この度、Backlog・Cacoo・Typetalkのセキュリティオプションサービス「Nulab Pass」で利用できる管理対象アカウントのガバナンスをより強化する機能改善を行います。2023年3月末までに皆様にご利用いただける予定です。
この機能改善によって、管理者は複数の組織に参加するアカウントを管理できるようになります。
本ブログでは、機能改善のリリースに先がけて具体的な変更点をご紹介します。
(機能改善の内容は変更する場合があります)
目次
管理対象アカウントとは
管理対象アカウントとは、「Nulab Pass」を契約中の組織で利用できる管理者が厳格に管理できるユーザーアカウントです。 ユーザー自身でアカウントを管理するヌーラボアカウントとは異なり、組織の管理者によるアカウントの管理と、SAMLによる認証の制御が可能です。
機能改善の内容について
機能改善の内容は大きく4つです。以下でそれぞれ詳しく説明していきます。
管理者が複数の組織に参加するアカウントを管理できるようになります
従来の管理対象アカウントは、アカウントを作成した組織でのみ利用できましたが、アップデートされた管理対象アカウントは複数の組織で利用できるようになります。
外部の組織に招待された場合、これまでは管理対象アカウントとは別のヌーラボアカウントを作成する必要がありました。 アップデートされたアカウントは、外部組織に招待されたときに管理対象アカウントのまま参加できるようになります。
これにより、ヌーラボサービス内においてアカウントの不正利用や重複利用を防ぎ、管理者による厳密なアカウント管理が可能となります。 また、外部組織への参加状況も監査ログを通して確認できるため、管理者が従業員アカウントの意図しない動きを検知することが可能になり、セキュリティ面の安全性が高まります。
1つのアカウントで複数の組織にアクセスできるようになります
前述したとおり、従来の管理対象アカウントはアカウントを作成した組織でのみ利用できたため、アクセスする組織ごとに管理対象アカウントとヌーラボアカウントを切り替える必要がありました。 アップデートされたアカウントは1つの管理対象アカウントで複数の組織にアクセスできるようになります。
ログイン方法が統一されます
従来の管理対象アカウントは専用のログインページにて、「ヌーラボ組織ID」を入力してログインする必要がありました。 アップデートされたアカウントは、ヌーラボアカウントと共通のログインページでメールアドレスを入力するだけで管理対象アカウントにログインできるようになります。
また、「ヌーラボ組織ID」を用いたログイン方法はアップデート後もしばらくの間ご利用いただけますが、一定の期間を経た後、メールアドレスでのログインに完全に移行する予定です。
管理対象アカウントをヌーラボアカウントに移行できるようになります
これまでヌーラボアカウントを管理対象アカウントに移行することはできましたが、逆に管理対象アカウントをヌーラボアカウントへの移行はできませんでした。 今後はお客様が任意のタイミングで管理対象アカウントとヌーラボアカウントを切り替えられるようになります。
機能改善後の管理対象アカウントをご利用いただくには
本機能改善のリリース後に作成される管理対象アカウントは、すべて新しい管理対象アカウントになります。従来の管理対象アカウントは作成できません。 機能改善をリリースするタイミングで従来の管理対象アカウントをアップデートできるようになります。
なお、お客様ご自身でアップデートを行わない場合も、リリース後1年を目処に、自動的にアップデートされた管理対象アカウントに切り替わります。
2023年3月末までにリリース予定
詳しいリリース日については、11月頃に改めてお知らせします。
皆様にご利用いただけるまで、引き続き機能をブラッシュアップしてまいりますので、今しばらくお待ちいただければと思います。 以前のリリースブログにてお伝えしていたとおり、今後も複数の組織間のアカウント管理が一律でできるような方向で開発を進めてまいります。
引き続き、チームではたらくすべての人がより安心してコラボレーションを行えるよう、機能追加・改善を行っていきます。
今後もNulab Passをどうぞよろしくお願いいたします。