人種の数だけテックコミュニティーも豊富
アメリカ・ニューヨークは人種のるつぼ。ヌーラボのNYチームが働くオフィススペースにも、国籍や人種が違うさまざまなバックグラウンドを持つ人々が机を並べています。
街中で聞こえてくる言語にしても移民の数だけさまざま。レストランの種類も豊富ですが、テック系コミュニティーにしても例外ではありません。
テックコミュニティーは NY にどれだけあるの?
ヌーラボはこれまで、NYベースのテックコミュニティーとして以下のグループを紹介してきました。
- 日本関連:「Japan NYC Startups」
- 南米関連:「LATAM 」
- 中東、北アフリカ関連:「 MENA 」
- 女性関連:「NYC Geekettes」
ほかにどんな地域や関連のコミュニティーがこの街で活動しているのでしょうか?
Meetup.comに登録されているテックコミュニティーを調べてみると、市内から2マイル(約3.2キロメートル)圏内にあるものだけでも、数にして267グループもあります。
その中で一番メジャーなグループはこちらでしょう。
登録人数は49,878人というニューヨークで最大規模のミートアップ。内容は、スタートアップが登壇し自社のサービスについてデモをし、その後、参加者同士でお酒を飲みながら交流ができるとあって大人気です。
月に1度の開催で、チケットは売り切れが出るほど。ニューヨークはおろか全米のテックファンにも名が知れ渡っています。
創設は2004年とこの手のコミュニティーの中では長く、創設者は、MeetupのファウンダーScott Heiferman氏とコファウンダーDawn Barber氏。
ほかにもこんなにある。人気のミートアップ
「学ぶ」系
コーディングやデザインを参加者らと一緒に学ぶミートアップ(登録人数:9820人)
Javaに関しての専門知識をより深めるのが目的。「年齢層はだいたい50代ぐらいと高めだった」という参加者からの情報も(登録人数:7677人)
テクノロジーリーダーの育成を目的にしたレクチャー方式のミートアップ。過去にGilt, DigitalOcean, Etsy, ZocDocなどがスピーカーとして登壇しており、参加者曰く「貴重な経験談が聞ける」と評判が高い(登録人数:2084人)
「インターナショナル」系
スタートアップが盛んなイスラエル系のミートアップ。Microsoftとコラボレートして「1 Day Incubator」を毎週木曜日に実施中(登録人数:1971人)
さすがは欧州連合。テック・コミュニティーでも国を越えてEUとして協力し、情報共有しているのはさすが(登録人数:1572人)
中国と米東海岸のテックミートアップ。過去には Jet.comのCEO、Marc Lore氏をゲストスピーカーに行ったイベントも(登録人数:1288人)
アメリカ以外のバックグランドを持っている人、アメリカ以外の国にビジネスを広げたい人のためのミートアップ(登録人数:861人)
韓国人と韓国を愛する人なら誰でも参加できる、アントレプレナー交流イベント(登録人数:520人)
「アクティブ」系
卓球を楽しくプレーしながら、親交を深めたり新しいビジネスのアイデアを一緒に練っていきましょうという内容(登録人数:543人)
カラオケが大好きなのは日本人だけではなく、アメリカ人も一緒。歌とテックを愛する人はこのミートアップに参加して、テックへの愛や思いを歌にこめて熱唱してみては?(登録人数:440人)
「強い絆はスポーツのチームワークから生まれる」とは創設者の談。ありきたりのオフィス会議室やバーでのミートアップではなく、スポーツで汗を流しながら参加者同士の絆を深めるのが目的(登録人数:393人)
ダンスにも自信がある人はこちらへ。テックとテクノを引っ掛けたネーミングがユニーク。ピッチをしたり投資家と交流したり、コーディングを学べるミートアップは星の数だけあるけれど、それらを求めている人は「参加禁止」(!)とのこと(登録人数:139人)
ほかにこんなものも…
ベーグルとコーヒーを片手に、スタートアップのピッチを聞ける朝のイベントシリーズ。「シャウトアウトの時間もあり、仕事前のネットワーキングに最適」とは、参加者からの声(登録人数:3356人)
ニューヨークらしいといえばこんなものも。LGBTでテックに興味がある人向けのミートアップ。ソフトな内容かと思いきや「アイデアをどうビジネスに生かすか」といった、意外と(?)真面目でタメになる講義などを行っている(参加人数:1558人)
「飲茶を食べながらゆっくりテックでも語りましょう」いうテーマのミートアップ。円卓を囲むカジュアルなスタイルなので、初めての人でもリラックスできそう(登録人数:450人)
以上、これらはほんの一部で、ここで書ききれないほどたくさんのテックコミュニティーがあります。
出張や旅行の際に参加したり、またこれらのアイデアを参考に日本でも同じようなテーマでコミュニティーを立ち上げたりしてみるのもよいかもしれません。