【社内イベントレポート】「ヌーラボが環境のためにできること」を話し合ってみた

こんにちは。ヌーラボ広報担当のメギーです。

先日、社内で希望者を募り、「ヌーラボが環境のためにできること」をみんなでわいわい考える会を行いました。このブログでは、「ヌーラボができることはたくさんあるんだ」と気づかせてくれた会の様子をレポートします!

なぜ会を開催したのか

私たちヌーラボは決して大きな組織ではありませんが、ヌーラボが提供するサービス「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」「Nulab Pass」を通し、数百万人のユーザーのコラボレーションワークを支えています。サービスのユーザーが増加するとともに、「ユーザーが取り組む活動に間接的に関わっていることの喜びと責任の大きさ」を私たちが実感する機会も増えました。コミュニティイベントなどで直接ユーザーのサービス利用シーンをお聞きするたびに、ヌーラボのサービスが、私たちの想像以上にさまざまなチャレンジにお供していることに驚かされるのです。

私たちは、ブランドメッセージ「“このチームで一緒に仕事できてよかった”を世界中に生み出していく。」にある通り、コラボレーションツールの提供を通してユーザーのチャレンジの成功確率を高め、世界中のチームに喜びをもたらしたいと考えています。

そう考えたとき、ヌーラボの提供する価値は業務の改善や効率化にとどまらないはずだと分かります。たとえばユーザーの働きがいやDX推進、多様性の促進、技術革新の分野にとどまらず、環境保全をはじめとした広範な社会課題に対して、サービスの提供やその他のアプローチで取り組めることはないか、考えてみたいと思い立ったのです。

NUice waysのひとつである「Try First」の精神で、さっそくTypetalkで社内に気軽に呼びかけてみると、部署を超えて11名のメンバーが「私も話してみたい!」「参加したい!」と名乗りを上げてくれました。

Typetalkで参加者の募集を呼びかけてみました

「興味はあるが、開催タイミングの都合が合わない」という方がTypetalkでアイデアを共有してくれるなどして、会の当日を迎える前からトピックが盛り上がりました。

当日の様子⓪ さまざまなメンバーがオンラインに集結!

さて、当日は、開発エンジニア、テクニカルサポート、管理部長、人事担当など、さまざまなメンバーが業務の合間に時間を作って集まってくれました!

部署や立場もさまざま。古くからヌーラボにいるメンバーも、ヌーラボに入社して2週間しか経っていないメンバーもいます。この場に集まったメンバーの共通点は「『ヌーラボが環境のためにできること』をみんなで話してみたいと思った」ということだけです。

いろんな目線が集まると、ひとりでは考え付かなかったアイデアが生まれる確率は高まるでしょう。「違うは強み」というヌーラボの価値観を、こんなところでも感じますね。普段は集まることのない組み合わせを見て、このあとのワークがとても楽しみです。

当日の様子① 他社の取り組みを学ぶ

会のメイン・アクティビティは「アイデア出しのワーク」ですが、まずはイントロダクション代わりに、私・メギーからこの会を開催したいと思った背景の説明と、他社の事例紹介を。

調べれば調べるほど、たくさんの企業が環境に対して素晴らしいアクションを行なっています。今回は、Patagoniaさん、KDDIさんなどが公開されている情報を簡単にまとめ、紹介しました。

他社の取り組みを紹介したスライド

実は、私自身、「消費者向けの商品やサービスを持っている企業の方が環境への取り組みを行いやすいのでは?ビジネス向けのSaaS企業ができることはあんまりない気がするな…」と決めつけてしまっていました。しかし、上記2社の事例を見ただけでも「自社商品」そのものを通した環境への取り組みだけでなく、地域における環境保全活動など「自分たちで」取り組む、他の企業・団体など「誰かと一緒に」取り組むなど、さまざまなアプローチが取れることに気付きました。

当日の様子② 5人×2グループでアイデア出しのワーク

いよいよ会の目玉:アイデア出しの時間です!

「とにかくざっくばらんに話してみる」でもよかったのですが、せっかくなのでアイデア出しのワークをより有意義なものにするため、出たアイデアを整理しやすいよう下記のように進めることにしました。

  1. 2つのグループに分かれ、まずはざっくばらんにアイデアを出してもらう
  2. 出たアイデアを、アプローチの種類ごとに「サービスでできること」「自分たちでできること」「外部の力を借りてできること」の3グループに整理する
  3. それらをさらに、期間ごとに「1年以内にできそうなこと」「5年以内にできそうなこと」「いつかできたら素敵なこと」の3グループに分類して相互に発表する
  4. アプローチの種類×期間で9つの象限に分かれた「ヌーラボが環境のためにできること」アイデア一覧が完成する!やったね!

