福岡本社にて、10月4日から7日の約4日間をかけて2016年度ヌーラボ社員総会を行いました!最初の2日間は「ヌーラボ開発合宿2016」を実施。3日目は、Backlog・Cacoo・Typetalkの方針を話し合う社員総会を行い、夜は外部からの参加者も混じえたNulab Nightを開催。そして、最終日は糸島でBBQと海水浴のレクリエーションをしました。
2016年の社員総会の模様を前編と後編に分けてお届けします。レポート前編は開発合宿編です!
ヌーラボの開発合宿は、1.5日間というわずかな期間で、東京・京都・福岡のヌーラバーたちが「何とか動くものを作ろう!」と協力し合うハッカソンのようなものです。
各拠点のヌーラバーが一堂に会し、初日のランチタイムに挙手制でアイデアを出します。一昨年(2014年)は合計13チームのエントリーでしたが、今年は19のチームがエントリーしました!
19チームのなか選ばれた、ヌーラボ開発合宿2016の優勝者は……
エントリーしたチームは、翌日の夕方の成果物プレゼンテーションに向けてアイデアを形にしていきます。プレゼン終了後、NYチームも含めた総勢50名以上のヌーラバーの投票によって優勝者が決められます。
今年、2016年のヌーラボ開発合宿の優勝者は、「Nulab today」を開発したJulius!
1位「Nulab today(Julius)」
「Nulab todayは福岡、東京、京都、ニューヨーク、台湾など各拠点の時間帯・天気・住所・電話番号・マップなどを表示させるiOSアプリケーションです。
このアプリケーションは、ヌーラボの勤怠管理システムである「Hello Goodbye」と紐付いているため、誰が出勤しているのか一目で確認することもできます。さらに、ヌーラボスタッフはこのアプリケーションで出勤と退勤をすることもできます」(Nulab today起案者Julius)
2位「Typetalk in Backlog(藤田・吉田・後藤・松本)」
「普段の業務でBacklogとTypetalkを併用しています。フローな会話はTypetalk、ストックに近い情報はBacklogに書き込むという棲み分けは何となくありますが、明確には分けられていません。
Typetalkが会話に特化していて書き込みやすいため、重要な情報がTypetalkに蓄積される傾向が強くなったり、BacklogのコメントとTypetalkのトピックに情報が分散されてしまいがちでした。そこで、BacklogとTypetalk、どちらから書き込んでも各課題・トピックにコメントが同期投稿される機能を作りました。
Backlogの課題上でリアルタイムに会話ができて、Typetalkからプロジェクト内のすべてのコメントが追える。会話に気軽に参加できるのも特徴です。チームのコラボレーションを大幅に促進できると思います。4人で開発しましたが、普段のプロジェクトで被っておらず、福岡・京都・東京と拠点もバラバラだったので、一緒に仕事ができたのも良かったです」(Typetalk in Backlog起案者 藤田)
3位 「404 game(中原・福田・砂川) 」
「Nulabのアプリケーションの404エラーページに隠し機能を追加してゲームが遊べるようにしました。このゲームが話題になることで、今までNulabのサービスについて知らない人も「このサイトはどんなサービスなんだろう?」、「この会社は何をやっている会社なんだろう?」と皆様に興味を持っていただくために作成しました。
今回はBacklog向けのものを作成しましたが、CacooとTypetalk版も作成しすべてを連携させることでアプリ間のシナジーを促進する目的もあります。「なんか面白いゲーム作ろーぜー」などという軽い気持ちでは決してなく、前述の様な壮大かつ確固たる目標を持って作成しております」(404game開発チーム中原・砂川)
エントリーしたチームは、翌日の夕方に成果物をプレゼン。社員総会参加者の投票によって優勝者が決められました。ヌーラボ開発合宿2016の優勝者Juliusには、10万円相当のAmazonギフト券が贈呈されました!
他にもユニークで遊び心のある、実用的なアイデアが多数生まれました。
(Backlog)
- 「Stamp for Backlog」BacklogでLINE感覚のように気軽にスタンプを使えるようにする(中川・金・江口・井上)
- 「Bisualizer」Backlogのデータを図式化して可視化できるようにする(桐畑・芦川・下川・久木)
- 「Backlog Kanban2」Backlogに『カンバン』を実装させる(渡邉)
- 「Trello Bot」Backlogのカスタマーサポートで使うBacklog&Trelloを課題数に応じて自動で通知させる機能(漢・竹上・神尾)
- 「Jenkins Backlog Plugin/jenkins backlog integration」(中村)
(Cacoo)
- 「A customer? Bot for Cacoo Enterprise」(渡辺)
- 「Cacoo Chat」CacooでTypetalkのようなチャットをできるようにする (Steve)
(Typetalk)
- 「Typetalk Dark Theme」Typetalkのテーマカラーをダーク(黒色)に変える(川上・岡藤)
- 「Hello Goodbye」社内の勤怠管理システム『Hello Goodbye』のアップグレードして休憩中のコマンドを追加する(永江)
(その他)
- 「Holiday」ヌーラボの休暇申請システム『Holiday』をアップグレードして、育児休暇や代休なども対応出来るようにする(林)
- 「Kefee’s new future」/「clientside rendering of backlog wiki」ヌーラボの経費申請システム『KEFFEE』のアップグレード。電子データの領収書もアップロードできるようにする(谷本)
- 「EyePass automated login」社内で使うサービスのパスワードを一括管理するEyePassのブラウザ向け拡張機能を作る(国広・荒井)
- 「nulife」(Reza)
- 「cost visualizer」(松浦)
- 「monster docs」Gitを使ったドキュメント管理システム(内田)
ヌーラボのサービスであるBacklog・Cacoo・Typetalkに関連する開発以外に、経費システムや出退勤管理システムなどのアップグレードや、ヌーラボで使うサービスのURLを一括で管理できるシステムなどがアイデアとして生まれていました。
開発合宿の目的は「コラボレーションとコミュニケーション」
ヌーラボの開発合宿は、基本的に各自が開発したいものを開発するというスタンスで開発を行っています。ルールは明確に決まっておらず、今年は、
- ヌーラボのサービスに関係するでもよし、しないでもよし
- 事前の仕込みをしてもよし、初日にスクラッチから取り組んでもよし
- 個人でやってもよし、チームでやってもよし
という方向で合宿が行われました。
個人で開発しているチームもいましたが、基本的には2~4人のチーム開発が多く見られました。ヌーラボは普段リモートワークで仕事をすることが多いため、開発合宿は絶好のコミュニケーションの場でもあります。普段の業務では交わらないヌーラバーと一緒にプロジェクトを達成することで、新しいコラボレーションの形を見つけ、コミュニケーションが円滑になるのも、ヌーラボ開発合宿の醍醐味であると言えます。
今回は国内のヌーラバーのみの参加でしたが、来年はもしかしたらNYのヌーラバーたちも参加するかも(!?)。開発合宿の成果の多くは、今後の実装を前提にはしておりませんが、過去の開発合宿でアイディアが出されたもののうち、Backlog のプロジェクトのテーマ機能や Markdown 書式のサポートは正式な機能としてリリースされています。もし、今回のアイディアのなかで「これは是非実装して欲しい」「おもしろい!」等ありましたら、コメントや @nulabjp 宛のメンションをしてみてくださいね!
後半の2日間のレポート「ヌーラボ社員総会2016レポート(後編)〜Nulab Night&レクリエーション編〜」もぜひご覧くださいね!
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