ヌーラボのAngelaです。ヌーラボでは、新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、緊急事態宣言が出された4月。今までテレワークに取り組んだことがなかった企業でも、急にテレワークを実施せざるをえない状況になったかと思います。
そんな中、日頃から他拠点に分かれてテレワークに近い状態で業務を進めてきたヌーラボは、他企業のテレワーク導入を支援するべく、下記のような取り組みを行ってきました。
テレワークの導入に悩める企業を支援する「テレワーク応援個別相談会 / オンラインセミナー」を開始します!
今回は、そのテレワークセミナーで寄せられた質問を振り返ってみたいと思います。みなさんの業務改善にも参考になれば幸いです👩💻
テレワークを進める上での「?」
在宅勤務で個人作業が多いのですが、どこまでスケジュールやタスク管理内容を共有したら良いものかわかりません。会社が不安なのもわかるのですが、マイクロマネジメントは避け、うまくやれるようにしたいです。
信頼をベースにして業務を進めるように心がけていきましょう。
テレワークをきっかけに、信頼ベースのマネジメントスタイルに切り替えるのが良いと思います。最初は不安も多いと思いますが、マネージャーの方は一度試しに放任し、プロジェクト管理ツールなどを導入済みの企業であれば、メンバーの方は他の人から見える場所に仕事の記録を残すようにしましょう。
ただし、急激にコミュニケーションの頻度が下がりすぎるのは業務に支障が出ることもあると思います。ヌーラボでも「朝会」などを毎日短時間行うチームが増えました。長い週次のミーティングを持つよりも、短く高頻度でコミュニケーションをとるほうがお勧めです。
私は営業職で顧客折衝が必要です。非対面での顧客折衝のノウハウはありますか?
一気にオンラインでやらず、少しずつオンライン化するのがオススメです。
ヌーラボの場合、以前からインサイドセールスは非対面でオンライン商談を行っていましたが、やはりオンライン商談をやるにはツールの導入など準備が必要です。
オンライン会議のツールはどうするか、安定したインターネット環境はあるか…。このような環境整備に時間をかけて営業活動が止まってしまうくらいならば、まずはできることからオンライン化しましょう。
例えば
- 営業資料をPDF化して事前に顧客に送付し、電話で営業するスタイルに変えてみる
- 営業資料をGoogle Driveにアップロードし、URLひとつで共有できるようにしてみる
- 自社のサイトに営業資料をダウンロードできるページを追加する
…などなど、オンライン会議システムを導入する前にできることがたくさんあります!
慣れてきたらオンライン会議も実施してみましょう。その際、案外大事なのは、自分の顔がどのように映っているかを意識することです。営業担当の顔ができるだけ明るく見えるように光の当たり具合を調整できる「女優ライト」と呼ばれるアイテムもありますし、ちょっとしたツールへ投資するのもおすすめですよ。
テレワークの環境で効率よくミーティングを進めるためのコツはありますか?オンライン会議にばかり時間をとられてしまって、逆に効率が下がっていっているような気がします…。
オンラインの会議の実施には事前準備と進行のコツがあります。
オンラインの会議だと、聞こえづらさや、会話が被ってしまうなどの難しさも混ざってくるため、できる限り1回の会議を効率よく進めるための準備とコツが必要だと感じます。
準備のTipsと進行のTipsについて、このブログの下部👇にあるセミナーの資料にも記載したので是非参考にしてみてください。
ヌーラボさんは、完全なテレワークが始まってから逆に効率が上がったと感じるポイントはありますか?
