いわゆる”中年”の僕が約半年間の育児休業を取得した(後編)

カスタマー部でお問合せ対応を行なっている Takagi です。

2021年11月末〜2022年5月末の約半年間、育児休暇を取得しました。そのブログの後編をお届けします。

前編はこちらから:「いわゆる”中年”の僕が約半年間の育児休業を取得した(前編)

後編では

  • 妻の退院後から復職まで
  • 復職後の生活
  • 育休を振り返って〜同僚の声〜

について書きたいと思います。

 

妻の退院後から復職まで

妻が退院後〜約2か月

妻の退院翌日に、私は区役所に行き以下の手続きをしました。

  • 出生届
  • 子ども医療費助成制度の申請
  • 児童手当の認定請求

出生届には、出生証明書や母子健康手帳などが必要となります。コロナ禍ということもあり入院中は面会もできなかったため、妻が退院しないと手続きに行けない状態でした。

産後の女性は身体へのダメージが大きく、そのダメージの大きさは、大ケガを負っているような状態であると聞いたことがあります。また母乳で育てる場合、乳腺炎などを患うことがあると知りました。

育休に入る前までは、「育休は育児一色」というイメージを持っていましたが、実際に体験してみると想像以上に「妻の身体へのサポート」要素が大きいことに気づきました。子どもと同じように出産してくれた妻のサポートは大切ですね。

子どもに関しては、第一子ということもあり分からないことや不安が多かったので、妻と交代で24時間体制にて見守っていました。理由は、夫婦が共倒れすることを一番避けたかったので、話し合って交代制に決めました。

ただ若くない身体には、生活リズムが崩れることによる負担は結構大きかった気がします。
しかし、お互いが見守っていたので、少しの変化にも気づきやすく、例えば湿疹がでた際は、病院の先生に相談し直ぐに受診をすることができたのはよかったです。なお、かかりつけ医を早めに決めておくと、何かあった場合に相談しやすかったり乳幼児健診なども計画的に予定を立てやすくなるかもしれません。

家事に関しては、この時期は基本的に私がメインで行なっていました。一人暮らしが長かったこともあり家事に関して困ることは特にありませんでしたが、毎日の食事メニューを考えるのは少し悩んだなー。

最初の2ヶ月間は、育休を取得して本当に良かったと感じた期間でした。

 

生後約3か月〜約6か月

育児は体力勝負とも聞いていましたが、慣れない姿勢でのオムツ替えや抱っこする日々で、夫婦共に腰痛、肩凝りが酷くなり整骨院に通って「若くないなー」と改めて感じました。

妻の身体が少し回復した頃には、出産祝いをいただいた方へのお返しを買いに行ったり少しずつ子どもを連れて外出するようになり、お宮参りやお食い初めなどのイベントもコロナの緊急事態措置・まん延防止等重点措置の期間を避けて実施し、今後の健やかな成長を願いました。

数ヶ月経つとミルクを作ってあげたり、オムツ替え、沐浴、子どもの保湿、爪切りなどに少しずつ慣れ、この期間の子どもの成長は、いろいろとできることも増えたりして感心することが多かった気がします。

 

育児で活躍したアイテム

育児では、アイテムを活用することで軽減されることが結構ありました。その中で私が重宝したアイテムのベスト3を紹介したいと思います。

3位:電動鼻水吸引機

ちょうど冬だったこともあり、鼻水が出やすい時期だったため利用頻度が多かったです。
手動の鼻水吸引機も購入していましたが、自動吸引機の方が使いやすさと手軽さが勝り、手動の鼻水吸引機よりも利用頻度が高かったです。

2位:バウンサー

生後2ヶ月〜3ヶ月頃は、便がなかなか出ないことがありました。しかし、バウンサーに少し寝かせていると、ネットの記事でも目にしていたので覚悟はしていたものの、驚くほどの量が出るようになりました。

