こんにちは。ヌーラボでソフトウェアエンジニアとして働いている@vvvatanabeです。
ヌーラボでは、オープンソースソフトウェア(OSS)の活用や貢献を推進するために、オープンソースプログラムオフィス(OSPO)を設置しています。私はそのメンバーとしても活動しており、その活動の一環として「OSSへの支援」に取り組んでいます。
今回は「OSSを応援!ヌーラボの支援のカタチ」というテーマで、私たちがどのようにOSSコミュニティをサポートしているかをご紹介します。
目次
最近の取り組み
コードフォーマッターPrettierへの支援
最近、私たちはJavaScript、HTML、CSSのコードフォーマッターであるPrettierを支援しました。Prettierはコードを自動で整形してくれるツールで、開発者同士のコードスタイルを統一するのに大活躍しています。ヌーラボの多くの製品でも利用しており、開発効率や品質の向上に大きく貢献しています。
しかし、OSSとして開発されているPrettierは、継続的な開発資金が不足しているという情報がありました。以下のX(旧Twitter)の投稿がPrettierの現在の状況を知るきっかけです。
Prettier のお金なくなってきていてやばいので、余裕がありかつ Prettier によって開発生産性を改善しているという会社は寄付を検討してほしいです🙏
I’ve read so many stories about founders being super stressed because they couldn’t pay their employees. I’m starting to feel that for @PrettierCode, we pay 2 people $1500/month to maintain the project (which they are doing an amazingly good job at!) but the $$ is getting low 🙁
社内でこの状況を共有し、各開発チームから意見を募ったところ、「Prettierの開発継続は自分たちにとっても重要だ!」という声が多く上がりました。
そこで、私たちはPrettierの健全な開発を支援するために、寄付を行うことを決定しました。
OSSを支援する意義
技術革新の促進
OSSは世界中の開発者が協力して進化させていくものです。そのスピードや多様性は、クローズドな開発では得られません。企業としてOSSを支援することで、技術の進化を後押しし、それが自社の製品やサービスの品質向上にもつながります。
エコシステムの持続可能性
企業がOSSを支援することで、ソフトウェアエコシステムの持続可能性を高めることができます。OSSプロジェクトは継続的なメンテナンスやアップデートが必要で、そのための資金や人的リソースが求められます。企業の支援があれば、コミュニティの安定性が高まり、長期的な発展が可能になります。
セキュリティの向上
OSSの開発が停滞すると、セキュリティリスクが発生する可能性があります。企業が支援し、積極的に関わることで、これらのリスクを減らし、安心して製品やサービスの開発ができます。
OSSへの継続的な支援
ヌーラボでは、OSSが私たちのサービス開発に欠かせないものだと考えています。そのため、OSSコミュニティへの還元を積極的に行っています。具体的には、これまで以下のOSSに対してGitHub Sponsorsを通じて支援を行っていました。
マンスリーサポート
ワンタイムサポート
まとめ
これからもヌーラボはOSSコミュニティへの支援を続けていきます。OSSの健全な発展が、私たちのサービスの品質向上にも直結すると信じています。同じようにOSSの恩恵を受けている企業の皆さん、ぜひOSSコミュニティへの支援をご検討いただけると幸いです!