のり弁、自動車部品、そしてソフトウェアへ 一貫してものづくりに取り組む廣瀬のお話し #ヌーラバーになりませんか

ヌーラボのAngelaです。今まで社員インタビューをさぼっていた怠慢Angelaも、もう4週連続でインタビューを公開しています。褒めてください。

今日は、先日発表させていただいたヌーラボの新サービス「Nulab Pass」の開発をリードしている廣瀬 翔遥さん(ひろせ かなた/以下 廣瀬さん)のお話を伺います。廣瀬さんが入社してちょうど1年。受託系の企業から自社サービスの会社で開発全体のリードをするようになるまで、どんな想いを持っていたのか聴いてみたいと思います!

 

今日のInterviewee

サービス開発部 Apps課 ディベロッパー係 廣瀬 翔遥

マグロで有名な関西の大学を卒業後、大手自動車部品メーカーに就職。営業、工場、設計など様々な部署を経験後は、ヘッドランプの試験をメインで担当。自動車メーカーらしく(?)トヨタの生産方式についても学ぶ機会があり、カイゼンカイゼンカイゼンの日々を送る。
その後はSIでOSSカスタマイズの案件等を担当しつつも、見積もりや問い合わせ対応などなんでもこなす。自社サービスに関わりたい気持ちがつのり、3社目として2019年にヌーラボに入社。現在は、新サービス「Nulab Pass」の開発をリードしている。

 

最初のキャリアは自動車部品メーカーから

— 先日廣瀬さんのおかげもあり、無事に「Nulab Pass」のリリースを発表できました!今年はNulab Passのメンバーも大きく増強の予定があるので、今回は廣瀬さんのインタビューにしました!改めてご経歴を見たのですが、最初の会社はソフトウェア関係なかったんですね!びっくり。

そうです!大学は機械工学系の専攻で、流体力学、材料力学、機械力学、熱力学…いわゆる四力学と言われる領域を勉強していました。当時、プログラミングっぽいことをしたといえば、JavaScriptを1時間程度授業でやったとかそのくらいで、ほとんど縁はなかったですね。卒業研究では橋の「橋脚」の検査用にドローンを活用するというテーマで研究していて、電子基板の中のプログラムを書く担当をしていましたが、あれも教授が用意したものをコピペしただけで…。C++を使っていましたが、今の仕事に結びつくところはないですね(笑)

 

— (よんりき…りゅうたい…りきがく…。) 今はドローンも一般化して、小型の物とか一般人でも買えるものが多いですが、当時作っていたものは結構大きかったんですよね?

そうですね、直径30cmくらいの羽が4つついているレベルのドローンを扱っていました。ある日、数cmだけ浮かすテストをしようとしていたのですが、、、それが予想外に斜めに地を這うように飛んでしまい、制御プログラムも無視して飛び、研究室を破壊しかけました。触ったら指が飛ぶような大きさのものなので、本当に人が死ぬかと思いました…。

 

— ひいい。話は飛びますが時を同じくして大学時代の特技は、のり弁をつくることってプロフィールに書いてありましたよね🍱

はい!某お弁当チェーンで3年ほどバイトしていました。自分にとっての料理の基礎は本当にあのバイトのおかげなので、生活力がつきましたね。今でものり弁、カツ丼など、揚げ物が揚った状態から販売できる状態にするまで1分あれば十分つくれます✨

 

— SUGOI。これも広義でものづくりといえそうですね(?) 卒業後は、大手の自動車部品メーカーに就職されたと思うのですが、当時の専攻から考えると、結構ポピュラーな就職先だったんですか?

はい、周囲もメーカーへの就職が多かったです。大手ということもあり、最初の1年半くらいはずっと研修でいろいろな部署を回ります。営業、工場、設計などを経験した後、ヘッドランプの性能テストをメインで担当するようになりました。暗室にこもって、発する光が法律の基準を満たしているか、ひたすら試していきます。こういうメーカーだからこそ学べたことといえば「カイゼン」でしょうか。

 

東京に行きたいから?ソフトウェアの道へ

— そんな大手の会社に入ると、最初の3年くらいで辞める人ってめっちゃ少ないんじゃないですか?しかもそこからソフトウェアエンジニアってわりと大きな決心が必要そうな。なぜ転職されたんですか?

いや〜、それが、このメーカーに勤める時から「東京で働きたい!」という気持ちを持って入社したんですよね。でも、実際の配属は愛知県の山奥の田舎で、電車が一両で走っているようなところでした…。生まれも育ちも関西、どうしても上京する機会がほしくて東京の会社を受けました。
ソフトウェアエンジニアになろうとおもったのは、「東京に行くならITだろう!」という、安直な考えからです(笑) 昔からパソコンは触っていたし、インターネット好きだし、HTMLくらいは書けたし、プログラミングもものづくり。なんとかやっていけるだろう、と楽観視していました。

 

— とはいえゼロからの、いわゆるキャリアチェンジというやつだったと思うのですが、プログラミング研修からしてくれるような就職先だったということですかね?🤔

そうです。最初の3ヶ月はJava研修でした。研修は、ちょっと古めの開発環境で、Java6、フレームワークはStruts1, 2から始まってSeasar2、ソース管理はSVNでした。

 

— お、ここでSeasar2!