また、なかなか寝つけない時などは、バウンサーの上で揺らしていたらよく寝てくれましたが、最近ではそれも全然効かなくなりました。

 

1位:抱っこ紐 スリング

子どもが寝ない時に大変助かったアイテムです。寝れなくてギャン泣きの時や妻が寝かせつけれない時、抱っこ紐スリングを使って寝かせることが多く現在でも大活躍しています。

子どもに合うアイテムが見つかると、育児で助かることがありますので、色々なアイテムを探すことも楽しみの1つです。

 

復職してから

職場

復職した日には、チームメンバーが 「おかえりー」と言ってくれました。復職後最初の1ヶ月は、業務調整をしてもらい徐々に業務へ慣れる環境をチームメンバーが作ってくれました。

約半年間、業務から離れていたため製品の仕様を把握したりチーム体制が変わっていたことで、役割などをアップデートするまで少し時間を要した気がします。また、ヌーラボでは、復職者向けのコーチングが設けられており、復職後のケアもしていただいたことは、助かりました。

家庭

仕事中は、どうしても妻に育児を任せることになります。

ヌーラボでは、テレワークかつフレックスタイム制の勤務形態なので、昼休みを少しずらして寝かせつけたり途中で休憩を挟んで子どもをお風呂に入れたりしています。

もちろん、その時間は休憩時間として記録していますので業務時間外となります。またヌーラボでは、月に1日子育て休暇を利用することができるので、乳幼児健診へ夫婦でいくことができたり育児のために活用でき大変助かっています。改めて育児がしやすい環境だなと感じました。

 

育児休業 全体の振り返り

職場

世間的に男性の育休取得は、まだ少数派だと感じています。
私が育休を取得したことで、今後の業務に活かせる部分や改善できるものが発見できるのではないかと思い、チームメンバーに協力を仰ぎ育休取得についてアンケートを行い匿名で回答をいただきました。

業務で忙しい中、回答してくれた内容を読んでいて改めてこのチームで一緒に働けて良かったなぁーと感じました。アンケートのQ&Aを紹介したいと思います。回答は、殆ど何も加工せずにそのままの内容となります。

Q1. 男性の育休取得についてどのように感じますか?

  • 育休取得については男性もぜひ取得してほしいと感じています。私は、産後ケアハウスを利用しながら、産後を乗り切りましたが、それでも体力的にはきつかったです。パパもいてくれたらもう少し楽だったなぁと感じています。
  • めちゃくちゃいいと思います!
  • 母親の産休・育休と同様に父親としての権利だと思っています。ぜひ活用していただき、ご家族とのかけがえのない時間を過ごしていただきたいです。
  • 最初は驚きました! 前職では育休を長期間取っている人がいなかったので、男性の育休が 数カ月にわたりとれることにまずびっくりしました。 でも、男性が育休に参加することによって妻の大変さが少しでも 理解できると思ったので、取れる人はとったほうが結果的に 家庭でも社会でも共感度が高まるのでよいと思います。
  • 経験はないですが子育ては夫婦の問題だと思うので、男性が育休を取れることはとても良いことだと感じてます。女性側の気持ち的にも肉体的にも心強いんじゃないかなと。ニュースを見たりするとまだまだ取れる企業も少なかったり、取れても周りの目が痛かったりすることもあるみたいですが、そういったことがない環境のヌーラボはとても素敵だとも感じます。
  • とってもいいと思います!
    • 大切な期間なので一層家族を大事にしてほしいから。
    • 男性も育休を取得することで、産休育休を取得される女性の状況をより理解ができ、別の方へのフォローもしやすくなると思うから。
    • 自分が妊娠したとしても夫に休暇を取得してほしいから。
  • 積極的に取得してほしいです。家族との時間を大切にし、お子さんの成長を近くで感じてほしいです!
  • 子育て未経験ですが、めちゃくちゃ大変だと聞きますのでもっと推奨された方がいいと思っています!とても素敵な制度だと思っております。
  • いいことだと思います。

Q2. 実際にチームメンバーが育休取得したことにより、業務で困ったことや気づき、改善を検討する点などはありましたか?

