インタビュー企画第29回。今回はApps課の課長である芦川さんのインタビューです。Appsチームは、ヌーラボ製品に共通する基盤であるNulab Appsと、2020年にサービスを開始したNulab Passの開発を行っています。芦川さんは2014年にヌーラボに入社、現在8年目のヌーラバーです。今回は芦川さんにヌーラボに入社してからのこれまで、また今後の展望などを伺いました🎤
今日のInterviewee
サービス開発部 Apps課 芦川滋
2014年にヌーラボ入社。当時まだ30人ほどの所帯の時に入社し、現在はApps課の課長を務める。また、Apps課の会計機能のリーダーも担当。趣味はクライミング、登山など多彩。ヌーラボ内の部活動でも、それらの活動を活発に行っている。
—芦川さん、今日はよろしくお願いします!まずは、せっかくなので、Apps課がどんなミッションを持ったチームか教えていただけますか?
Apps課では、ヌーラボ製品に共通する基盤であるNulab Appsと、Nulab Passの開発を行っています。
Nulab Appsは、ヌーラボアカウント、契約や支払いの管理、組織やメンバーの管理、セキュリティなど基盤部分の総称です。
2020年にリリースされたNulab Passは、SAML認証方式によるシングルサインオンを可能にし、ヌーラボ製品のセキュリティとガバナンスを強化するサービスです。
受託会社の経験から芽生えた「自分で使うサービスを自分で作りたい!」
–ありがとうございます!そんなApps課の課長である芦川さんが、どのようにエンジニアになられたのか、そのあたりから教えていただきたいです!
最初に就職した会社は、とても小さい会社で10人くらいのITベンチャーでした。エンジニアとして入社し、Java、PHPなどを中心に開発をしていました。
フロントエンド、バックエンドの垣根があまりなく、まさにベンチャーらしくやれることは何でもやっていた毎日でした。
Webアプリケーションの開発は、この会社で基礎的な部分から学ぶことができました。
–次の会社は全く別業界とお聞きしました。どんな会社だったんですか?
1社目の会社は3年くらい勤めたのですが、その後、Webに強い広告代理店に転職をしました。お客様のWebサイト制作がメインだったのですが、ライターもディレクターもコンサルも制作も全て集まっていて、楽しく仕事をしていましたね。
ただ広告代理店ということもあり、その会社でエンジニアリングについて学べることに限界を感じてしまったんです。
4年くらい働いていたこともあって、次は「自分が使うサービス」を開発できる環境に身を置きたいと考えていました。
GoogleかAppleか、ヌーラボか
–そこでヌーラボの門を叩いた感じですか…?
当時、会社でBacklogを使っていたんです。その時は、僕自身がWeb会社やベンチャー企業などにまだまだ疎く、まずは自分が使っていて馴染みのあるサービスを開発している企業に応募しようと思いました。その結果、「GoogleかAppleか、はたまたヌーラボか」という選択肢ができました。
–名言が生まれましたね!!笑
実際、GoogleとAppleは無理そうなので、ヌーラボ一本で選考を受けました。
当時は、渋谷の小さなビルに東京事務所があって、そこに5人くらいのヌーラバーが働いていました。それが、2014年頃でしたね。ヌーラボ全体でも30〜40人の頃だったと思います。
芦川さんが入社された当時の東京オフィス
–ヌーラボに入社されてからは、どんなお仕事からスタートされたんですか?
入社してからは、Backlogの細かい改善や運用を担当していました。Backlogの業務を1年くらい担当していた時に、今のNulab Appsのチームからお声がかかりまして、ヌーラボアカウントの開発や、テクニカルサポートの業務から取り掛かることになりました。
当時開発した機能のブログがこちらです。
「サービスで2段階認証をサポートする際に考慮すべきことまとめ」
https://nulab.com/ja/blog/nulab/support-mfa/
当時のNulab Appsは、最低限の認証や支払い機能などはあったのですが、まだまだサービスの幅も狭く、僕を入れて3人のチームでした。チームとしては小規模だったのですが、お金とセキュリティに関することはそれなりにお問合せも多く、いわゆるテクニカルサポートとしての役割も、開発と並行して担っていましたね。
–今のAppsチームは10人を超え、芦川さんも課長になられ、大きく変わられたんですね!現在のAppsチームのミッションを教えてください。
そうですね!いつの間にか人数が増え、僕も気づいたら課長になっていました(笑)
Nulab Passは、リリースからまだ2年ほどで、これからさらに改善を重ねていくタイミングです。新しいメンバーにもジョインしてもらいながら、ぜひ強化していきたいと考えています。セキュリティに関しても、セキュリティのトレンドは日々刻々と変わっているので、そこは常に追従していかなければいけないと思っています。
そして僕自身のことでいうと、直近、会計機能プロジェクトのリーダーになったこともあり、会計の学習に力を入れています。知れば知るほど、日本のお金のルールは複雑だな〜と思いますね。
「心理的安全性」は大切
その思いが自然と即レスに
–芦川さんは、課長業務、開発業務とお忙しい中、即レスが多くてすごいなぁと感心しているのですが、やはり意識されているんですか?
そうですね。やはり障害のアラートなどもあるので、通知にはとりあえず目は通すようにしていますし、ヌーラボのコミュニケーションは基本的に非同期を前提としていますが、最初のレスポンスが早いほど「心理的安全性」が高くなると思うので、そこは意識しています。
すぐに回答が出せなくても「確認しますね」という一次返信だけでもすぐに返すようにしていますね!
–Appsチームが今後どんなチームになっていったらいいと思いますか?
認証や支払いの仕事というのは、永遠になくならないですよね。方式もどんどん新しいものが出てくるし、直近だとカードの扱いが厳しくなったりもしています。常に情報をキャッチしながら新しいルールに沿ったサービスにしていけるチームにできたらいいですね。
それから、認証と支払い機能の業務は、それぞれがとても重要な役割なので、しっかりチームとして分業していきたいですね!
–芦川さんご自身の将来の展望などはありますか?
ここ数年、僕自身のヌーラボでのロールはどんどん変わっていると思いますし、これからも変わっていくと思うのですが、その都度、任されたミッションを精一杯全うすることがまずは大切かなと思っています。
どちらもヌーラボの「ボルダリング部」での活動の1コマ。
–Appsチームにご興味を持たれた方に何か一言お願いします!
Appsチームは、「新機能が出ました!」などのブログに登場するような仕事が多いわけではありませんが、認証、支払い、セキュリティなどサービスとしてとても重要な部分を担うチームです。
そのような基盤部分からサービスを支えることに興味を持っていただける方にぜひ、面談などでお会いしたいですね!