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リゾートワーク制度とは
ヌーラボが2018年に運用を始めた体験型の教育・研修制度です。人事担当がこの制度に込めた熱い思いをブログにしていますのでぜひこちらをご覧ください。
声を大にして伝えたい。リゾートワーク制度は福利厚生ではなく教育研修制度です
上の参照記事を読まれた方はわかっていると思いますが、リゾートワークにはいろんな観点やメリットが含まれています。図にすると以下のような形になります。
参加する従業員はシンプルに「交通費が会社から出る代わりに授業(説明会)に参加すること」が条件となります。僕の家族の場合、共働きかつ未就学の子どもがいるためリゾート地は授業以外の仕事はできませんでした。仕事をするために夫婦片方で子どもを見る時間を作るアイデアもありましたが、せっかくのリゾート地だったのでしっかり家族で遊びたいなと感じたので滞在中は全て有給休暇取得としました。なのでリゾートの部分が大きくあまりワークしているという感じではありませんでした。
東川町の日本人学校での就職説明会
今回のリゾートワークの現場は日本人学校での就職説明会でした。いくつかの企業がブースを出して自社のことを留学生に説明します。
イベントの背景
留学生は約1年しか日本語学校にいません。その間に日本語の勉強に加えて日本での滞在を希望する人は日本で就職活動をしなければなりません。僕は海外での就職活動をしたことがなく彼らは想像もできないとても大変なことをしています。
そんな彼らの視野を広げるためにいろんな業界や企業が参加するイベントでした。僕たちの発表が彼らの視野を広げたかどうかについては正直わからないのですが、IT業界に関するブースは弊社のものだけだったので一定の役割が果たせたと思います。
スライド作成の狙い
僕たちは今回の発表で求人を募集をしなかったので業界全体とヌーラボの雰囲気を知ってもらえるようなスライドにしようと心がけました。幸い一緒に発表した笠町が外国人の就職支援などを行っていたためそこで得た知見なども盛り込みよりいっそう学生の興味を惹けるようにしました。
僕の方はヌーラボの雰囲気を知ってもらうために実際にヌーラボで働いている外国籍の社員二人にインタビューをしてそこで得られた彼らの経験などをスライドに盛り込みました。また僕が1年間育休を取得したのでそのような制度のある働きやすい会社が日本にあるということもスライドに入れました。
ただ本当にこのスライドでわかりやすかったのかどうかは不明です。今思い返すとスライドに対する印象などをその場で学生に聞けばよかったと後悔しています。
伝えたかったこと
ヌーラボに限らず現在日本のIT企業にはたくさん働きやすい会社があります。(実際に働いたことがないのでイメージにすぎませんが)もし学生の考え方やスキルとマッチするのであればそのような業界や企業を志望して貰いたいと思いました。
僕自身はエンジニアなのでエンジニア視点で言うと日本語も大事だけど英語とプログラミングのスキルがあった方がより良い職を得られるような気がしているので、そんな趣旨も含めるようにしました。
色々考えると彼らの母国の企業の方が給料高いかも。。。という思いが頭をよぎったんですがそのことはスライドには載せず僕の心の内にだけに留めておきました。
実際どうだった?
実際にIT業界に興味のありそうな人たちが僕たちのブースに集まってくれました。中にはアプリケーションの制作や母国での就労経験がある方がいて”学生”という現時点の状況の違いはあれど僕と同じようなもしくは英語やプログラミングスキルで僕を大きく上回っているような人がいました。
そのような学生がいる一方でIT業界についてあまり通じてないような人もいて彼ら彼女らにとって少しでも視野が広がるようなプレゼンになっていると嬉しいです。
リラックスムードの二人
彼ら彼女らが一生懸命日本語の話しを聞いてくれて、日本語で僕たちに質問をしてくれる姿を見て僕も英語のスキル向上をしようという気持ちにさせてくれました。また結果として実現はしてませんが僕も海外での就労を考えていた時期があり(まだチャンスはあると思ってますが)、僕の過去・もしくは未来の姿が彼ら彼女らの姿と重なり気持ちが熱くなりました。まだまだ僕もやれるぞー。僕も頑張ろう。
マスクで話していたので後ろの方には聞こえづらかったみたいです
誰も来ないというターンもありましたが、結果運営の人のおかげで0人は避けられました
旅の思い出
ここからはただの旅の思い出です。のんびり写真と共に振り返ります。
旅の概要
9/4-9/8の四泊五日、妻と2歳の息子と僕の三人での旅行でした。日曜から木曜日まで後述の東川暮らし体験館で過ごしました。
リゾートワークによる拘束時間は水曜の数時間しかなかったため、残りの時間は有給休暇を取得し家族と観光をすることにしました。旅の間中レンタカーを借りたので割と自由に移動することができました。今回の旅は東川中心のコンパクトなエリアだけだったのであまり遠出はしませんでしたが、軽いドライブだけでも北海道の道路の走りやすさ、気づいたらスピード出てしまって焦る経験などができ非常に新鮮でした。
意外と暑い
9月の北海道。日本で一番早い紅葉「大雪山」!と聞いていたのでさぞかし寒いだろうと、もしかして防寒着もいるかなぁといった感じで準備をしてたのですが実際に行ってみると冷房をつけるくらいの気候でした。福岡に比べるともちろん涼しかったのですが、北海道を初めて訪れた僕としては少し肩透かしをくらった思いでした。
夏の装い
東川暮らし体験館について