  • 育休に限ったことではないと思いますが、だれがどういう業務を担当していて、休みに入ることでどういう業務が浮いてしまうのか、というのは見える化できていると、休みを取る人も、その他のチームメンバーも動きやすいなと感じました。
  • Takagiさんはベテランなので、抜けた当初は業務を回すのに 少し大変だった記憶があります。 でも誰かが何かの用事で「抜ける」ということは 本当は想定内にしないといけないなと気づきました。 いつも働いているのが当たり前ではない、ということを 普段は忘れがちになってしまいます。 でも、数カ月抜けたことによって他の新メンバーが入り 育成されたりして、チーム全体の人数も技量も上がったかもと思っています。 これは抜けてみてはじめてわかったことでした。
  • 特に困った、ということはなかったように思います。単純に寂しさはありましたが、誰かが抜けてもフォローしあったり、協力しあえるようなコミュニケーションができてたのかなと。
  • (頼れるにいさんが不在で心細いという前提はありますが、)育休前にしっかり引き継いでくださったので大きく困ることはなかったように感じます。
  • 業務が属人化しているイメージはあまりなく引き継ぎもスムーズな印象でした。
  • メンバーが長期休暇に入る前や復帰時のチェックリスト?みたいなのがあるか少し気になりました。業務の引き継ぎや、復帰時、復帰後の問題チェックなど。また、育休に関係なく、チーム業務の役割分担が気になるきっかけになりました。メンバーが育休中に起きたことをまとめておく仕組みがあればもっと良いかも?って思いました。
  • 困ることはなかったです。

Q3. チームメンバーの育休復職後での業務について何か感じることはありましたか?

  • メンバーが復職後にジョインしましたが、特に何か違和感を感じることはありませんでした。
  • 育休を取られている間に社内や業務において、どういう変化があったのか、などが分かる一覧などのご用意がなかったので、キャッチアップに時間がかかってしまったのでは、ということだけ気になりました。配慮できておらずすみません。
  • あくまでも外から見ての意見ですが、育休中に変化したことについてのキャッチアップが大変そうに見えていました。
  • 前と同じように仕事をされてて、復職後に こんなに早く業務に慣れることができるんだ。 と感嘆しています。 実際自分が休職、復職した場合にこんなに早く 慣れるのか心配になるくらい、スムーズに復帰されてると思います。
  • 半年くらい期間があったと思うのですが、育休に入られる前と変わりなくばりばり進められている姿がかっこいい!と感じました。戻ってきていただけたことでみんなが助かる場面も多いように感じますし、感謝でいっぱいです。
  • ご不在期間中のできごと・変更点をちゃんとまとめられていなかったのが本当に申し訳なかったです。Q2の方に該当するかもしれませんが、復職後にスムーズに情報共有できるようにまとめる仕組みは改善ポイントだと感じました。
  • 育休に関してだけではないですが、長期間休暇をとることを想定して不在期間の情報(Wikiなどのドキュメント)を最新化しておきたいと思いました。
  • 育休中にあった変化をまとめておく仕組みを作っておけばよかったなって思いました。半年離れていたのに、すぐに通常業務をされててすごいなっておもいました。
  • しばらくお休みされていたのに特にブランクを感じることはなかったです。

Q4. その他何かあればコメントをお願いします。

  • 男性の育休取得はヌーラボ内では比較的多くても、社会的にはまだ少ないので大変だったこともあるのかな?と思っています。育休お疲れ様でした!引き続き同じチームメンバーとしてよろしくお願いします!!
  • 育休を実際にとった男性社員(友人)とたくさんお話しする機会は Takagiさんが初めてです。
  • 育休明けも大変な状況には変わらないと思います。もっと何か業務調整したほうが過ごしやすいことがないかなどお話したいです。あと、単純にいつか子育てエピソード聞かせてください!
  • Takagiさんおかえりなさい!!!!!
  • おかえりなさい!また一緒に働けて嬉しいです。今後も産休・育休を取得するメンバーが安心して任せられるチームでいたいですね!
  • 国の子育て支援がもっと充実したらいいなって思います;w;
  • 育休お疲れさまでした!

