こんな僕でもニューヨークでエンジニアしてる ~ 株式会社ヌーラボ 山本竜三 編 ~

「ニューヨークへ行きたいかぁー!」

Statue of Liberty

アメリカ横断ウルトラクイズ、子供のころ見てました。懐しいですね、古いですね、すみません。
Nulab ニューヨークオフィスで働きだして4ヶ月が経ち、少しずつ生活も落ち着きつつあることもあり、今の状況や気持ちを書きたいと思います。

なぜニューヨークにいるのか?

Imagine

今年2015年2月のことでした。
ニューヨークオフィスの田端より、「ニューヨークに来んですか」という話をもらいました。そもそも自分からニューヨーク勤務を希望していたわけではなく、子供も3人おり、家もあり(住宅ローンもあり)、もう一生福岡だろうと思っていたので、「エ、マジで」という思いでした。

Nulab のサービスは世界中で使われていますし、特に Cacoo は 86% / 150万人 以上のユーザが日本以外にいます。そして Cacoo は現在、北・中・南米でのユーザが非常に増えており、ニューヨークチームはそれを加速させ、そしてこの地域でのビジネスを拡大させるために仕事をしています。

それまでは、マーケティングなメンバーだけだったニューヨークチームでしたが、この地域のユーザさん達からの声や要望を、プロダクトを作っている日本のメンバーにもっと伝えたいし、さらにはニューヨークにも開発チームを作り、よりすばやく、より良いプロダクト・サービスを提供できるようにしていきたい

これを実現すべく、私はここにいます。
なぜ他のメンバーではなく私なのかは、ちゃんと聞いたことはありませんが、古株メンバーであることがビザ取得のために有利だったり、また、Backlog のサービス開始時のまだビジネスになりきれていない時期の苦しみを知るメンバーであり、その経験があることが理由だったりするのかなと勝手に思っています。

 

妻と相談し(喧嘩もしつつ)、行こうと決め、それから数カ月間、ビザ取得・家探し・引越しと怒涛の日々を送り、7月末に家族5人でこちらに引越しました。( 簡単に書いてますが、ビザ取得は非常に煩雑で大変でしたし、家探しは子供の学校や環境を一番に考え、いろんなかたに協力いただきながらどうにか決め、福岡の家をどうするか悩み、本当に大変な日々でした… )

英語でのコミュニケーション

そもそも英語の文章を読むのは好きだったのですが、書くこと、そして英会話が苦手でした。ちなみに TOEIC を4月にはじめて受けてみたのですが、結果は785点と、弊社橋本よりは良かったです。( 参照: こんな僕でも英語でプレゼンできた ~ 株式会社ヌーラボ 橋本正徳編 ~ ) また、せっかくある会社の英語学習補助金制度もほとんど使わずの状態で、こちらに引越してしまいました。

4ヶ月経った今でもうまくコミュニケーションできてませんが、いまのところあきらかに進歩しているのは「聞く」ことです。こちらに来た当初は、地下鉄のアナウンスや店員さんの話が、速すぎて全く理解できませんでしたが、今はだいぶ理解できるようになっています。

ただし、「話す」という点ではもうほんとできなくて、議論したいのになかなかできなかったり、エンジニアのかたの面接で何度もうまく話せなかったり、毎日苛だちと申し訳なさを感じる日々です。

ちなみに英語の進歩のスピード以上に日本語が危うくなっているのを感じています…

エンジニアの日々

Working at Nulab NY

私は Backlog チームのメンバーでしたが、ニューヨークに移動するタイミングでチームを抜け、現在は Cacoo チームのメンバーです。Nulab 入社後から 10年程ずっと Backlog に関わっていて、まるで自分の体の一部のように感じていたため、チームを離れるのは寂しいものでした。( もちろん同じ会社のサービスですし、協力して良くしていきたいという気持ちには変わりありませんが )