そうなんですよ(笑) 入社直後からもう案件は大炎上していて、定時まで研修したら部署にいって、テスト仕様書かいてテストして…という感じで、もういきなり一緒に消化をするというなかなかハードな環境でした…!その会社には3年ほどいましたが、プログラミングを基礎から教えてくれたのはこの会社でしたね。

 

— そこからヌーラボに入ることになったと思いますが、転職のきっかけはあります?

きっかけは、あまり”ものづくり”と言える部分に関われなくなっていったことが大きいです。見積もりや設計書を作ったり、時には謝罪をしたり(苦笑)という仕事が増えてもんもんとしていたんですよね。転職活動では、とにかく声をかけてもらったところには話を聞きに行きましたが、軸として自社サービスの会社に行こうという思いだけは持っていました。前職でECサイトの開発案件を請たとき、お客さんの要望を飲みつつも、自分たちのアイデアを盛り込んでいくプロセスが経験できて、本当に面白かったんです。初めて、アイデアをだして、創って、動かすという一連のプロセスを体験できたなあと。自社サービスというものに求めていたのは、あの時の体験ですね。

 

— へえ、今までのところを聞いていると、本当にゼロから自分で生み出すというのがお好きなんですね。ヌーラボを3社目にする決め手はありましたか?

最初に内定が出たことが大きいですね(笑) ヌーラボには「変な会社だな」という印象を持っていました。工程や担当領域の割り方が整いすぎていなくて色々できそうでした。専業専業で手を出せない部分がある環境があまり好きではないので、そこは大きかったです。

 

さらに「自分で」ものづくりを

— 実際いまも、本当に色々やられていますよね…!この1年くらいどのあたりを担当されて来ましたか?

入社した時からヌーラボアカウントを開発するApps課に所属しています。最初は、サポートチームが使っているような管理ツールの改善をしていました。しばらくして最近発表したNulab Passの中に組み込んでいるSAML対応の話が出て来ました。ちょうどその頃、課長のgillaxさんにも「なんか大きいことやってみたいです!」と言ってしまっていたので(笑)、そのSAMLの検討からチームに入れてもらいました。そこから仕様を決めて、スケジュールも考えて、だんだんグローバルに巻き込む必要が出て来て…あれよあれよと本当になんでも飛んでくるようになりました(笑)

 

— それこそ私の書くプレスリリースの内容の精査までしてもらって、本当に助かりました(笑)

いえ(笑) 自分の意思でやっていけるところはいいところです。SIにいると、作って終わりでその後の改善に関われないのが本当にもどかしかったんですよね。よりよくしていくプロセスに関われるのは楽しいですね。ヌーラボはユーザーからのフィードバックもダイレクトに感じられます。

 

— 1社目もものづくりをされていますが、改善のサイクルとかも長そうだし、ユーザーを感じる感覚とかちょっと違いそうですねえ。とにかく廣瀬さんはいま自社サービスの開発というフィールドを全力で楽しまれている印象です。

街中を自分が手掛けた部品を搭載した自動車が走っているのを見るのも、それはそれで楽しかったです!
自分の性格として、課題があることがわかっているのに「自分の担当じゃないからやらない」という理由で動かないのがあまり好きではないんですよね。手段は選ばず、課題に合わせて柔軟に動いていきたいと思っています。だからこそ、担当領域が分断されすぎていない会社を探していました。

— これから挑戦したい領域とかありますか?

今年は個人的にも何かを作って売ってみたいと思っています!せっかく3DCADが使えるので、板を組んで何か作れるようなキットを作りたいですね。そのための図面を作ってみたいです。
社内だと、「Nulab Pass」のリリースについても発表があって、これからチームも大きくなっていくと思うので、開発の優先順位をつけて頑張っていきたいですね。

 

— ご自身では、一貫性のないキャリアだーって言ってましたけど、めちゃくちゃ筋が通っているようにしか聞こえないです(笑) そんな根っこにある”ものづくり”に目覚めたのっていつですか?

小さい頃に買ってもらった「科学館」という百科事典の影響かもしれないです。自由研究の題材がたくさん載っているような本で、モーターやカメラの作り方や「空はなぜ青いのか」なんていうテーマがあったのを覚えています。当時から時計を分解するのも大好きで、今思うとこういった体験が”ものづくり”という軸につながっている気がします。

今も、Zaimというアプリをベースにした家計簿アプリを夫婦で運用しています。家賃などを妻と折半して登録したかったので、自作しちゃいました。月末になると入力を促す通知がLINEに飛んできたりします!

 

— それ、プロフィールにも書いてありましたよね!その家庭でも”ものづくり”に注げるほどのパワーは本当にすごい…!今日はありがとうございましたー!!

開発メンバー募集中

より良いチームワークを生み出す

チームの創造力を高めるコラボレーションツール

製品をみる