宮古島でホームステイとリゾートワークをしてきました

ヌーラボで法務を担当しているイーリスです。このブログでは、2023年の秋にヌーラボが実施した教育研修制度「リゾートワーク制度」の取り組みと私の宮古島での滞在についてご紹介します。

今回でこの制度の利用は2回目になり、去年も宮古島でリゾートワークに参加しました。

前回はとても良い経験でしたので、もう一度宮古島の子供たちに授業をしてみたいと思い、今年も応募しました。家族の同行も大丈夫ですので、今年もパートナーと二人で宮古島に行きました。

 

授業の内容

今年は4つの中学校の統合により新しく出来た城東中学校の1年生に対して授業を行いました。今回は私の持ち枠が2時間もありましたので、より充実したアクティビティに重点を置ける授業を実施しました。

中学校1年生の多くは12-13歳なので、TikTok等の動画配信サイトの最低利用年齢を満たしています。彼ら・彼女らは日常的に学校でもタブレットを使ったり、宿題としていろいろ検索したりしていますので、インターネットそのものには慣れていますが、SNS等のサイトを使うときは保護者や外部の目が届かない領域ですから、思わず事件等に巻き込まれないための知識を伝えようと思いました。

前回の授業をベースに、今年は「プライバシー」を軸に授業を組み立てました。

アイスブレイクの後、ほとんどのサービスを使うために必要な自分のアカウントをハッカー等から守るためには強いパスワードを設定することの大切さについて考えてもらいました。

このような数字を見せながら、自分が使っているパスワードは何桁なのか、同じものを使いまわしていないかについて考えてもらいました。中にはすでにオンラインゲームを積極的にしている子も数人いて、きちんとパスワードの対策は行っていましたので、私にも学びの機会がありました。

最後に、強いパスワードの作り方について役に立つ情報をお伝えしました。このあたりが一番記憶に残ったようですので、しっかり聞いてくれたのかなと思いました。

オンラインでは、オフラインの世界とは違って、「ログ」という足跡が残るから、いつ・どのサイトで・何をしていたか、簡単に追跡できます。
その話をしたあと、プライバシーとは、どういうことを意味するのか中学生なりに考えてもらい、グループで議論してもらいました。とても盛り上げっていたので、賑やかな会話を止めてしまうのは悲しかったですが、限られている時間の中、授業を完結できるよう進行しました。
プライバシーとは「個人情報だ!」というキーワードを博士ちゃんかのように出してきた子が多くいましたので、学校側できっと教育されているという印象を受けました。しかし、何が個人情報なのかを尋ねると、オフライン世界での個人情報ばかりが思い浮かびましたので、ログの話をして良かったと感じました。

後半では、SNSに投稿された写真から、思っている以上の情報が読み取れることを認識させるアクティビティをしました。GoogleMapのストリートビューで自分の学校の正門を見たときにはっと驚いた子がいました。大人にとっては当たり前の機能ですが、まだ自分でナビゲーションをして出かけることは少ない中学生は知らなかったようです。しかし、これをきっかけに、写真や動画の背景に移っている特徴的な建物等はストリートビューを使って簡単に特定可能であることを理解してくれていたようです。

 

宮古島でのホームステイ

さて、どうやって今年はホームステイのような経験をすることになったのかについてお話します。去年の授業の時に、このリゾートワークプログラムの新潟県のコーディネーターを担当されている方のご両親が宮古島在住なのですが、このお二人が見に来て、ご自宅で晩御飯もご馳走してくださいました。定年退職してから、宮古島に移住した活動的なご夫婦で、自分でDIYで家を立てて、その周りには立派なお庭を管理されていますので、DIYや植物に関心がある私たちは非常に話が盛り上がりました。「宮古島に来るときにうちに泊まっていいよ」と優しいお誘いをいただきましたので、今年もリゾートワークプログラムへの参加が決まってから、建前で言っていたのか、本当に行っていいのかと迷いながら連絡をしました。

