「変化」しか勝たん。 #ヌーラボのリゾートワーク

受け入れないと滅び、受け入れたら生き延びる。

引き起こす側が主導権を握り、柔軟に対応とか考えてる時点で不利になってる。

それが「変化」。

このブログは何

北海道の真ん中あたりの東川町に滞在し、セミナーに行ったり見て回って感じたことを振り返ったもの。前回は「じぶんごと」という観点で東川の取り組みや町の人のライフスタイルから感じたことを書いたので(こちら)、今回は「変化」という観点で書いてみた。

ヌーラボのリゾートワークという制度を利用(詳しくは他の方の記事を参照)しており、そこへの感謝も忘れまじ。

東川

コーヒーが旨くパンが旨く米が旨く水が旨い大雪山麓の人口約8,400人の町。

町役場の人たちが本気で住民増やすために取り組んでいて町中に「変化」を起こし続けている。家族を連れて2年ぶり2度目の訪問で1週間くらい滞在し、滞在中に「東川町しごとコンビニ」さん主催のセミナーで講師をさせてもらった。

セミナーを通じて「しごとコンビニ」の会員ともなる町の人に、新しい仕事のスキルを身につけるための入り口、とっかかりとなる部分を提供し、スキルアップという「変化」を起こしていく、そのお手伝いをした。

セミナー風景お土産の「茶の菓」をモグりながらワークした

体調不良等で参加が少ないもののその分じっくり来年に向けての今年の「振り返り」を実践するワークができ、また普段の様子も伺う時間もとれたので、少し東川のコミュニティーに近づけた気がして嬉しい。

東川の役場やその周辺で活動している人は進んで「変化」していくこと、「変化」していってもらうことに取り組んでいて、「前例がどうのこうの」みたいな世界とは対極にいる。大きな都市に飲み込まれるプレッシャーが「変化」を推進させ、新しいことが起き、流動性を生んでいて、そのことが外の人から見ても魅力のある町となっているなと再認識した。

町に対してなんとなく東京の人と相性がいいような気がしているのだけど、ここらへんの「変化」に対するスタンスに通じるものがあるからなのかもしれない。

セミナー中に外を見たら東川に初雪が降っていた。

 

大雪山

アイヌ語でカムイミンタラ、神々の遊ぶ庭。今回は大雪山の旭岳、黒岳にどちらもロープウェイで登り、エグい寒さと樹氷や雪の絶景を堪能した。

絵画のような樹氷林

雄大でずっと変化しなさそうに見える山だが、ここ数十年の温暖化で溶けることのなかった雪や凍土が溶け出しているし、数千年前までの火山活動を考えると恐ろしくダイナミックに「変化」している。どのタイムスパンで「変化」を捉えるかが重要であることを意識させてくれる。

氷河期から温暖になっていく中で生き延びる場所をもとめて大雪山に住む生き物がいるため方舟とも呼ばれたりする。しかし、今回も写真でしか見れてないが、かわいいナキウサギちゃんや、きれいなウスバキチョウの生きられる場所は今後の温暖化で確実に減っていくだろう。

直近の温暖化は人間の引き起こした「変化」の影響ではあるが、自然が引き起こす「変化」も大概だななどと思う。

吹雪いて見えない旭岳にFRBの利下げを祈る(-7度)

この日は冬の始まりなのにもう極寒で吹雪いており、「手が痛い顔が痛い耳が痛い」「ここにいたらどうやって寒さ(痛み)から逃れられるかしか考えられんな」と、強制的マインドフルネスさせられたのだった。過酷な自然の中ではのんびり悩んでられんのね。

下山して温泉で回復し、雪山と温泉の偉大な組み合わせにカムイを感じた。

 

アイヌ文化

東川からの帰路、南の二風谷まで足を伸ばしてアイヌ文化博物館に行ってみた。

展示物の豊富さや展示の仕方がとても素晴らしく、かつて使われていたものを目にするだけでも暮らしが想像できてワクワクする(ゴールデンカムイで見たお化けの棒見れておおーってなった)のだが、解説の語り口が他人事として書かれておらず自分ごととして語りかけようとしているのもじわりと良かった。

紋様どこから描き始めていいのか戸惑う娘

二風谷周辺が明治以降どう「変化」していったか、小学校や幼稚園の変遷をまとめることでわかるようにした特別展もあった。アイヌの人が文化が「変化」せざるを得ない状況について感じ、少し前に地元の京都で「新撰組展」に行ったのを思い出した。

そちらの展示は書簡メインなのだけど幕末・明治あたりの時代の「変化」を起こそうとしているひと、「変化」に抵抗しようとする人、結果として「変化」を受け入れ、その先を見て生きていく人など様々な人の思いや生き様がリアルに浮き出されていて、新撰組にあまり興味ない自分もこれはハマるなと感じた。思うに、この時代が人気なのはそういう大きな「変化」が、光も影もある人間ドラマを引き起こし、登場人物を魅力あるものにするからなのだろう。

「変化」させられたくない者にとってはたまったものではないが、「変化」自体には恐らく良いも悪いもなく、物理現象に近いものであり、誰かがやらなければ他の誰かが引き金を引くだけのものかもしれない。

そして帰路に着いた。次はいつ来れるのだろうか。

 

「変化」しか勝たん、とは

「変化」していくものに人は魅力を感じるし、周りを巻き込んで「変化」を引き起こすものが主導権を握り有利になる。そういう観点でみると「変化に柔軟に対応していく」みたいなスタンスは最初から負けている。スレッタも「逃げたら一つ、進めば二つ手に入る」と言っている。

何かに勝ちたいのであれば、潰されたくないのであれば自らを含めまわりに「変化」を引き起こしていくしかない。今回の学びとして唱えていきたいと思う。

「変化」しか勝たん。

以上

 

おまけ写真のコーナー

大量の巨大アンモナイト(三笠)

お菓子みたいな樹氷(旭岳)

雪に足を取られながら散策路をゆく(旭岳)

北海道の屋根(黒岳)

覗くと雪の稜線(黒岳)

農場に後光(東川)

ほろ酔いセット(りしり)

いつものやつ(セコマ)

衣装の展示が素敵(二風谷)

鮭とってた丸木船でかい(二風谷)

チセを建てるときのために(二風谷)

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