左:出たアイデアを整理するためのシート。右:整理したアイデアを発表する際のシート。

上記の手順で、まずは2チームに分かれて30分間のアイデア出しワークを行い、戻ってきてそれぞれ発表してもらいました。面白いことに、2チームで出た意見はあまり重複しておらず、「へえ!そんな発想もあるんですね!」という感想が出ていました。

この会で実際に出たアイデアの一部を、9つの象限に分けてまとめ公開します。

アイデア出しにはCacooのふせん機能が便利

会の開催前には想像もできなかったほど多様なたくさんのアイデアを見ながら、これならすぐに取りかかれそうだね、これは夢があるね!と、大いに場が盛り上がり、この会はおしまい。中には、さっそくネクストアクションを思いついたメンバーもいたようです。

ただし、今回は有志メンバーによるアイデア出しが目的。現段階では、「何をやるか?」「いつまでに?」「誰が?」といった具体的なアクションには結び付けないことを決めていました。これから先、ヌーラボがどのように社会課題に対する取り組みを行っていけるのか…今後のヌーラボに(長い目で)ご期待いただきたく思います。

参加者によるアンケート結果

せっかくの機会なので、今回の「ヌーラボが環境のためにできること」を考える会に参加してくれたメンバーに、アンケートで感想などを尋ねてみました。以下、回答を抜粋してご紹介します。

今日の会を踏まえ、どんなことから環境への取り組みができそうだと思いましたか?

  • 今やっているサービスからでも、今はやっていないサービスなどでも、ヌーラボなら力を合わせていろんなことに挑戦できそうだなって感じました
  • やりようはいくらでもある、ということに気づきました
  • Backlogのスターを期間限定で花に変えるみたいな、お客さんを巻き込んで環境問題を考えるみたいなアプローチはいいなぁと思いました

「ヌーラボと環境」というテーマのもと、あなたはヌーラボがどんな企業だったらいいなと思いますか?

  • 社会が持続しないと会社も持続しないというのをみんなが理解できているような企業
  • ヌーラボのサービスを使えば使うほど、環境を守ることができるような企業
  • 環境だけではなく、ヌーラボの事業そのものが持続可能な社会に貢献できるものになっていったらいいなあと思います
  • 環境以外もそうですが、笑顔を増やしていける企業だとうれしいなと思います。人間以外の笑顔も^^

今日の会を踏まえ、あなたの考えにどんな変化がありましたか?

  • 以前からOpen IDEOの取り組みやシビックハックには興味はあったんですが手を動かしてはいなかったので、今日参加した人たちとかを同志に誘って何かやってみたいかなーと思いました。
  • 環境に対する取り組みは話の大きさから、企業がやるもので、従業員はあまり関係が無いと思っている自分がどこかにいました。でも従業員一人ひとりの動きから変えられることや、身近なことから出来ること、すでにやっていることもあるな〜って気づくことが出来ました!
  • お堅い感じではなく、楽しめる活動・ワクワクするものとしてもやれることがありそうだなと感じました。あとヌーラボのサービスを「いろんな企業が使ってくれているプラットフォーム」と捉えて何かができる、みたいな発想はなかったので、よい気づきでした。

「ヌーラボが環境のためにできること」を話し合うを会を開催してみて

以下、「ヌーラボが環境のためにできること」を話し合うを会を主催した私の感想です。

ひとりより、みんなで

想定していた以上に、とても楽しい場になりました。自分ひとりで考えても出てこないアイデア、斬新な発想、「言われてみれば!」な視点。一見大きな課題もみんなで話すと、あれもできる!これもできる!が止まりません。これを実感できることも、ヌーラボらしさかもしれないと感じます。

ところで、Backlogにはゴリラをモチーフにしたキャラクターがいるのですが、実はゴリラの保全状況は深刻であり、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種とされています。そこで、私は「いつもBacklogとともにいてくれるゴリラの保全活動に対して、ヌーラボができることはないかな?」と考えました。SaaS企業であるヌーラボがゴリラの保全活動?まともに考えると何もなさそうな気がしてしまいますね。それでも、ヌーラバーは馬鹿にせず受け入れてくれます。この心理的安全性の高さもヌーラボらしさと言えるでしょう。

ヌーラバーから にじみ出る「ヌーラボらしさ」を大事に

ヌーラボの広報担当である私は、プレスリリースやブログ、イベントなどを通して社外とのコミュニケーションを図る機会が多く、そのたびに「社外からの見栄えの良さを重視するのではなく、等身大の情報発信を続ける企業でありたい」と考えています。

ヌーラボの思想や文化は、プレスリリースやブログのような「公式の発信」だけで社外に伝わるわけではありません。サービスの機能追加やデザインを通して、サポートメンバーの対応を通して、マーケティングメンバーの施策を通して、人事担当の対応を通して、ヌーラバーのSNSなどでの発信を通して、にじみ出るように外の方に伝わっていくものだと思います。広報担当が見栄えの良さばかりを意識した発信をしていると、現場メンバーとの意識のギャップまで必ず伝わってしまうものです。

一方で、広報担当をしていると、メディア映えを意識した表現を選択したくなることがあります。今回の会やアンケートを通し、広報担当として情報発信を伴う施策を検討する際、まずはヌーラバーの声を聞くことが大事だと改めて思わせてくれました。

SDGsやESGについて、「注目を集めるための手段」と捉えるのではなく、「ヌーラボには関係の薄い話だ」と諦めるわけでもなく。ヌーラバーと協力しながら、誠実に社会課題への取り組みを行っていけたらと感じています。


おわりに

部署や立場を超え、「ヌーラボが環境のためにできること」についてわいわい話した会。改めてヌーラボらしさや自分の業務への姿勢を見つめるきっかけにもなりました。もちろん、環境に対する取り組みも少しずつ形にしていければと考えているところです!

SDGsやESGの観点での取り組みは、大企業だけが行うべきことではありません。アイデアを持ち寄れば、「私たちにも、こんなにできることがある!」と気づかせてくれるはずです。機会があれば、ぜひ一度社内で呼びかけ、同じような会を企画してみてはいかがでしょうか。

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