 

家庭

今回は妻にも、私が育休を取得したことで今後改善できるものがあるか知りたく、回答者が1人にも関わらず Google フォームを使ってアンケートをしました。

Q1. 育休の取得について

A. 取得してとても良かった。

Q2. 取得して助かったことなど

A. 産後身体がきつい時に家事や夜中のお世話などをしてくれて助かったり、また2人で成長を見守れたことも良かった。初めての育児で、貴重な時間を2人で見守れて良い経験になった。

Q3. 育児休暇で改善して欲しかったこと

A. 特になし。

Q4. 男性の育児休暇に対してどう感じるか

A. 取得できる会社とできない会社の差が激しいと思う。

Q5. また子どもができた場合、夫に育児休暇を取得して欲しいか

A. 取得してほしい。

 

反省

反省すべき点としては、妻のサポートで妊娠が発覚した時からもっと寄り添った対応やサポートができれば良かったと感じました。
妻と会話する中で特に妊娠中のつわりが辛かったと聞いて、仕事をしながらつわりの症状と頑張っていくのは、当時私が感じていたよりもしんどかったようで、配慮が足りなかったと反省しています。

最後に

第一子の育児では、夫婦ともに初めてのことばかりで分からないことも多いけれど、2人が力をあわせることは本当に大切だと感じています。

特に決めていたわけではないですが、お互い何かしてくれる時は「お願いしまーす」や「ありがとう」と言い合い感謝の気持ちを伝えていたこと、体調が優れない時は、正直に伝え無理し過ぎないように助け合っていたのは良かったと思います。

私は、育児で沐浴や抱っこのやり方など育児に関することについて大方 YouTube を見て、最初は見様見真似でやっていました。

インターネットが普及している現在、YouTube やネット記事で専門の方が育児に関することを発信していたり、動画で様々な育児方法が説明されているので参考になるものが多かったです。

赤ちゃんが罹りやすい病気や育児の纏まった情報は、書籍から学んでいました。それでも分からないことは、かかりつけ医に相談してなんとかやっていけている状況です。

また、居住している地域で子育てを支援する制度もあるので上手く活用して欲しいです。私が住む福岡では、男性の子育て応援事業を実施しており「FUKUOKA PAPA BOOK」というハンドブックが作成されています。このハンドブックの情報は、初めて育児を始める男性に是非読んでいただきたい内容だと感じました。

育児は大変だとよく耳にしますが、もちろん大変です。大変だから少しは痩せるかなと育休入る前に期待していたのですが、痩せなかったのは予想外でした(笑)。大変だと感じることもありますが、しかしそれ以上に楽しいことがたくさんあったり発見をすることもあります。

0歳の記憶なんて私は皆無ですが、子どもの成長を見ながら何を感じるんだろうか、毎日楽しいのだろうかと考えたり、私たちの親も同じように育ててくれていたと想像すると感慨深いものがあります。子育ては始まったばかりなので、これから夫婦力をあわせて楽しんでいきたいです。

男性に限らず育休は、会社とチームメンバーの協力があって取得できるものだと思います。
育休の制度が整ったとしても、一緒に働くメンバーの協力がなければ取得や復職後に同じ会社で働き続けることは難しかっただろうなと改めて感じました。今回、取得することにご協力いただいた方々には感謝しかないです。

最後までご高覧いただきありがとうございます。

より良いチームワークを生み出す

チームの創造力を高めるコラボレーションツール

製品をみる