時間的な制約からの開放とオンラインツールの使いこなしに可能性を感じています。
テレワークが始まってから通勤時間がなくなった分、業務やプライベートの時間ができたことは大きいです。また、勉強会がオンラインで開催されるものが増えたことで、今まで終業後の時間を割いてまでイベントに参加しづらかった子育て中の社員なども気軽にイベントに参加できるようになったという声も聞いています。
その他、デジタルツールならではの良さに気づくことも増えました。
例えば弊社が提供している「Cacoo」を会議でオンラインホワイトボードとして活用することが増えています。オフラインのミーティングだったら、物理のホワイトボードに文字を書きますが、コピペができません。オンラインホワイトボードであればサイズの制限もなく、コピペもやりやすいので、効率がアップしたと感じます。
テレワークになった際に自宅に子供がいながらミーティングなど行っていけるか不安はあります。緊急事態宣言の下では子供を保育園に預けることもできず…
子育てと業務の両立は難しいんだということをチームの共通認識として持っておきましょう。
まずはチームで一緒に働くメンバーと一緒に、子育てをしながら今まで通りのパフォーマンスを出すことの難しさを共有しておきましょう。
可能であれば会社はマネージャーから会社の指針としてメッセージを発信してもらえるとより良いですね。ヌーラボの場合は、テレワーク開始後早々に、代表の橋本から
「子育て中の社員の方は、今まで通りに働けない状況にあることは重々承知しています。くれぐれも無理しないでください。」
といった発信がありました。
また、「子育て」と「固定の勤務時間」の相性は正直よくないと感じている方も多いと思います。お子さんのお迎えによる中抜けなどが認めらるフレックスタイム制度の導入は、子育て中の社員の救いになると思いますよ。
この他にもたくさんの質問をいただきました
その他、ヌーラボで用いているテレワークを支えるクラウドツールは?など様々な質問をいただきました。当日のセミナーの資料を公開していますので、是非参考にしてください。
参加いただいた皆さまからの感想
参加いただいた皆さまからは、下記のようなご感想をいただきました!
「テレワークの際に注意すべき点が具体的でリアルでした」
「テレワークの概要・注意点などが簡潔でとてもわかりやすかったです。」
「発表に対して、リアルタイムでGoogle Docsを使って議事録におこしてくれました。おかげで体系的にインプットすることができました。」
「社内でも共有してみようと思います。」
「セミナーの話者が営業・開発の2名だったので、両者の視点からご意見が聞けてよかったです。」
「入門編として良い内容でした。シニアな友人知人にも勧めたいと思います。」
嬉しいお声をたくさんいただきありがとうございました!
個別相談会は継続実施中です!
6月の開催をもちまして、ヌーラボのテレワークセミナーの開催は終了とさせていただきます。ご参加いただいた企業のみなさま、ありがとうございました!
今後も、個別に企業さんの相談に乗る「個別相談会」の受付は継続して実施して行きます。緊急事態宣言が解除されたことで、やっとこれから具体的なテレワークの制度を詰めていく企業も多いのではないかと思います。ヌーラボがお力になれることがあれば、是非ご連絡ください。
私たちがセミナーを担当します!
原 彩香 (株式会社ヌーラボ / マーケティング部 マーケティング課 セールスプロモーション係)
大手企業向け会計システムのエンジニアとしてキャリアをスタート。COBOLやDelphiといった古き良き言語を扱った後プリセールス職に異動。出産を機に働き方を見直し、フィンテックベンチャー企業に転職。インサイドセールスチームの立ち上げに従事。現在は株式会社ヌーラボにてBacklogのインサイドセールスを担当。Web商談やウェビナーを実施したり、MAの導入やステップメールの設計を担当している。
4月からは息子の保育園も登園自粛となり、育児しながらの在宅ワークに挑戦中。
中村 知成(Backlog開発マネージャー 兼 Backlog導入・業務改善支援コーチ)
前職で課題管理・構成管理といった環境整備に面白さを感じ、2009年にBacklogを提供するヌーラボに転職。ソフトウェアエンジニアとしてBacklogの開発・運用両面を担当。並行して「共に働く人たちが、より輝けるように」という思いのもと、CI/CDや環境整備に対する取り組みも行う。2016年頃に知人のアジャイルコーチの活動に触れたことによって、技術的なプラクティスだけではないチーム作りや改善活動の重要性や難しさ・楽しさを実感し、以後アジャイルへの興味とそれを突き詰める活動を始める。
現在は、Backlogチームの開発マネージャーをしつつ、社内の各チームへの支援活動を通じて、ヌーラボのサービス開発を影から支えている。