今、私は Cacoo のウェブサイトやサインアップ、支払い等の改善に携わっています。Cacoo の「図を作る・共有する」というコアの部分は日本のチームが進めていますが、それ以外のところについて、もっとユーザさんに気持ち良く使ってもらうには?、というのをがんばっています。

ただ、どうしてもコアの部分と連携して改善したい内容も多くあり、それらを日本のチームと協力して、もっとすばやくうまく進めていくというのが現在の課題だと思っています。

日本とニューヨークは、14時間の時差があり、ほぼ業務時間がかぶりません。
特定のメンバーとは時間を調整し週次でミーティングしていますが、それ以外ではなかなかやりとりする機会がありません。

社内チャット ( Typetalk ) はもちろんありますので、日本のメンバーがどういうことをやっていたのか、話していたのかを知ることはできますが、残念ながら毎朝たくさんの未読数トピックだらけなので、もうあえて全てを追うことはしないようにしています。( 追えないです )

もちろん重要なことはお知らせしてもらっていますし、Backlog の課題でやることは進めていますので、問題ということはないのですが、ひとつのやりとりがまる1日かかったり、お互いの雰囲気、たとえば「これは結構優先度高くやって欲しいんだ」というその緊急具合とかがうまく伝えられなかったりすることがあり、モヤモヤしたりしています。

また、新しいエンジニアのメンバーを増やすべく進めていますが、まだ採用まで至ってはいません。

とにかく今は、ニューヨークと日本のチームを繋ぎ、目の前にあるたくさんの課題とやりたい事をすばやく進め、改善し、結果を見、また次へ、というループをガンガンまわしていきたい気持ちです。

生活、家庭、など

物価

物価の高さはあえて言うまでもなくではありますが、引越した当初はどうしても日本円に換算してしまいその高さにビビってましたが、だんだん円のことを忘れ、安く買えるお店や地域を見つけたりと、だいぶ慣れてきました。

子供たち

移動を決めた時点では、妻も英会話が得意ではありませんでしたし、小学生の息子2人は学校でのローマ字学習でアルファベットはどうにか、というレベルでした。学校も日本人学校ではなく現地の Public School に決めたので、日々内容のわからない授業を受け、だいぶつらい状態が続いていたと思いますが、学校で ESL (English Second Language) の授業もあり、現在は私以上のスピードで学習していて、だいぶ理解できるようになっているようです。

ただ、毎日の宿題はまだ親のサポートが必要で、妻が毎日本当にがんばってますが、私も1〜2時間程宿題を手伝うことが多く、一緒に勉強させてもらっています。

一番下の娘はまだ2歳ということもあり、たぶん引越したこともあまり理解してないと思われ、、、自由奔放です。日本語と英語を一緒に覚えていっているようです。

また、小さい子をお持ちのかたはわかるかと思いますが、街中や地下鉄の中等でよくグズるので、親としては周りに迷惑をかけて申し訳ない気持ちになりますが、こちらのかたは皆ほんとうに優しく接してくれるので、とてもすばらしいなーと感じます。

地下鉄

毎日通勤は地下鉄を利用していますが、汚いですし、よく遅延するし、土日は工事等でルートが変わったり止まったりします。でもこの地下鉄が好きです。駅のホームで爆音で演奏しているバンド、パフォーマンスしている人、がたくさんいてかなり楽しいです。

Performance at Delancy St Subway Station

仕事でちょっとうまくいかなかった帰りの駅で、こんな人達がいたりすると、爆笑して、なんかすっきりして「また明日だ!」と思えます。

まとめ

ニューヨークは思っていた以上に、本当に多種多様な文化・人種・民族が混ざりまくっていて、器が大きいのか、いろんなものがあり過ぎていちいち気してられないのか、何事もおおむね受け入れてくれるように思います。いろいろなものがカチっとしてなくて適当で不安になることがある反面、適当でもいいんだよと安心させてくれる街のような気がしています。

とても貴重な経験をさせてもらっているわけですが、課せられているものもずっしりと重く、日々精進というところです。

取り留めなく全然まとめてない感じになりましたが、今日はここまでで。

 

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