サービス開発部ミッション明文化プロジェクト「ミッション明文化の背景」編

はじめに

こんにちは!ヌーラボのサービス開発部に所属している藤田です。

※このブログはヌーラボブログリレー2023 for Biz の6日目の記事です。

サービス開発部では、プロダクトの開発・運用だけでなく、他にも様々な業務を行っています。私は開発部部長のもとで、補助業務や組織全体に関わる業務(サービス開発部をより”いい感じ”にするための活動)を行なっており、私が現在進めているサービス開発部のミッション明文化プロジェクトについて

  • なぜ部署のミッションが重要だと考えたか
  • ミッションの明文化にあたって気をつけていること

という点をご紹介します。

私がこのプロジェクトの担当者になった当初に色々とネットを調べて回ったのですが、会社全体のミッション策定に関する記事は多数見つかったものの部署単位でのものは比較的少ない印象でした。
そのような方の参考になれば幸いですし、特にそのような予定がなくてもヌーラボの取り組みの一環を感じてくださればこれまた幸いです。

なぜ「部署の」ミッションが必要なのか?

「部署のミッションをはっきりさせたいんですよね」という意向を部長から聞いたのは、今年の8月下旬ぐらいだったと思います。
なぜ部署としてのミッションが必要なのか、部長やサービス開発部のマネージャー陣と議論しながら出てきた理由や課題感のうち、サービスの成長に伴うサービス開発部の規模拡大・業務拡大に伴い、サービス開発部共通の軸を持ちづらいという問題が大きなものの一つとして挙げられました。

ヌーラボはバリューの一つにLove Difference を掲げており、多様な価値観を力に変えることを大事にしています。しかし単にバラバラなだけで共通の軸がないと以下のような問題が起こる懸念があり、やはり共通の前提となる軸は必要なのではないかという結論に至りました。

  • 全体最適が進みづらくなる懸念(課を超えたコラボレーションが起こりづらくなる懸念)
  • 重要だが明確に定義されていない業務へのモチベーション低下

全体最適が進みづらくなる懸念(課を超えたコラボレーションが起こりづらくなる懸念)

当社の業務環境はフルフレックスかつフルリモートです。チームメンバーとは日常的にオンラインでは顔を合わせるとは思いますし、Typetalkのトピックは驚くほどオープンに公開されています(入社当初は”こんなことまでオープンなのか!!”と驚きました)。

そのため、知ろうと思えば他のチームや部署のメンバーがどのようなことをしているのか、オフィス勤務でなくとも十分にわかる環境にあります。

とはいうものの、やはりみなさん業務は多忙ですし、自身と業務との直接のつながりが薄いチームの動きを常時把握するのはやはり難しいでしょう。そのような状況を放置していると、最悪の場合は全体を見る視点が欠けて個別最適が優先されてしまうかもしれません。

また「どうしても自身の所属するチームで進めていることを優先してしまい、他部門との調整時に衝突してしまう」というのはリモート環境でなくても発生しがちな課題だと思います。

そのような場合でも部署のミッションが定めてあると、各自が担っている役割を認識しやすくなり、相手の立場にリスペクトを払ったり、部署全体という視点を持ちやすくなると考えています。
もちろんヌーラボ全体のミッションはあるのですが、それらは全メンバーに宛ててのものですのでどうしても抽象的にならざるを得ません。

より業務に結びつきやすい、ちょうど良い抽象度のミッションを定義することで、実際の業務の際にも活用しやすいことが部署のミッション明文化のメリットだと考えています。

重要だが明確に定義されていない業務へのモチベーション低下

例えば一言で開発といっても、コードを書くだけではない多様な業務を含んでいます。

例として情報発信はどうでしょうか。
なにか有益そうな情報を見つけたり、個人的に実施している業務上の工夫などがあった場合、本人だけが知っていたり実践していても大きな問題ではないかもしれません。

しかし「知識の共有」はサービス開発部の人事考課の評価項目にも入っていますので、部としては出来れば発信して欲しいと考えているはずです。ただ自分も含めて、発信することに苦手意識がある人もいるかもしれません。
そのような場合、ミッションに定義することでより強力にその姿勢を打ち出せると考えています。
例えば当社ウェブサイト課のミッションでは「学びをアウトプットで形に」というメッセージが含まれています。やはりそう明示されていると、それらの行動を後押しすることできるはずです。

例示したのは評価項目に含まれている業務ですが、「個人的に良かれと思ってやっているけど、明確化されていない」という業務は見えていないだけでそれなりにあるのではないかと考えています。
そのような取り組みを明示して応援する姿勢を打ち出し、誇らしい気持ちで業務へ望んでもらうことにも、部署のミッションは貢献できると思っています。

このほかにも多くの論点が出たものの全ては紹介しきれませんので、「部署としての」ミッションを明文化するに至った背景の一部をご紹介させていただきました。

ミッション明文化を行う上で留意していること

以降は部のミッション明文化にあたり、留意していること5点ほどご紹介します。

会社全体のミッションに貢献できるようなものにする

当然のことですが、サービス開発部はヌーラボ全体の一機能です。会社全体のミッションは定まっていますので、そこにどのように貢献するのか、という視点は必要なものだと考えています。

サービス開発部が(今後も含めて)行うべき、全業務を内包したものにする

サービス開発部は今後もより発展していくことを目指しています。実施している業務は多様ですし、今後も増加していくかもしれません。
ミッションが特定の業務を念頭に置かないようにならないよう、開発部の全メンバーが「自分ごと」と捉えられるミッションにしたいと考えています。

課で定義済みのミッションを内包したものにする

すでに自主的にミッションを定義している課もあります。
ミッション明文化にあたっては、募集して集まった意見を中心に決めていくため、各課でミッションが決まっているからと言って部署のミッションで大事にしたいことを曲げる、ということはしません。
ただ最終的な成果物としてミッションを明文化する際に、課のミッションをまるで無視したような表現などはしないようにします。
(ただ個人的には、ヌーラボは採用時に文化への共感も重視しているため、そうそうかけ離れることはないかなーと楽観視してもいます。)

他部署とのコラボレーションへの意識をもつ

ミッションそのものは開発部メンバー自身の手で達成できるものにしますが、既述の通りヌーラボ全体の一部門であるため、他部署の所属メンバーからの意見も聞きたいと考えています。
というわけで、海外拠点も含む全所属メンバーから意見を募集しており、執筆時点では部署別にCacooに意見を書いてもらっているところです。
まだ開始して間もないですが、どんな意見がこれから出てくるか楽しみにしています!

メンバーの納得感が高いものであること

一番重要な要素はこれなのではないかと思っています。
サービス開発部メンバーが納得できて本気でワクワクしながらコミットできる、そのようなミッションになればミッション明文化後の浸透も、ミッション明文化の真の狙いである働きやすさやモチベーションの向上、アウトプットの品質向上なども期待できますし、自分自身もそんなミッションのある部署で働きたと思います。

まとめ

ミッション明文化を行う背景・ミッション明文化の際に留意していることをご紹介しました。
少し長い記事になってしまいましたが、今回はあくまで「背景」編です。
今後もプロジェクトの過程や明文化されたミッションなども発表しようと意気込んでいますので、ぜひご期待ください!

 

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