ユニバーサルマナー検定3級を受けて一歩踏み出す勇気を手に入れた話

こんにちは。フロントエンドエンジニアの高橋です。突然ですが「ユニバーサル」という言葉をご存知ですか?「ユニバーサル」には「普遍的・すべてに共通の」という意味があり、例えば「ユニバーサルデザイン」には「年齢や障害の有無に関わらず、すべての人が使いやすいデザイン」という意味があります。

それでは「ユニバーサルマナー」という名前を聞いたことはありますか?ユニバーサルマナーは、ユニバーサルマナー検定を運営する株式会社ミライロが提唱する言葉です。

私たちにとって、“自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること”は、特別な対応ではなく、「こころづかい」の一つです。多様な方々へ向き合うためのマインドとアクション。それを私たちは「ユニバーサルマナー」と名づけました。

(ユニバーサルマナー検定ウェブサイト「ユニバーサルマナーとは?」より)

優しいメッセージがこめられた素敵な言葉ですね。

ヌーラボは「チームで働くすべての人に」をコンセプトにサービスを開発する会社です。より多くの人にサービスを届けるためにはユニバーサル・インクルーシブな視点が欠かせないと思います。この度私は、個人的な興味とヌーラボのサービスをもっと多くの人に届けたい!という思いからユニバーサルマナー検定3級を受講してみました。

ユニバーサルマナー検定とは

ユニバーサルマナー検定のロゴ

ユニバーサルマナー検定とは、株式会社ミライロが運営するユニバーサルマナーを習得するための検定です。1級〜3級まであり、3級のみ講義の受講で取得することができます。費用は5500円でした。

私の受講した3級について公式ページではこのように紹介されています。

3級 ユニバーサルマナー ベーシック

“違い”と向かい、一歩を踏み出せる人になる
人と人との違いを理解し、基本的な向き合い方やお声がけ方法を学ぶ、ユニバーサルマナーの入門講座です。

(ユニバーサルマナー検定ウェブサイト「ユニバーサルマナー検定3級 概要」より)

高齢者や障害者を含めたより多くの人をサポートするためのノウハウを学ぼうと、接客サービスをする企業を中心に多くの企業や自治体でユニバーサルマナー検定が受講されています。

参考: 導入レポート https://universal-manners.jp/press_room/tag/%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88

会場・オンライン・eラーニング、3つの受験方法

ユニバーサルマナー検定3級は、会場受験・オンライン・eラーニングの3種類の受講方法があります。私はその中からeラーニングの受験を選びました。

タブレット端末を見ながらeラーニングをする女性のイラスト
私は平日は会社の業務、休日は子どもと一緒に日中を過ごすため、会場に足を運び受験するのに少しハードルがありました。eラーニングの受験は、いつでも好きな時間に自分のペースで講義を進めることができ、私のようなまとまった時間をつくりにくい人にぴったりでした。

また、eラーニングの受験では受講後も期間内なら講義を見返すことができるというメリットもありました。私は内容を復習するため合計3回ほど見返しました。

なぜ受験したのか

幼い頃から老人ホームへの訪問や障害を持つ友人と交流の機会が多く、そのような人を適切にサポートできるようになりたいと思っていました。今ウェブ開発者としては、ウェブアクセシビリティの向上という方法でその思いを実現しようとしています。

一方、ウェブ開発以外の日常生活では何の行動もできていませんでした。街でサポートが必要な人に出会って、何かできることはないかな?と思っても、何をしたらいいかわからず慌てるだけでした。そして数年前、友人が障害者になり車椅子の生活を始めました。街で遭遇する障害や不十分なサポートについて、身近な友人の体験を聞いたことでより思いは強くなり、何か行動を始めなくては!と思っていたところ、このユニバーサルマナー検定を知り、まさに自分が求めていた内容だと思い受講を決めました。

受講した感想

受講前はeラーニングでの講義に不安がありました。会場受験やオンライン受験と違い、一人で教材を読み進めるような形式のため、難しい話に飽きて眠くなってしまったり、ただ読むだけであまり身にならないんじゃないかと心配していましたが、その心配は不要でした。講座を聞きながらも自分の頭で考えることがたくさんあったおかげで、自然と講義に集中することができました。

会場受験やオンライン受験で行われるワークを体験できるコンテンツがあり、eラーニングでもグループで受験するのと同じような体験ができるよう工夫されていたのもよかったです。

いくつかのワークでは、部屋のドアやカフェの客席など自分たちの身近な建物や設備の写真を見ながら、そのシーンでどんなサポートができるかを考えました。写真を見ることで、より現実的に想像することができました。

その他にも、視覚障害者の方が道を歩くときのガイドについて考えるワークでは、私ははじめ「サポートが必要か尋ねて、肘でも支えて方向を教えてあげよう」とだけ、考えていました。実際は視覚障害者の方をガイドするときサポートする人の肘の上あたりを持ってもらうのが基本だと教わり「たしかに、誰でも自分の身体を引っ張られるのは怖いよな。」と思いました。

また、「立ち止まるとき、進むとき、段差があるとき、道がせまいとき、あらゆることを声で伝えてあげたら、障害者の方を安心させてあげられるな。」と声でのサポートの重要性にも気付きました。視覚障害者の立場をイメージし、その場面について真剣に考えた成果だと思いました!全て当たり前のことのような気もしますが、ワークを通して想像し疑似体験をしたことで、より理解できたような気がしますし、心に深く刻まれたと感じています。

ユニバーサルマナー検定3級の認定証を持つ筆者の写真 そばに座る息子の後ろ姿が認定証の後ろに隠れている

「実際に行動できる人になる」ということにフォーカスされているこの検定、講座を受けた後「勇気さえあればすぐにでも行動できるぞ!」という自信がつきました。それが私が受講してよかったと最も思ったポイントです。

ユニバーサルマナー検定は、私のような「何か行動したいけど、何をしたらいいかわからない」という人の気持ちに寄り添ってくれる優しい検定でした。「興味はあるけど何をしたらいいんだろう?」とお思いのそこのあなた、ぜひこの検定を受けてみてください。

今回は3級を受験しましたが、2級も受験しようと思っています。2級は会場で障害当事者の体験をしてより実践的な支援について学べる内容になっているそうです。また2級を受けたら、感想をお伝えしたいなと思っています。続編をお待ち下さい!

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