インタビュー企画22回目!まだまだ社員はいるのでインタビューし足りない気持ちのAngelaです。今日はCacoo課からフロントエンド担当の舞羽さんにインタビューです。コロナ禍でのご入社だったので、まだ私も1回しか会ったことがない…!涙 一緒にビャンビャン麺を食べた思い出よ…
いつも明るくチームのムードメーカーになっている舞羽さんのフロントエンドやアクセシビリティに目覚めるきっかけを聞いてみたいと思います🎤
今日のInterviewee
サービス開発部 Cacoo課 ディベロッパー係 髙橋 舞羽
2020年10月にCacooのフロントエンドエンジニアとしてヌーラボに入社。2019年にはお子さんも生まれ、今は家族3人と猫3匹と一緒に暮らしている大家族。ご夫婦でフロントエンドエンジニアとして働いている。
小学生時代にインターネットに触れる。Geekな友人とものづくりをする日々
— 舞羽さん、今日はよろしくお願いします!まずは今の職業に就くきっかけから教えてもらえますか?
きっかけは小学生時代にWebの世界と出会ったことです。小学校3~4年生くらいの時にジオシティーズが流行っていました。WebでHTMLのリファレンスサイトを見ながらメモ帳とFFFTPを使ってコピペでサイト制作をはじめました。追いかけていたバンドのファンサイトを運営してファン同士で交流したり、個人サイトに日記を書いたりしていました。
親に隠れてPCを布団の中に持ち込んで深夜まで作業。朝までサイトリニューアルしていたなんてこともたくさんありました。その頃は魔法のiらんどや前略プロフィール、お絵かきチャットも流行していましたよね!
— いいなあ、小学生の頃からインターネットが家にあったんだ(遠い目)。自分のプロフィールサイトで情報編集するまでなら誰もが通ってきた道かもしれませんが、そこからHTMLコーディングまでチャレンジしようと思えたのはなぜでしょう?
ブロックエディターで作るWeb制作ツールなどを使ってサイト制作をしていたのですが、そのツールは一部だけHTMLを触れるような仕様になっていたんです。一部だけを編集しているうちに、段々と「全部やりたい!」という気持ちが湧いてきました。
掲示板やアクセスカウンターなどはレンタルできるサービスがたくさんありましたが、でも、やっぱり自分でCGIを設置して使いたいという気持ちが強かったです。
家にPC環境が整えられるのは比較的早かったと思います。母の影響です。家族用のPCを独占しすぎて、自分専用機を買ってもらうことができました。当時大好きだったアイドルがいて、その写真を1日3枚まで印刷する許可が出ていたのはいい思い出です(笑)
— わ、最高の環境じゃないですか。でも当時、周囲に同様の環境が家にある人は多くはなかったのではないですか?
それが、幸運なことに周囲にはギークな友人が多くて、毎晩Yahooメッセンジャーでクラスメイトとチャットを楽しんでいました。
小学校では流行っていた映画のパロディ映画を校庭で撮影したり、担任の先生を題材にした替え歌をフリーソフトで打ち込んだり、デジタルな遊びが流行っていましたね。
まだテレワークが主流じゃなかった頃の通勤風景
Webの業界に学歴は必要か?学びと仕事が融合し始める瞬間
— そこから今の職業に繋がるんですね(笑)Webの道に進むまでのことを教えてください。
こんな生い立ちなので、Webを仕事にすることはずっと決めていました。大学進学にあたって浪人することになり予備校に通っていたのですが、周囲のWeb業界の人に話を聞くうちに「Webの道に進むにあたって、本当に大学進学は必須なのか?」という疑問が湧き、悩み出すようになりました。その結果、予備校に通いながらデジタルハリウッドの通信講座に通い始め、Web方面の勉強にも着手するようになったんです。
その後、WordPressのイベントであるWordCampに顔を出してみるなど行動しました。そんな活動を通して、すでにWeb業界で活躍している人たちの話を聞くと、「HTMLとCSSが書けるならWeb業界で仕事を始めてみなよ」「学歴はあまり重視されないよ」という声も耳に入るようになりました。
一方で個人的には学歴コンプレックスがあって、大学は出ておきたいという気持ちも残っていました。そこで京都造形芸術大学の通信教育部に通ってデザインを学びながら働くことにしたんです。そこで1社目に出会うのですが、幸運なことに最初から正社員で入れてもらえました。この時にはもう、予備校入学時代の志望校のことはどうでもよくなっていましたね…。当時は国立・理系を目指していたのですが…!
