どうもこんにちは!
ヌーラボのウェブサイト課でマークアップ・フロントエンドを担当している武石です。
今回は私が所属するウェブサイト課でミッション&ミッションステートメントを作成したので、完成までのプロセスや想いを振り返りつつ、出来たてホヤホヤのミッションをご紹介させてください。
ウェブサイト課とは
ウェブサイト課はヌーラボが管理するウェブサイトの開発や保守を担っており、ウェブサイト専任のSREやフロントエンドエンジニアが所属しています。
営業のいないヌーラボにとって、ウェブサイトはお客様との最初の接点となるため、そのウェブサイトを管理するウェブサイト課は重要な組織として位置づけられています。
主に管理しているサイトは下記になります。
この他にも各サービスのサポートサイトやコミュニティサイト、サル先生のGit入門など様々なサイトがあります。
作成の日を迎えるまで
ヌーラボでは各チームの取り組みとして、年に数回、チームやプロジェクト単位でどこかの拠点にオフラインで集まり、一緒に仕事やワークショップをする機会を設けて、メンバーとのコミュニケーションを深めるギャザリングを開催しています。
今回ウェブサイト課では初めてのギャザリングを開催するということで、ワークショップを通じてメンバーのコミュニケーションをさらに深めつつ、以前からチーム内でも話題になっていた「ウェブサイト課のミッションを作成しよう」ということになりました。
私自身はじめてのミッション作成で、ふわっとした状態で臨んだのが正直なところでしたが、ミッションがあることで下記のようなことが実現できれば良いなと考えていました。
- 優先度を決める際や何かを取捨選択する際の判断基準になる
- 自分のやってることに誇りが持てる
- チームが何か困難にぶち当たった時にポジティブになれる
また、ミッション作成を目的としたワークショップにするために、社内のワークショップマイスターである Angelaにワークショップの中身作りとファシリテーターをお願いし、ウェブサイト課のメンバーが全員参加できる形をとりました。
ミッション作成の過程
ざっくりですが、ミッション作成は下記の流れで行いました。
- メンバーの相互理解を深めるためのワークショップ
- 会社の方向性を理解するための時間
- 上長からウェブサイト課に期待することや、今後の会社の方針についてディスカッション
- 付箋に書き出しイーゼルパッドに貼っていく(下記イメージ図参照)
- 会社のWillを付箋に書き出す
- チームのWillを考え付箋に書き出す
- 自分のWillを考え付箋に書き出す
- 言葉を絞り込んでいく
言葉を絞り込む作業では、図にある3つの円が重なる部分に張り出した付箋の言葉を集約しながらミッションを決めていきました。
最初はミッションを一文にしようとしていましたが、なかなかピンとくるものが出来ませんでした。
また、一文に収めようとするとどうしても抽象的になってしまい、作成に関わった自分たちが理解できても、新しいメンバーがわかりづらいという懸念が出てきました。
そこで、まずはミッションステートメントを作り、その後にそれらを包括したミッションを作るという順序で作りました。
自分たちの想いをのせていく
ミッションステートメントには会社のWillやチームのWillを含みつつも、メンバーそれぞれのWillや気持ちを尊重して言葉を選んでいきました。
ウェブサイトとしてのあるべき姿
近年、ウェブサイトは単なる情報提供の場所から、ユーザーエンゲージメントやブランド構築の中心へと進化してきたように感じます。そんな時代の流れの中で、私たちは「ウェブサイトとしてのあるべき姿」について改めて考えました。
アクセシビリティ・品質・セキュリティー・プライバシー・パフォーマンスなどなど。
お客様により良いサービスをお届けするためには欠くことのできない要素がたくさんあり、自分たちが大事にしていることやこだわりをミッションに盛り込むために、言葉選びに何度も議論を重ねました。
ウェブサイトはサービス
ヌーラボはプロダクトを提供している会社ではなく、プロダクトを中心として、ユーザーサポートやマーケティング、開発、運用など様々な要素を一つのサービスとして提供している会社です。
ウェブサイトはヌーラボにとって重要なサービスの一部であるということを忘れないために、ミッションステートメントにはウェブサイトをサービスという言葉で表現できるよう心がけました。
そこには、自分たちの仕事がウェブサイトの保守・管理だけではなく、ヌーラボ全体のサービスとして提供されていることを実感し、誇りを持って仕事に取り組めるという想いをのせました。
ヌーラボらしさを忘れない
「ヌーラボらしさってなんだろう」
メンバーそれぞれに想いや考えがある中で、共通認識としてあったのは遊び心でした。
Backlogのスター機能や404ページにある隠しゲームなど、ヌーラボでは遊び心がカルチャーとして根付いています。
遊び心は機能だけに留まらず、新しい技術に触れる瞬間だったり、プロジェクトの進め方だったり、自分たちがワクワクすることで、サービスを通じてそのワクワクを届けたいという想いをのせるよう心がけました。
ミッションステートメント完成
実際にはワークショップの時間だけでは完成せず、後日オンラインのミーティングで確定しました。
基盤となる部分はギャザリングの時間を使ってオフラインで作成できたのが良かったなと改めて思います。
前置きが長くなりましたが、以下が完成したミッションとミッションステートメントです。
【ミッション】
ウェブサイトから、すべての人にワクワクな体験を
【ミッションステートメント】
すべての人に等しい情報を
多様な使い方を認識し、誰もが優れた体験を享受できるようなサービスを目指すために、アクセシビリティに注力します。
最高の体験は品質から
適切なマークアップ、無駄のないCSS、優れたパフォーマンスなどで、サービスの品質へのこだわりを体現します。
学びをアウトプットで形に
学びにおけるアウトプットの重要性を認識し、ささいなことでも、勇気を持って発信し続けます。
ユーザーの信頼が最優先
プライバシーやセキュリティの問題に常に注意を払い、すべての人が安心して利用できるウェブサイトを提供します。
一瞬の差で世界は変わる
効率的な開発プロセスを追求し、期待を超える対応の早さでユーザーに新しい価値を届けます。
遊び心を忘れない
“コラボレーションに楽しさ” をユーザーに届けるために、私たち自身も日々、ワクワクを感じる働き方の工夫を模索します。
全体通しての感想
初めてのミッション作成で、最初はどうやってミッションを作成していけばよいか、右も左もわからない状態でしたが、 Angelaがワークショップの企画とファシリテーターとして参加してくれたことは大きな支えとなりました。
最初のワークショップでは、相互理解を深めるためのワークショップを通じて、チームメンバー間のコミュニケーションが円滑になり、ミッション作成において共通の理解や視点を確立する上で不可欠なステップだなと感じました。
ミッションの策定では、チーム全体が協力し、アイデアを出し合い、議論を重ねることができ、このプロセスは、チームの結束力をさらに高め、共通の目標に向かって進む意欲を醸成できたのではと手応えを感じることができました。
改めて完成したミッションを読むと、日々の業務に対して誇りをもって取り組めるというモチベーションと、より良いサービスを提供していくために自分を磨いていきたいと感じる、魅力的なミッションになったと思います。
チームにとってもチームのウェブサイトに対する情熱とコミットメントを象徴した良いミッションになったと思います。
終わりに
以上、ウェブサイト課のミッション&ミッションステートメントでした。
完成した後は毎日見返すというよりは、困った時、迷った時、元気になりたい時、モチベーションを上げたい時に読めれば良いかなと思いますし、チームや会社の状況に合わせて柔軟にアップデートしていければ良いなと思いました。
これからウェブサイト課ではこのミッションのもと、楽しくコラボレーションしながら、メンバー・チーム・会社が成長できるよう突き進んでいきたいと思います。