ヌーラボのAngelaです。めっちゃサボり気味ですがインタビュー、まだやめてません😂今回も前回に続き、エンジニアではない職種のメンバーのインタビューです👀今日は、2月からBacklogのProduct Managerを務める白川さんにお話を聞いてみたいと思います✌️入社から約4ヶ月ですがすでに日本のみならず、海外オフィスも巻き込んで方針決めなどに奔走している白川さん。今日は社内への改めての紹介を含めていろいろ聞いてみたいと思います!
今日のInterviewee
サービス開発部 Backlog課 白川 宏昭
生まれは北海道。家族が転勤族で、大阪、関東と転々とする幼少期を過ごす。留学を経て、大学院卒業後は、プラントエンジニアとして大手企業で石油・LNG プラントの建設に関わるプロジェクトマネジメントを経験。ロンドン駐在していた時期も。その後、外資系IT企業にてコンサルタントとして顧客の事業戦略のコンサルティングに従事。転勤で赴任した福岡が気に入り、福岡で働き続けられる企業を探し、ヌーラボに出会う。現在ヌーラボのBacklogのプロダクトマネージャーとして事業戦略策定に奔走中。
建築、知財の勉強を経て、グローバル志向になるまでの道のり
— 今日はよろしくお願いします!ヌーラボにプロダクトマネージャーとして入社されて…また4ヶ月経ってないんですね(驚)。そうとは思えない…。ヌーラボに入るまでのご経歴がすごい興味深いので、今日はそこから伺えればと思っています。
はい。今までプロダクトマネージャーとは全く関係ない経歴でした。大学は建築学を専攻して、建築家を目指していました。文系科目が好きになれなくて、消去法で理系を選んだのですが、その中でも理系すぎない印象でなんとなくカッコ良かったので…。インスピレーションですね(笑)。でも3年生になる頃にはもう建築に興味がなくなってしまっていて、今度は特許などの知的財産権の勉強をはじめました。自分が何か創り出す技術を学ぶより、技術の活かし方を学んだ方が良いと思ってシフトチェンジしたんです。大学在学中に弁理士の勉強をはじめたことがきっかけで、より技術の活かし方を学ぼうと、技術経営を学べる大学院を目指しました。
— わあ、たったの4年間でかなりのシフトチェンジ!しかもそれぞれの内容の難易度が高すぎませんか…?(笑)そもそも建築学科入るのもかなり倍率高いのに。大学院に行ってからは留学も経験されてますよね。
はい、1年間していました。元々入りたかった大学院の研究室が国際色豊かなところで、入学後の授業も英語で行われるということがわかったんです。大学で英語を話す場面は全くなく、TOEICも500点に満たない状況だったのですが、めちゃくちゃ勉強して、その研究室で必要と言われていたスコアに到達することができました。
研究室に入ってからは、積極的に短期留学プログラムなどにも参加するようになり、そこから「グローバルって楽しいぞ!」ということに気付き、留学を意識するようになりました。
インスピレーションで物事を決めるタイプではあるんですけど、中途半端は嫌いな性格で…。事前の計画を念入りに立ててしっかり時間を費やしてやり切る、ということに達成感を感じるんです。でもやり切ったらもう次のことを考えはじめてしまいます。
最初の仕事は実は「空調エンジニア」。
— すごい…(語彙力)。帰国されて就職するのはプラントエンジニアリングの会社ですよね。Backlogにも通じそうな「プロジェクトマネジメント」というキーワードもここで出てきますが、規模も数百人単位…!なぜその道を進まれたんですか…?
元々、知的財産に興味を持った時期もあったので技術起点の事業の会社にはとても興味がありました。プラントエンジニアリングの「日本の技術力の集合体を海外へ!」というコンセプトには惹かれましたね。さあグローバルな仕事をするぞ!と入社しましたが、最初の配属は「国内の空調エンジニア」の部門でした。建築学科で卒論も建築設備関連のテーマだったことから、空調設備の分野ならやっていけるだろうと思われて、この配属になったみたいです(汗)。担当したのは、医療機器工場の建設プロジェクトで、クリーンルームの設計・施工をメインで、設計に半年、現場に1年張り付いていましたね。
その後、英語ができるならという理由で国際部という部門に異動しました。今度は天然ガス精製プラントの建設プロジェクトです。会社としては東南アジア、中東のプロジェクトが多いのですが、私は北米のプロジェクトが中心でした。北米にある建設現場に駐在したり、イギリスでジョイントベンチャーを立ち上げる話が持ち上がって、会社を立ち上げに行ったり…。プロジェクトは「兆円」単位のものありましたね。
グローバルな仕事にやりがいを感じていたものの、あるとき原油価格の下落によってプロジェクトが続々に延期になり、今後のキャリアについても考える一因になりましたね。
— この頃一番過酷だったプロジェクトはなんですか?IT業界くらいしか経験がないので、プロジェクトのお金の規模感が違いすぎて、私の想像を絶していると思うので教えてください(笑)
当時は、あらゆる部門や職種の人とコミュニケーションをとる必要があったので、その中間に立つことはすごく難しかったですね。この時担当していたプロジェクト管理って、7〜8年のプロジェクトを日単位で計画を立ててるようなものだったので、そんなにスムーズに進むわけでもなく、毎日が調整の嵐なんです。
関係者は皆、良いものをつくりたい気持ちは一緒なのですが…。お客さん側のエンジニアやプロジェクトマネージャーとも会話をしながら、現状を把握し、期間・お金のバランス、エンジニアへの変更影響の少なさなどを考えながら折衷案を作り説得材料を集める日々でした。
— ここまでの話が濃ゆい〜〜!やっとここでIT業界への転職された、2社目(ヌーラボの前の会社)の話になるのですが、ここからITへのシフトチェンジもまた大きいですよね。何かきっかけが?