— 思いったったら、思うだけじゃなくて行動まで移すのが舞羽さんのかっこいいところだよなー。最初の会社から今までどんなご経験を?
最初の会社にはコーダーとして入社し、WordPressを使ったサイト制作をメインに担当していました。
ちょうどこの頃、時代的には「フロントエンド」という領域が大きく動き出した年だったと思います。その時代の変遷についていこうと、Webサービスの受託の会社に転職するなどして経験を積んできました。
制作における全ての工程が見渡せる状態の仕事環境が自分のやりがいだったので、比較的小さく小回りが利くような会社を選んで就職していました。一見、自分とは関係がない工程も見に行って勉強するようにしていました。結果的に、ヌーラボ以前に合計4社の制作・受託の会社を経験しました。
その他、仕事以外の個人活動として、「W3C CSS Module 仕様書もくもく会」という勉強会の主催をしていました。ちなみに旦那さんはCSSが得意なのフロントエンドエンジニアで、その勉強会に来ていて出会いました。
お子さんもキメ顔。キリッ。
人の役に立つためのWebを。アクセシビリティに興味を持つきっかけ
— エンジニア同士!色々情報交換できそうで羨ましい…!会社ではアクセシビリティに関する情報発信もたくさんしてくださっていますが、この領域に興味を持ったきっかけはありますか?
Webサービスに関わりたいと思った根本に、「人の仕事の役に立つ」「便利な生活の役に立つ」という目的があります。そこを追求していくと、アクセシビリティというテーマにはどうしても辿り着くんです。障がいを持っている方のため、ということではなく、結果的にみんなの役に立つことをゴールとした利便性の追求は重要だと思います。
実は、Backlogのアクセシビリティ改善の取り組みについて中川さんと藤田さんが登壇されていたのを会場で見ていたんです。2019年7月の「Japan Accessibility Conference – digital information vol.2」ですね。
それまでは、正直、ヌーラボの製品は長く運営されているだけあって少しレガシーなイメージも持っていました。しかし発表を聞いて積極的に改善している会社なんだと衝撃を受けました。それがきっかけで意識し始めたのが、今ヌーラボにいることと大きく関係していると思います。
アクセシビリティの領域って、受託の場合だと、要件に入っていないと対応しにくいことも多いんですよね。時間や予算の都合で対応が十分にできないこともありました。
今はCacooで参考にするために海外の競合サービスのコミュニティをよく閲覧しています。そこのコメント欄に「自分の組織に障がいを抱えている人がいるため、対応していないサービスは導入ができない」という声があって印象的でした。海外は各国でアクセシビリティに関する法整備が進んでいたり、アクセシビリティの意識が日本より高いことが多く、より要望が強いと思うのでチェックしています。海外ユーザーが多いCacooの開発を通じてこれからチャレンジしたい領域ですね。
— 素敵です!これからのCacooに期待です!改めて今回ヌーラボに入社してくださった理由と、今のチームで取り組んでいることを教えてもらってもいいですか?
