こんにちは。マーケティング部の笠町です。
今回は、リゾートワーク制度を利用して北海道の東川町へ行ってきましたので、その内容をご紹介していきたいと思います!
目次
ヌーラボのリゾートワーク制度とは
ヌーラボが2018年から取り組んでいる教育研修制度です。具体的な内容をご紹介すると、
- エントリー時に希望地域や授業でアウトプットしたい内容を提出し、合格した人が参加できる。
- 対象地域で研修プログラムに参加(現地の学校でオリジナルの授業を実施)することで、手当が付与される。
- 対象地域への滞在中は、リモートワークで業務・有給消化どちらも可能。
- 今年の対象地域は、北海道東川町、新潟県佐渡市、沖縄県宮古島市の3地域。
- 帰ってきたら参加レポートブログを執筆する。
といった感じで、ぜひ過去の参加ブログや人事Angelaの制度紹介ブログも見てみてください。
単なる旅行ではなく、地域への訪問や授業を通じて学びや気づきを得られる仕組みで制度が作られている点が(入社前から)面白いなと思いました。募集開始時点で、「北海道東川町の公立日本語学校」が今まで海外や人材業界で働いた経験を活かした授業ができそうだったので、第一希望でエントリーし無事参加できることになりました!
東川町と国内唯一の公立日本語学校
今回滞在することになった東川町は旭川空港から車で20分ぐらいのところにあります。私は東京に住んでいるのですが、東京から旭川空港まで飛行機で1時間30分程度のため、地図上の距離は遠いですが、思っているよりかなり気軽に行けちゃいます。
東川町は北海道唯一の「上水道の無い町」のため、地下水で生活している町になっています。お米や野菜が天然水を利用して栽培されており、この水を活かしたレストランやカフェ、ベーカリーをオープンするために移住してくる方も多いそうです。
また、大雪山国立公園や旭岳など大自然を楽しめたり、温泉もあるなどとにかく魅力あふれる東川町ですが、他にも、「写真の町」として、写真を通じた国際交流の推進に力を入れています。その一環として2015年に国内初の公立日本語学校を開校しており、今回はこちらの日本語学校で研修プログラムを実施してきました。
研修プログラムの具体的な内容
今回、私がおこなったのは、日本語学校の学生さんにIT業界説明会を実施する、という研修プログラムでした。主に日本で就職を希望する学生さんが参加しており、学生さんは興味のあるブースに行き、業界や職種、働き方などの説明を聞く、といったものです。
説明会実施にあたって、滞在の2ヶ月ほど前に東川町の方とオンラインで打ち合わせをしました。そこで、今回の説明会の目的を共有いただき、こんな機会にできると良いのでは、という内容を話しました。
その上で、どんな内容を伝えると学生さんがIT業界のことを理解できたり、興味をもってくれるだろうか、という点を中心に話す内容を決めました。
海外で仕事を探して働いた経験や人材系の企業で働いてきた経験を基に、IT業界の基本的な仕組みや職種に関する知識、また外国籍の方が日本で就職するために重要なことを中心に話しました。特に、日本で就職するために重要なこと、についてはIT業界に限らずどんな業界でも大事なポイントになってくるので、これだけでも覚えて帰ってほしいな、という想いで伝えたい内容でした。
事前に日本語レベルが均一ではないことをお伺いしていたので、どの日本語レベルの学生さんにもわかりやすく伝わる内容にするために、スライドで使う言葉を吟味したり、ルビを打ったり、文字ではなくイメージで伝えるためのイラストを用意したり、普段よりもゆっくりと聞き取りやすい話し方を練習するなどして説明会に臨みました。
説明会で使用したスライドの一部
プログラムでの学びや気づき
「1対多数」形式で理解してもらう難しさ
