声を大にして伝えたい。リゾートワーク制度は福利厚生ではなく教育研修制度です #ヌーラボのアドベントカレンダー

このブログは、ヌーラバーアドベントカレンダーの19日目のブログです。明日の担当は、Makoto Fukudaさんです。

ヌーラボの人事、Angelaです。コロナ禍といわれるようになってからもう10ヶ月ほど経ったでしょうか?今年のヌーラボは勤務地条件を廃止するなど、新しいワークスタイルを模索してきました。

今年は社会的にも「ワーケーション」という言葉が流行し始めました。この世の中の流れに伴い、ヌーラボが2018年から取り組んできたリゾートワーク制度が意図せず注目されるようになってきました(感謝)。

このヌーラボの取り組みが広がっていくにつれて「いい福利厚生ですね!」「いい会社ですね!」というお声をたくさんもらうようになりました。でも…でも…違うんです!

リゾートワーク制度は福利厚生ではないんです!/(^o^)\

今回は、改めてこの制度の意図をお伝えしたいと思います。

絶対この場所では仕事していないだろう、という写真

 

研修制度としてのリゾートワークの概要

リゾートワーク制度の特徴は下記です。

  • 年1回の社内エントリーを経て、合格した人が参加できる研修制度
  • 場所は北海道東川町もしくは沖縄県宮古島市から選択
  • 滞在期間中1日は、研修プログラムへの参加に充ててもらう
  • その他の日は、テレワークをしても有給を消化してもOK
  • 選択した滞在地×社員の居住地 に応じて手当を支給
  • 社員だけでなく、同行する家族の分も手当を支給(同居する一親等以内)

すごく厳密に言うと、

  • 社員へ付与しているのは、研修補助
  • 社員の家族へ付与しているのは、従業員への福利厚生

という制度になります。

実際に体験した社員の話も含めたインタビューをIT Mediaさんにしていただいたので、よろしければ是非お読みください。

 

教育研修プログラムとは?

研修の内容は、主に「自身のスキルを活かして先生になる」というものです。人に何かを教える形でアウトプットするということは、事前のインプットあってのことです。また人前で仕事のことを話すことは、自身の経験を丁寧に振り返り、ちょっと背筋を伸ばしてプレゼンテーションすることになります。

IT業界では当たり前のようにカンファレンスで登壇すると思うのですが、その機会を増やしているようなイメージです。
過去3年間に実施したプログラムは下記です。

小・中・高校での授業

宮古島市の教育委員会にご協力いただき、市内の学校で特別授業を実施する機会を調整いただきました。社員はそれぞれの得意を生かした授業を設計しています。

宮古島の城辺(ぐすくべ)小学校での授業風景

日本語学校での授業

北海道東川町には日本で唯一の公立日本語学校があります。多い時には300名程度が在籍している重要な町の人材です。ここの生徒さんに向けて授業を実施しました。

しごとコンビニ登録者への授業

北海道東川町は、岡山県奈義町というところがはじめた「しごとコンビニ」という仕組みを取り入れています。この仕組みは、町が主導となって進めているクラウドソーシングのようなものです。登録者の皆さんがスキルアップできるよう、さまざまな研修も企画されていたところに、ヌーラボの社員の企画授業もお邪魔することになりました。

株式会社Compathの新規事業企画への参加

北海道東川町で町の地域おこし協力隊に所属しながら自分たちの会社を興した安井さん・薫さんにご協力いただき、1日インターンのような形でコラボさせて頂いています。この会社では、デンマークでは一般的な”人生の学校”と呼ばれている「フォルケホイスコーレ」という仕組みを東川に持ち込もうとしています。その事業化に向けて、ユーザー目線で東川ならではの魅力をヌーラボ社員からフィードバックしています。

 

この制度はインターナルプレスリリースから始まった

私個人の意見ですが、社内制度を作るには「why」の部分が超重要だと思います。
なぜヌーラボがそれをするのか、ヌーラボらしいストーリーとセットで語れることが継続できる・できないを左右する鍵になるのではないかと。そのため、まず最初に「インターナルプレスリリース」を書いて、自分がスラスラとストーリーを語れるようにしたことを覚えています。

単なるワーケーション制度で終わらせてしまったら、単なる福利厚生。じゃあその福利厚生を社員に付与する意図はなんでしょうか。しかも私たちは勤務地条件がない会社。ワーケーション費用を負担するのは、ただ旅費を出してあげている…以外の説明がつかないのです。

だから!単なる福利厚生ではないし、単なる福利厚生にはしたくないのです!

最初に書いた社内広報用の文章案

 

学びの化学反応を起こす新しい体験をいくつ作れるか

ヌーラボは、職種ごとに採用しているため総合職がありません。各職種ごとの研修はOJTのほうが効率が良く、座学の研修などを体系的に用意できているわけではありません。それはそれで、課題アリだとは思うのですが、人事として全体を見渡した研修を設計するのであれば、これからは「新しい体験」を作ることも一つ重要な要素になるのではないかと思っています。

IT企業はまだ若い業界なので、定年退職という概念が想像しづらい環境です。そんな環境の中でいかに新しい体験を通して新しい発見をしてもらい、新しい発想を仕事に持ち込んでもらうか。

ヌーラボはCreativityを大切にしている会社だと思います。ルーティンと言われるような仕事の中にも創意工夫できるポイントを探して新しいものを生み出せたら、それは0→1の仕事だと言っています(橋本さんが)。

これからもNullから何かを生み出すLabで在り続けられますよーに!

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