Cacooの図を編集する画面を開発する「エディタチーム」に所属し、新機能などのフロントエンドを開発しています。メインメンバーは川端さんと札幌からジョインした荻原さんの3人です。
ヌーラボに入社しようと思った理由は、サービスを改善する、いいものづくりをすることに興味が強くなってきたからです。長年受託開発の会社に勤めてきたので、関わる期間が短い案件を多く経験してきました。長期的に1つのサービスに関われる環境で、自社サービスでなければできないことがあるのではないかと考えるようになりました。
自社サービスの会社にも色々ありますが、自分の中には「コラボレーションが好き」という気持ちがあったので、コラボレーションに寄与できるツールを作っている会社に入れたことはよかったです。
ヌーラボで感じる働きやすさの根っこ
— 小学生時代から映画づくりなどコラボレーションしまくっていますもんね、経験が裏付けています…!Cacooチームは直近まで福岡のメンバーだけで構成されていたところから、現在は東京・福岡・札幌のメンバーでの開発チームへと変化しました。実際にチームに入ってみてびっくりしたことや、入社前後でのギャップなんかはありますか?
みんな落ち着きのある親切なメンバーです。Cacooチームは楽しいです!Cacooチームは子育てしているメンバーも多いので、17時台になると大半の社員がいなくなっていて…!18時台に仕事していたら自分くらいしかいなくなっていることもあってびっくりしました(笑)
ヌーラボに入社する前は、15年以上運営している長いサービスを持った会社なので、安定しきっている雰囲気なのかと思っていた時もありました。良くも悪くも「枯れている」というイメージです。でも、いい意味で「進化中」であることを感じられたのは嬉しいギャップでした。日々、改善の話題はどんどん出てくるのはちょっと意外でしたね!
守っていくというよりは「新機能やっていくぞ!」という”やっていき感”や、これからについて真剣に悩んでいる感じを社外にいる頃より感じることができたのが、入社して一番の収穫です。いい意味で期待を裏切られています。
— それは嬉しいし私も声を大にして社外に伝えたい!(笑)舞羽さん、よく「働きやすくなった」って言ってくれるのですが、実際にヌーラボの何がそうさせていると思います?私自身も言語化しきれていないところなんですけど…。
橋本さんのスタンスがそうさせているのではないでしょうか。監視や管理をしない組織運営のスタンス、そしてダイバーシティに関する考え方あたりです。
特に私は「人の発言や議論で、誰かが傷ついてしまっていないか」と気にする過敏なタイプです。ヌーラボの場合は、入社後に研修で学ぶダイバーシティのガイドラインで「尊重」を掲げてくれていることで、目線が揃ってやりやすさを感じています。この規模でダイバーシティの取り組みをしっかり行っている国内の会社は少ないのではないかと思います。
私自身、女性かつ幼い子どもがいるということだけで、立場上弱くなりがちなところがあると感じていました。でも、ヌーラボに入社してからは皆さんの理解のおかげで一切「子どもがいるんで、すみません!」という発言をすることがなくなったんです。性別を問わず、子育てに対してヘルプ役ではなく主体的な役割として関わっている方が多いからだと思います。子どもがいるというステータスを意識せず、気持ちよく働けています。
— うまく言語化してくださって助かりました(笑)読者のみなさんにもこの感じが伝わるといいな〜。舞羽さん自身もヌーラボのブログをかなり読み込んでくれていたと思うのですが、最後にこのブログについてのご意見を伺えますか?(笑)
私がヌーラボについて深く知り入社を強く意識するようになったのはブログの役割も大きいです。Wantedlyと自社ページで運営しているブログはほぼ全部読んだと思います!(笑)
ヌーラボの記事は全体的に読み物として成立しているのが大きな特徴だと思います。採用ブログというと、中身がなかったり、イベントを開催した…という報告だけものが多い印象で、ただの採用ページへの導線の1つだったりします。でも、ヌーラボのブログは内容が骨太で「全部読むつもりじゃなかったのに!」というくらいの読後感をもたらしてくれます(笑)
これからも期待しています!
— 舞羽さん、ありがとうございました!これからも一緒に色々な活動していければと思いますー!