前提条件や共通認識が異なる状態の方に対して、いかに理解してもらうかの難しさを改めて感じました。今までも日本語を母国語としない外国籍の方と就職や転職などのキャリアについてコミュニケーションをとる機会は多くありましたが、主に1対1でのやりとりでした。今回は1対多数かつ、双方向ではなく片方向がメインのコミュニケーションとなるため、自分の話がわかりづらくないだろうか、本当に理解してくれているだろうか、という不安がありました。「日本語学校の学生さんにIT業界のことをわかりやすく伝える」からもう一歩踏み込んで、「1対多人数の講演方式で、業界の理解度や言語レベルが様々な参加者に対して、IT業界のことを◯◯レベルまで理解してもらう」ぐらいまで落とし込んで設計するとより良い説明会にできたのでは、と感じました。この点は今後セミナーを開催する際にも応用していきたいです。
説明会の担当者は会社の ”顔”
また、自分が1社目を決める時に影響を受けたのは会社説明会の人事でした。そしてそこでの経験が自分のその後のキャリアを形作ってくれたと思っています。それぐらい1社目は記憶に残るし、その後のキャリアに大きな影響を与えるものだと考えています。今回説明会に参加してくれた学生さんたちにも、今後のキャリアのどこかで私の話が良い意味で役に立ってくれたらいいなぁと思っています。
北海道でのリゾートとワーク
今回のリゾートワークでは、土日を含めて合計5日間を北海道で過ごしました。
スケジュールとしては以下のような感じです。
土曜日:移動、旭川観光
日曜日:美瑛観光
月曜日:東川へ移動、東川観光(有給休暇)
火曜日:東川でテレワーク
水曜日:東川でテレワーク、研修プログラム、移動
北海道に行くことが初めてだったので、色々なところを見て周りたいなぁと思い、前半は近くの旭川や美瑛を含めリゾートして後半をワークするようなスケジュールにしました。東川町は旭川、美瑛、富良野といった有名な観光地も車で30分圏内にあり、アクセスが良いところも魅力ですね。
特に印象に残っている大雪旭岳源水をご紹介します。
東川といえば、天然の地下水という紹介を冒頭にしましたが、国立公園の中に水が湧き出ていて無料で汲むことができます。
源水岩と源泉の2種類があります。源水岩は駐車場の真横にあり、お水の業者さんが大量に大きなペットボトルに水を汲んでそのまま段ボールに詰めて車に載せていました。そのまま売りに出されるんでしょうね。
おすすめは源泉です。水としては源水岩と同じですが、駐車場から源泉までの約5分程度の道のりがそのまま残っている自然という感じで楽しめます。
駐車場の近くにこんな看板が立っているので、矢印の方に進みます。
自然感あふれる遊歩道を歩いていきます。
途中、熊出没注意という看板が何度も出てきます。私が行った時は他に人がいないのもあり、本当に熊が出てきそうなので一度駐車場に引き返して公園の管理人さんに大丈夫か確かめてから、恐怖心を抑えて進みました。
冗談抜きで熊が出そうな水場
駐車場から5分弱歩くと無事源泉に着きます。
その場でも飲みつつ、ペットボトルに汲んで持って帰りました。
左の管から出ている水を汲んで飲めます。
また、東川には美味しいご飯屋さんが多いのも特徴です。
今回訪れたお店の一部を写真でご紹介します。
自由咖哩さんの本日のスペシャルカレー、ハーフ&ハーフ。また食べたい。
お通しでこれが出てくるりしりさん。他の料理も美味でした。
めちゃくちゃ素敵な景色を見ながら
美味しいコーヒーが飲めるyoshinori coffeeさん
東川には行きたい場所やお店など魅力的なスポットはまだまだたくさんあるので、また来た時に訪れたいなと思います。
最後に
今回のリゾートワーク制度を利用して東川町に滞在できて本当に良かったと思います。大自然の景色やひたすら真っ直ぐ続く道を見ているとわくわくしますし、何より町の人が皆さん優しくて元気をもらえました。また、普段と異なる環境でテレワークすることで、いつもより考えがシャープになる体験ができました。
単純に旅行に行ってテレワークするだけじゃないの?と思うかもしれませんが、そんなことはないです。特にここ数年はコロナの影響でなかなか遠くへの旅行がしづらい中で、普段と異なる環境で働く機会は貴重ですし、いつもと違う場所で働くだけでも何か感じるものがあります。エネルギーが湧き出てきます。
そして、このような機会を与えてくれた会社と東川町の皆さんには本当に感謝しています。絶対にまた行きます。ありがとうございました。