はじめて英語でテックカンファレンスに登壇するときに準備したこと #ヌーラボのアドベントカレンダー

※ このブログはヌーラバー Advent Calendar 2020 14日目の記事です。明日はMasahiro Yoshizawaさんの記事です。

みなさんこんにちは!ヌーラボのコンテンツマーケティング担当 いのうえみほです。

今年2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、企業やコミュニティが主催するイベントの主戦場がオフラインからオンラインに変わりました。ヌーラボでも先日12月5日に初のオンラインカンファレンス「NuCon(ヌーコン※Nulab Conference 2020)」を開催しました。

こうした世の中の状況を受けて、私自身も今年はオンラインでのイベント登壇が多く、はじめての挑戦として英語でテックカンファレンスにオンライン登壇させていただきました。

この記事では英語でオンラインイベントに登壇するときに私が準備したことや経験をお伝えします。これから英語で登壇することに挑戦しようとしている方の参考になると幸いです。

自己紹介〜英語学習歴

まず簡単な自己紹介です。私はヌーラボのマーケティング部セールスプロモーション課に所属している @fomifomi0207(いのうえみほ)と申します。

私の英語学習歴についてお伝えします。私が本格的に英語を学び始めたのは大学生の頃でした。通っていた大学では外国語を専攻しており、英語を第一言語、ドイツ語を第二言語で学んでいました。在学中は海外留学の機会がなかったのですが、社会人になり新卒入社した会社を約2年で辞めて、タイの大学に短期留学プログラムを使って社会人留学をしました。

タイに留学したときに現地のテック系メディアのエディターやライターのインターンをするチャンスがあり、そこからはじめて「仕事」としての英語を使うようになりました。

タイの現地メディアでインターンをしていた頃タイの現地メディアでインターンをしていた頃

その後、紆余曲折して現職のヌーラボに入社しましたが、ヌーラボはアメリカ、オランダ、シンガポール、台湾など海外にも支社があり、米国のマーケティングチームとコミュニケーションをするときなどに英語を使用しています。

そんなこんなで、社会人になってから語学を使わない仕事に就いた時期もあり、英語の学習は細く長く、時折おやすみも入れつつ、という感じでした。

なぜ英語ではじめて登壇しようと思ったの?

一番大きな理由は、2020年に掲げた自分の目標に「英語の登壇を1回はするぞ」というのを決めていたからです。2019年は英語の勉強に時間をたくさんつかっていたので、その準備の成果を2020年でなんとか出したいと考えていました。

もう一つの後押しになったのが、ヌーラボでの言語学習をサポートする制度です。入社から2年未満は月額2万円まで言語学習で使った費用を経費精算することができ、2年以降は母国語とは異なる言語でプレゼンをすることが決まったら経費と認められる、という内容です(現在制度を見直し中)。こうした会社の制度があったのは以前から知っていたので、いつか活用したいな、とずっと思っていました。

さて、どうやって機会を得ようかな、と考えていた矢先に、ありがたいことにDevRel Asia 2020のオーガナイザーの方から「CFP提出してみませんか?」というお声がけがあり、やってみよう!と決心しました(中津川さん、きっかけを作ってくれて本当にありがとうございました!)。

提出したCFPは「Why should we started internal Tech Blog for DevRel」というタイトルで、内容はヌーラボにおけるテックブログを活用した開発者のブランディングの成功事例や、開発者向けマーケティングとしてのブログ活用について、20分間(+質疑応答5分間)お話しするというものでした。

約2ヵ月かけて登壇の準備!でも…

本番の約2ヵ月前から資料準備をゆるくはじめました。

DevRel Asia 2020はアジアおよび太平洋地域を対象としたオンラインカンファレンスで、さまざまな言語的なバックボーンを持った人たちが参加するため「ただ英語の資料を作って発表する、といった小手先の準備ではうまくいかないだろうな…」と思ったので、兼ねてから英語の勉強について指導してもらっていた先生にライティングチェック(資料の英語表現)やスピーキングチェック(発表時の発音修正)のサポートをお願いしました。

日本語でのイベント登壇は慣れていたので資料作成の手順などはわかっていたつもりでしたが、言語が変わるといつもの手順ではうまく進められず、シンプルに「大変」でした。どういう進め方で設計しようかな?という全体の流れについても何度か修正しましたが、最終的に固まった流れは以下でした。

■ 発表の骨子を作成する

  1. 発表の骨子を日本語でGoogle Docsに作成する
  2. 骨子をすべて英訳する
  3. 英訳した骨子と日本語の骨子に相違がないか先生にチェックしてもらう

■ 登壇資料(Keynote)を作成する

  1. 英語の骨子をKeynoteに転記して資料を作成する
  2. 全体の論理構成を確認して並び替え・情報の削除・追加をする

■ トークスクリプトの作成

  1. トークスクリプトを日本語で作成する
  2. 日本語で作成したトークスクリプトを英訳する
  3. 英訳したトークスクリプトの表現を修正してもらう
    具体的には…
    ・和製英語を修正する
    ・意味合いとしては間違っていないが、ネイティブには使われない表現を修正してもらう

■ 発音の修正 / 矯正

  1. 一旦通しで先生に向けてデモ発表する
  2. カタカナ英語になっている英単語の発音/アクセントを指摘してもらう
    例えば…
    ・manager発音時のアクセントは第1音節の「マ」。カタカナ英語では第2音節の「ネ」になりがち
    ・development発音時のアクセントは第2音節の「ヴェ」。カタカナ英語では第1音節の「ディ」になりがち
  3. 先生がトークスクリプトを読み上げて録音した音声をひたすら聞き流す

■ 想定質問の予測と準備

  1. 想定質問を予め考え、それに対する回答を準備しておく

以上の準備を本番直前の1時間前までずっとやっていました。

特に発音の矯正はなかなか気づかないのと意識しないと直せないので、先生に録音してもらった音声を朝のはみがきをしながら聞く、ということもやっていました。そんな日々を送っていたので、夢のなかでプレゼンテーションをしていることもしばしば。

プレッシャーの先に得られたもの

そんなこんなで本番を迎えました。本番を振り返ってみると「準備していたことをとにかく出し切った!」という感想です。自分としてはやるべきことはすべてやった、これがいまの自分の最大限の成果だった、と思っています。なので悔いはありません。

…とまぁ、かっこいいことを言っている感じですが、正直いうと本番直前までプレッシャーをめちゃくちゃ感じていました。

定期的にプレゼンをしている自分が夢に出てくる、準備が全然できていなくて大恥をかく、という夢もみて深夜に目覚める、みたいなこともしばしばありましたが(笑)、そんなプレッシャーに見事打ち勝って「悔いがない試合ができた」ということは、何事にも変え難い「達成感」と「自信」につながったと感じています。

英語に限らず、言語の上達に何より大切なのは「自信」です。小さな自信を積み重ねることで、異言語で外部に表現することに抵抗感がなくなるので、より上達する機会が増えていくのだと思います。

なので、今回の経験を活かして、来年もぜひ英語で登壇する機会を作っていきたいです!

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