建設、設計、現場…など最初の会社ではいろいろな領域を担当していましたが、「問題解決」という点では共通していると思っていたんです。そして現場レベルの問題には、経営レベルの問題が落ちてきているのだと気付きました。さらにハイレベルな問題解決に取り組んでみたいという理由でビジネスコンサルタントを目指すことにしました。
正直、この頃原油価格がなかなか戻らなかったのも転職理由の一つです。この時点で原油価格が戻らないということは、プロジェクトとして7〜8年かかるものを若いうちに一通り経験できないということを意味するので、焦りもありました。とはいえ、本当に人に恵まれていたのは幸運でした。
転職してからは、ビジネスコンサルタントとしてAIやIoTなどを絡めた新規事業の立ち上げ支援に入ったり、PMO支援のプロジェクトに入ったりと、様々な業種、テーマに携わりました。また、お客さんの課題を聞いて自社ソリューションをベースに提案を組み立て、営業さんの支援をするようなこともしていました。この会社でも、ドイツやアメリカに出張したり、主に西日本をぐるぐる出張する日々で、多い時は週4日はホテル暮らしでしたね。担当範囲もどんどん広がっていくことに辛さを覚えて、いつしか福岡にしっかり根を張って活動したいなぁとも思うようになりました。
白川さんが入社してからちょうど約3ヶ月の時に、Backlogは有料契約数10,000社、ユーザー数170万人を突破しました!
大好きな福岡で働き続ける。Backlogのこれからを描く。
— そんな生活の中、縁もゆかりもなかった福岡に落ち着くんですね。月並みな質問ですが、福岡が気に入った理由はありますか?
何をするにもちょうど良いんです。都会具合も、人が多すぎないところも、生活コストも…ご飯も美味しいし自然も身近で気に入りました。転勤族育ちだったので、特に戻りたい場所などもなく、初めて郷土愛が芽生えた感覚だったんです。ずっと福岡にいようと決めましたね。
— そんな中で、同時に転職もお考えになったとか。
そうですね。これまでがお客さんの課題に合わせて立ち回ることが多かったので、自社開発のソリューションを持っている会社に憧れを持っていました。とはいえ、自分の経験が活かせればなんでもチャレンジしてみたいとも思っていたので、業種業界問わず色々な会社をみていました。前職はIT企業だったとはいえ、自分がIT領域の担当をしていた時期は長くなかったので、本当に業種業界問わずです。
色々みてはいたのですが、やっぱり福岡で会社を見つけるのは難しくて、もう東京で単身赴任をしなきゃいけないかもしれない…と考えた矢先に、ヌーラボをゴリ押しで紹介してもらったんです(笑)それで最初は管理部門の選考を受けました(笑)でも、話しているうちに「実はプロダクトマネージャーも募集していて」ということになり、結果的にプロダクトマネージャーで採用されました…!
プロダクトマネージャーという立場は、市場調査からお客さんの課題の特定、機能の追加、その後のユーザーヒアリング、継続的な改善までと幅広く今まで経験してきた領域のことが全部詰まっていて、いろんな経験をしてきた自分だから活躍できそうだと思いました。とはいえ重要なポジションなのに中途未経験でよかったのか?!という気持ちもあります。
— 私も中途未経験です🥺w 前職と職種が変わる人って、ヌーラボの場合は結構多いかもです!では、最後にこれからのことを教えてください。まだ今後、取り組みたいことなどありますか?
ちょうど今は、プロダクト思想を改めてまとめる活動をしています。比較的歴史の長い製品なので一方的に思想を作って押し付けるつもりは全くなく、みんなで考えていくプロセスにできればと思っています。入社早々に新型コロナの影響でリモートせざるをえない環境なので、この環境でもできるやり方を考えていきたいですね。
Backlogはまだまだポテンシャルのあるサービスだと感じています。できることはたくさんありそうです。外から入ってきた自分だからこそ、まだ新鮮な気持ちで気付けることも多いと思っています。Backlogの価値を再定義して、大きな将来像を描いていきたいですね!
— 今日はありがとうございました!これからもよろしくお願いします😭