暮らし体験館は東川町が運営している宿泊施設です。パートナーシップ提携をしている企業は、ふるさと納税を一定額以上行うと二泊無料になります。今回は夫婦でふるさと納税を事前に済ませていたため四泊無料で泊まることができました。
3LDKに東川町のおしゃれな家具、洗濯機、キッチンも完備されており非常に快適に過ごせました。また徒歩ですぐのところに地元のスーパーがあるため何か買い忘れたものはすぐに買い足すことができたので安心感の高い旅行になりました。小さい子どもがいると何かにつけて買い足したくなるので。
左のアパートが外観
近くのスーパーでなぜか納豆を選ぶ家族
旭山動物園について
西門からがおすすめということで西門から
東川町の話とはずれますが、日本で一番人気のあると言われる旭山動物園が東川町の隣の旭川市にあります。
シロクマやペンギン、トナカイなど福岡の動物園では見ないような動物が生き生きと動いており家族ともども大興奮でした。涼しいからか、旭山動物園の環境がいいからか分かりませんが、トラなど福岡の動物園でもよくみる動物たちも心なしか躍動感があるように思えかなり楽しめました。
のしのし歩くトラ
ペンギンの餌やりをみる親子
とにかく至る所に各動物の説明が書いてあり、子どもと一緒じゃなければずっと読んで色々勉強していられる動物園でした。また動物の展示の前で特定の時間に飼育員の方が動物の説明をする時間があり各地でかなりの人だかりができていました。僕たちもタンチョウの説明に聞き入ってました。
旭山動物園のテーマ「伝えるのは、命」とあるように、野生での姿、時として害獣・害鳥となり得ること、人間との共生、動物園での死のことについて細かく展示されていました。面積の広さや動物の生き生きとした姿にも感動しましたが、ここまで飼育員の熱量の高い動物園が世の中にあるのかと感銘を受けました。ぜひまた訪問したい!!その時は大きくなった子どもとじっくり回りたいと思わせてくれました。
「伝えるのは、命」を指さす子ども
大雪山
日本で一番早い紅葉だそうで、標高2000m級とかなり大きい山です。本州の3000m級の山のような気候なため多様な生物が生きていける環境です。軽装だったので登山のようなことはできませんでしたが、ロープウェイで中腹まで行って紅葉の空気だけを感じて帰ってまいりました。
乗車時間10分程度と長く、地面からかなり離れてるロープウェイだったため落ちないか不安で顔がひきつっていましたが子どもと妻にはバレてなかったようで安心しました。
登ってみると空が近いことにびっくり。紅葉は少し始まっているようでした。私たち家族は山にあまり登らないため良いリフレッシュとなりました。
中腹からの写真。少し秋づいている様子
東川町のおしゃれレストランズ
これは東川町の不思議なところで、ただの田舎の町かと思ってると点々とおしゃれで美味しいレストランがあったりします。僕の住む町だとチェーン店(これも美味しくて最高)のようなあまり他の町と代わり映えのないお店が多いのですが、東川町の場合は個人店に活気があるように感じられました。まるで都会にあるおしゃれなレストラン・カフェを回ってるような不思議な感覚でした。
印象に残ったお店をいくつか列挙して旅の紹介を終わります。
中国茶とおかゆと点心 奥泉
台湾風のお粥と飲茶をいただけるお店。外観からおしゃれで東川以外ではあまりお目に描かれなさそう。もちろんおかゆもすごいおいしかったです。
おかゆ
ちゃみせ
朝ごはんとしておにぎりを食べにいきました。玄米のおにぎりは種類も豊富でとてもおいしかったです。
お店の前でおにぎりを食べる様子
ちば食堂
写真家の店員さんが非常に優しくフレンドリーに話しかけてくださりとても快適な時間を過ごせました。料理も全部とても美味しく特に釜飯の美味しさは忘れられません。
隈研吾氏設計のシェアオフィス
レストランではないですが、町の中にやけにおしゃれな建物が見えてきたので興味を持って近づいてみたところ隈研吾氏の設計したシェアオフィス「KAGUの家」でした。中は入れませんでしたが外観がとってもおしゃれでした。
リゾートワークのメリット・デメリット
メリット
普段接しない人々、特に今回は日本語学校の留学生と会ってお話しできたのはいい刺激になりました。以前はただの福利厚生に感じていたリゾートワークが研修制度の立て付けになっている理由がわかりました。もちろんこの経験を生かすも殺すも僕次第なので今後も頑張ります。
また福岡から東川町への交通費は家族で15万ほどかかりました。ちょっとした海外旅行程度の出費のためチャンスがなければ決して行かなかった土地だと思います。実際に行ってみた東川町は素晴らしい町でこのような機会に恵まれたのはとても幸運でしたし、リゾートワークならではのメリットだと感じました。
デメリット
結局未就学児である子どもの面倒をどうするかという問題があるため全日程有給休暇取得をせざるをえませんでした。今回は4泊の旅行でしたがそれより長期となるとリゾート地側で保育園を簡単に利用できる制度があるとよりリゾートワークをしやすいと感じました。
まとめ
このような機会をくれた会社と東川町には大変感謝しております。コロナ禍でなかなか旅も制限されていた中、家族で遠くの町まで行って得られた経験は変え難いです。子どもはトナカイのポーズをできるようになったり、「ロープウェイ乗ったねー」といまだにつぶやいており2歳にとっても貴重な思い出となったようです。
肝心のプレゼンの方はうまく行えたのか分かりませんが、現地で出会った日本語学校の学生たちはとても熱心に僕たちのプレゼンを聞いてくれ日本語で質問もしてくれました。僕が同じ立場で英語で質問できたかなぁと思うと、彼ら彼女らの凄さに気づくことができました。
また東川町いきたいなぁという気持ちがすでに大きくなっているので次の機会も是非逃すことなく再訪問できるようにがんばりたいです。