は、「教育研修」の側面のほうが強く、社員に意図的に「人に物事を教える・伝える」という体験をしてもらうことが一番の目的になっています。
実は私も制度を使ってきました
制度をつくっておきながら、大変恐縮ながら自分も使わせていただきました。なんと、家族と2人で9泊10日も宮古島にお邪魔しました…!こんなに長くいると、お気に入りのお店に3回も行ったりと、宮古島を知ったかぶりし始めます笑
宮古島滞在中に3回行った宮古そばのお店
宮古島では、宮古島市立平良中学校の 2 年生 186 名に対し、
- 5時間目:TypetalkのプロダクトマネージャーのYoshiさん
- 6時間目:人事のAngela
という1コマずつの構成で、授業を行ってきました。
“講師”としてわざわざご紹介いただきました。ありがとうございます。
私が今回設定したテーマは「働きたくなる会社ってどんな会社だろう?」です。
生徒さんの大半は、
- 会社で働くってきつそう
- とにかく大変そう
- そもそもIT業界の人が周りにいないからよくわかんない
などなど、働くことに対してネガティブイメージの人が多いのではないかと想定していました。
そのため、今回は、「面白い福利厚生」というものをテーマに持ってきました。しかし、今回は授業ですので、単なるヌーラボの福利厚生ではいけない、と思い…。
- ヌーラボの福利厚生を紹介する
- みんなに自分だったら働きたくなるような福利厚生を考えてもらう
- 自分たちが考えた福利厚生で一番欲しいもの1つを、会社が提供してくれるメリットを説明してみよう
という3段展開を用意して臨みました笑。これにはリハーサルに付き合ってくれたヌーラバーからも「鬼!」と言われました。
体育館での公演を想定したデカデカとしたフォントですが、資料も添付します。
まだ中学2年生、もう中学2年生
授業を受けてくれた中学2年生は、普段から接することはない世代なので、今回の授業をどこまで理解してくれるのかは不安でした。しかし、想定していた以上に中学2年生は大人でした。すいませんでした。
発案してくれる福利厚生もとても論理的に必要性を説明してくれて、実際の企業が取り入れているようなものもありました。
制度でどんな成果があったの?
制度全体を通した成果を紹介します。
滞在した社員数 | 11名 |
滞在した社員の家族 (手当付与対象外の方も含む) |
18名 |
授業実施数 | 24コマ |
授業実施学校数 | 9校 |
上記を実施することで得られた成果は大きく3つです。
1.社員が授業を企画することで、日々の自分の仕事を振り返ることができた
弊社はひとつのプロダクトの開発やマーケティングに向き合う仕事が多いです。そのため、日々の仕事から少しはなれ、自分の仕事を振り返る機会を持つことは非常に重要だと考えています。
このような機会から学習することを「越境学習」というのだそうです。生徒さんに、自分の仕事をわかりやすい言葉で説明し、やりがいを紹介する、という工程は、今後の業務でも生かされることを期待しています。
2.社員の家族への家族サービスへ繋がった
今回、最初の想定以上に、家族を同伴した参加が多かったことが驚きでした。最終的には、同居している一親等以内を対象としていたのですが、対象外であっても、離れて暮らす実家のご両親などを連れて行ってくれたヌーラバーもいました。
また、ご家族からもありがたい感謝の言葉をいただけました。
宮古島リゾートワークに一緒に行ってよかったことは2つです。1つはもちろん食や自然、言葉など現地でしかできない経験ができたことです。もう1つは子供たちも私も主人の仕事を理解するチャンスが得られたことです。小学校での授業ということで、計画の段階から主人は娘たちに意見を求めていました。上の娘は授業のシミュレーションにも付き合い、下の娘も小道具の作成などを手伝いました。授業当日は別行動になりましたが、子供達は一緒に準備してきたからか主人の授業が上手くいくように、海やお日様にお願いしていました。
3.会社と地域との強い結びつきができた
今回の制度発案のきっかけは、宮古島市の実施するサテライトオフィスの誘致活動の一貫である、視察ツアーへ参加したことからでした。誘致活動は、地元の官民が連携して行っており、市役所の職員の方々との結びつきもできました。滞在期間中には、宮古島市の教育委員会の教育長・副教育長と共に、記者会見を開くなど、地域へのアピール、ヌーラボのサービスのPRにも繋がったと思います。
【#メディア掲載情報👀】#ヌーラボのリゾートワーク について、昨日、宮古島市役所平良庁舎にて、宮古島市教育委員会と共同で記者会見を行いました。その様子を本日の宮古新報に取り上げて頂いています📰 #ヌーラボ が提供する出張授業をICT教育の推進に役立てたいとのお声を頂いています😀 pic.twitter.com/jHXmAdUja5
— Nulab,inc. | (株)ヌーラボ (@nulabjp) November 27, 2018
今後の展開
昨年度から始まったリゾートワークですが、今年はよりパワーアップして新しい取り組みも行っていきたいと思っています。ご興味ある企業の人事さんがいれば、ぜひ協力したいと思っていますので、ぜひTwitterでAngelaにお声がけください。
今年の取り組みについては、また改めてブログやプレスリリースでご紹介したいと思いますので、お待ちください。
下地島の17endからの風景でさようなら!