「いいよー」と返事がきて、1回しか会ったことのない我々2人を10日間も泊めてくれることになりました。ホスピタリティーがすごいですね。<3

泊めていただいたのは、離れの建物で、キッチンとお風呂はシェアして使っていました。
そのおかげで、終始交流の機会が多く、大笑いをしたり、たまには人生について語り合ったりして、自分のおばあちゃんとおじいちゃんの家にいる気分で過ごすことができました。

4人分の料理はとても大変なのに、お母さんが朝ごはんもお昼ご飯も作ってくださったので、そのお返しに、仕事のスケジュールが許す範囲で、私たちが晩御飯を作りました。

こちらはお家のご飯です

毎日おいしい家庭料理を御馳走になりましたので、今回の滞在期間中はあまり外食をしていません。もちろん、宮古島にいるなら、宮古そばは食べないと!ということで、冷やし宮古そばは食べに行きました。

冷やし宮古そば (これはお店のご飯です)

冷やし宮古そばは、コシがあって美味しいので、知名度は低めのようですが、こちらもおすすめです。

そのほか、私たちは、本島では食べられないものを食べたいと考えていたので、目が向いたのはやはり「果物」でした。

左から:アボカド、ドラゴンフルーツ、パパイヤ

我々を泊めてくださったご夫婦は、なんでも自分でできる方々で、立派なお庭で様々な植物を育てています。そこで、見たことのないサイズのアボカド、パパイヤ、マンゴー、アセロラ、イチジク、パッションフルーツ、島バナナとそれ以外にも数えきれない野菜と果物を作っていました。350mlのビール缶を遥かに超えるサイズのアボカドは1.2キロ、パパイヤは2キロ近くもありました(笑)

お庭のバナナの木、熟したらカバーしないと巨大なコウモリに食べられるらしいです

このような南国のパラダイスのお家で、10日間も過ごすことができ、とても良い刺激になりました。自然の美しさはもちろん、泊めてくださったご夫婦と交流し毎日盛り上がって遅くまでおしゃべりしたことは最高の思い出になりました。お二人のここまで様々な物を自分達で作ることができる創造力と知らない人もお家に入れくれる優しい心がロールモデルとして感じられて、とても尊敬しています。

もちろん、70代と20代の共同生活は大変なこともありました。

生活リズムが違ったり、朝型と夜型は食べる時間帯や寝る時間帯も違うので、お互い合わせる必要がありました。ただ、自分の日常生活においては合わせることがあまりないので、それを含めて楽しい経験でした。

改めて感謝しています。私たちは70代になったら、このようになりたいと思っています。

 

宮古島の海遊び

宮古島といえば海です。10月後半でも気温が28度~30度ぐらいで、雨の日が少なく、水温も26~28度のため水着のまま泳ぐことができます。(逆に、日焼けするのでウエットスーツかラッシュガードが必須。)

今年のマイブームはダイビングですので、休みの日は2回もダイビングして、合計5本も潜りました。宮古島周辺は地形ダイビングが有名で、サンゴの中にある洞窟、トンネル等は非常にたくさんあるので、毎日潜っても飽きない景色を楽しむことができます。もちろん、カクレクマノミとサンゴや数えきれないカラフルな魚と出会えるので、酸素の制限がなければ、永遠に上がってこないかもしれません。

水温は深さ16メートルでも28度前後

水中写真は難しいな~ 黒っぽいぼやけたものは全てお魚です

最後の日にウミガメさんとも出会うことができましたので、最高の気分で宮古島から帰ることができました。

本当に住んでみたらどうかな〜と思わず考えてしまいます。

 

おわりに

リゾートワークへの参加は2回目でしたが、前回とは全く違う経験をすることができました。受け入れてくださった城東中学校の先生方、話を真剣に聞いてくれた生徒の皆さん、ありがとうございました。

今後リゾートワークに参加予定の方には、やはりどの地域に行っても、現地の方と交流を深めその地域の生き方を知ることによって、非日常的な体験と学びがあり、自分の価値観について考えさせられるいい機会になります。

たんでぃが~たんでぃ。(=宮古の方言で「ありがとう」という意味)

 

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