ヌーラボで法務を担当しているイーリスです。このブログでは、2022年の秋にヌーラボが実施した教育研修制度「リゾートワーク制度」の取り組みと私の宮古島での滞在についてご紹介します。
リゾートワークに興味を持ったきっかけは、この制度の特徴でもある、中・高生に講義をするポイントです。大学生時代は母国の文化や異文化交流に関してレクチャーをする機会が何度かありましたが、社会人になって、果たして自分が(異文化交流以外に)何かを教えられるのかとチャレンジをしてみたく、この制度に応募しました。
ヌーラボに入ってまだ1年たっていませんが、そんな入ったばかりの私でもリゾートワークの貴重なチャンスをいただきまして、2022年の秋に宮古島に行ってきました。
中学生向けの授業の内容
私は宮古島市立上野中学校という学校で授業を行いました。仕事では法務を担当していますが、その中でもプライバシーや個人情報保護法がもっとも関心が高い領域でもあり、その知識をインターネットを親の目が届かないところで使い始めたばかりの中学生2-3年生に伝えてきました。
学校側はインターネットに関するテーマを希望していましたので、自分なりに重要だと考える領域をいくつかピックアップし、中学生目線で思わず「やっちゃいそう」なことやこれからもっともっと消費者としても意識を高めるべき領域について講義をしました。
主にカバーしたトピックは以下の4つです:
授業は1コマだけでしたが、2年生と3年生が一緒に受講していたため、体育館で実施しました。広い場所で、約50人の学生、そして先生たち及び地域の方々も聞いていたので少し緊張しましたが、直に聞いてくれた生徒たちのおかげでチームワーク等もうまく取り入れながら講義を実施できました。これからの人生においては、どの島で、どの国であれ、日常生活においてインターネットを利用する機会が増えますので、犯罪に巻き込まれないよう、セキュリティに対する意識を高め、自分が自ら開示する情報を悪用される可能性があることについても触れました。少人数のグループに分かれて、ホワイトボードを使いながら、ゲームをしつつ強いパスワードの大切さとその設定方法(同じパスワードを使いまわさない、数字・大文字・小文字・記号の組み合わせを利用する等)や最近、特に若者で人気なSNS等の投稿によって、どれぐらい自分の行動範囲・生活の要素が公開されていしまうかについて学びました。
授業の感想
普段の生活においては中学生と接する機会が少ないので、この年齢ですでに(家族で利用するものもあるが)これだけ多くのオンラインサービスを利用しているので、驚きました。やはり、早い段階で、数多いオンラインサービスの中から安全なサービスを見分けるための知識を伝えてあげることは大切だと、改めて感じました。
講義やレクチャー等も最近は社内や外部でも大人向けにしか実施しておらず、子供の関心を引くように遊びを取り入れながら難しいテーマを伝えることの大変さを感じました。小中高学校の先生の皆様、尊敬します。
ただ、子供は大人よりも直に聞いてくれているので、とてもやりがいを感じました。
なお、一つ予想外だったことは、大人は講義等の時間を気にかけてくださってグループワークや移動する場合は早く行動するのですが、子供はそんなことを考えずにマイペースなので、最後は時間が押してしまいました。講義設計をする際は、参加者の特徴を知ったうえで、それに合わせるべきでしたね。(汗)(笑)
普段話すことが少ない中学生に対して授業をすることにより、常に会話の相手と共通の基盤を構築したうえで話を進めることの大切さを再認識しました。今後日々の仕事の中でも、異なるバックグラウンドを持つ方々とコミュニケーションとる機会が多いので、相手のことを意識して話すように心掛けたいと思いました。
宮古島の美しい大自然
移動日を含め10日間宮古島に滞在しました。「遠くまで行くなら宮古島を満喫したい」と思い、パートナーと二人で行きました。ちょうど3連休もある週だったので、有休を使いながら、宮古島を探検しました。
1日目 テレワーク+移動
2・3日目 観光
4日目 上野中学校での講義+テレワーク
5・6日目 テレワーク
7・8・9・10日目 観光
台風の接近もあり、雨の日が多かったのですが、気温が20~28度で、暖かかったので、おかげ様で何度も海に入ることができ、ダイビングを楽しんだり美しい自然を満喫することができました。
宮古島の総面積は約159㎡で、比較的小さいので、隅から隅まで回ることができ、宮古島のみならず来間島・下地島・池間島と伊良部島も訪れました。
宮古島でのリゾートワークを通じた感想
この素敵な機会をいただくことができて、まず感謝しています。
いつもと違う場所で、いつもと違う景色を見ながら仕事をすることがとても楽しく感じまして、いろんな生き方があるんだなと改めて思いました。10日間という長めの期間を過ごせましたので、自分は宮古島で暮らしていたらどこで家を探すのか、どのビーチにダイビング行くのか、移住する予定はないのに考えてしまいました。(笑)
宮古島の方々が非常に暖かく迎えてくださって、その出会えた方々に感謝しております。きっと、また遊びに行きます。