中古車買取販売ガリバーを運営するIDOM社の Cacoo と Backlog 活用事例–分散拠点のコミュニケーションロスを削減

Share
X (Twitter) で投稿する Facebook でシェアする LinkedIn でシェアする はてなブックマークでシェアする

中古車買取販売「ガリバー」を運営する株式会社IDOMでは、情報共有とプロジェクト管理にヌーラボの Cacoo と Backlog が活用されています。分散拠点やオフショア開発など、遠隔でプロジェクトを進めることが多いという同社のITチームでは、仕様書のやりとりからインシデント管理まで、業務のさまざまな場面でヌーラボのサービスが使われています。実務での活用について、ITチームのご担当者にお話をお伺いしました。

左から:ITチーム 紺野 良太 氏、ITチーム 神代 康雄 氏

業種:卸売業(自動車の買取・販売事業)
利用規模:Backlog 約600名、Cacoo 約150名
導入部署:ITチーム、広報セクション、新規事業、部署をまたぐようなプロジェクト、取引先ベンダー
利用しているヌーラボサービス: Cacoo 、Backlog
[ Cacoo ]
導入目的:社内外のイメージ共有を文書からオンラインで共有できる図にしたい
課題:テキストベースのイメージ共有だと伝わりづらく誤解を招きやすい
効果:チーム内のイメージの共有が円滑になり共同作業がしやすくなった
[ Backlog ]
導入目的:分散開発を進めているためオンラインでタスク管理ができるツールが必要
課題:遠隔でもリアルタイムにコミュニケーションやタスクが見えるようにしたい
効果:各自のタスクの進捗を見える化。ベンダーとのインシデント管理にも活用

―――貴社の事業概要について教えてください。

広報セクション 小林 千恵子 氏株式会社IDOMは自動車の流通業を行なっています。車の買取と販売を軸に、「ガリバー」店舗をはじめとした7種類の車販売専門店など全国に約550店舗展開しています。2016年7月に社名を株式会社ガリバーインターナショナルから現在の株式会社IDOMへと商号変更をしました。車の買取販売だけでなく、システムやIT系の企業としても一部で注目されています。

―――ヌーラボのサービスを活用している部署やプロジェクトについておしえてください。

ITチーム 神代 康雄 氏(以下、神代):社内向けのシステム開発を行うITチームがCacooとBacklogを使っています。Cacooの具体的な利用シーンとしては、ベンダーに仕事を依頼したり確認したりするときの、イメージの共有ですね。業務フローを書くときに活用することもあります。

ITチーム 紺野 良太 氏(以下、紺野):Backlogは、システムの保守などに活用しています。具体的には、ベンダーとのインシデント管理ですね。これはすべてBacklog上で行っています。新しいシステムを作る時のタスク管理としても活用しています。マーケティングチームでも、会社のウェブサイトを作り替える時に、外部の代理店とのやりとりに使っているそうです。

―――Cacooを導入することになった経緯を教えてください。

神代:Cacooを導入する前は、ベンダーとのやり取りは文書で進めることが多かったのですが、仕様がうまく伝わりづらく、コミュニケーションロスが頻繁に起きていました。それを絵でわかりやすく伝えたいと思い、オンラインで使える作図ツールを導入しようと考えました。候補はいくつかあったのですが、操作性の面でCacooが一番簡単に使いやすかったので、トライアル的に利用を開始しました。

Cacooは、シンプルで簡単な操作とチームメンバーとリアルタイムで共同作業ができるのが魅力

―――導入の決め手はなんでしたか?

神代:Cacooの決め手は、圧倒的な使いやすさでした。店舗業務を改善するプロジェクトがあって、その時の業務の書き出しやフロー作りにCacooを使いました。このプロジェクトは、ITチームだけでなく、営業企画部門とも協力しながら進めたのですが、初めてCacooをさわったメンバーでも、「楽しい」と言いながら使いこなしていたのが印象的でした。

―――Cacooの導入の効果はいかがですか?

神代:図の作成と共有が楽になりました。Cacooの共同編集機能を使うことで、リアルタイムでフィードバックを反映できるようになった点が大きいと感じています。チームメンバーが遠隔にいても、Cacooで同一の図を確認してリアルタイムで共同編集ができるので、ひとつのものを素早く作ることができます

Cacooでリアルタイムの共同編集ができるようになったことで、遠隔拠点との作業がやりやすくなったと語る神代氏

紺野:ベンダーとやりとりをする際に、イメージを伝える時に便利だと感じています。弊社はベトナムでオフショア開発をしており、その際の情報共有手段としてCacooを用いたイメージの共有を積極的に行なっています。文書だと伝わりづらいことでも、すぐに理解してもらえます。

―――日々の業務でCacooをどのように活用していますか?

神代:ウェブサイトの画面のデザインを変更する時の設計書として活用したり、社内システムの鳥瞰図に活用したりしています。他にも、データベースを設計するためにER図などにも使うこともあります。

紺野:アイコンのデザインにも使っています。全社員に弊社専用のアプリケーションをダウンロードした会社用のiPhoneを配布しているのですが、そのアプリケーションのアイコンデザインはCacooで作りました。

―――Backlogを導入することになった経緯を教えてください。

紺野:ITチームは20名いるのですが、1つの拠点で仕事を進めている訳ではなく、東京、千葉、宮崎の3拠点に分かれて開発・運用・保守を行っています。。全員が集まって仕事をするという環境ではないため、オンライン上でできるタスク管理ツールが必要でした。そこで、Backlogを使い始めました。

―――日々の業務でBacklogをどういった用途で使っていますか?

紺野:複数のベンダーと進めている、社内システムの開発や保守に活用しています。具体的には、開発ベンダーをスペースに招待して、システム構築のプロジェクト管理や保守のインシデント管理をBacklogで進めています。Backlogは、あくまでもプロジェクトやタスク管理という名目でつかっているため、通常のコミュニケーションはチャットツール、社内メッセンジャーを使っています。Backlogの課題キーをこれらのコミュニケーションツールに貼ってやりとりをすることも多いですね。

外部ベンダーを自社のBacklogスペースに招待して、プロジェクト管理とインシデント管理に活用していると語る紺野氏

システム構築のイメージ共有を文書からCacooに切り替え。外部ベンダーとのコミュニケーションロスを圧倒的に削減!

―――ヌーラボのサービスを導入する前と後で変化はありましたか?

神代:Cacooを導入する前は、手書きで書いたイメージ図を写真で先方に送ったり、プレゼンテーションツールを使っていたりしました。ただ、冒頭で述べたように、ベンダーとのやりとり時にこちらのイメージがしっかりと伝わらず、仕様書などのやり直しが発生することが多々ありました。そういった致命的なコミュニケーションロスを改善できたのは、大きな変化ですね。

紺野:Backlogを導入する前は、タスク管理という意味では、スプレッドシートを使っていました。進捗管理表を作ることもあったのですが、作成と管理の手間という面で、使いづらさを感じていました。Backlogはそういった手間を省いて使うことができるので、ベンダーとのコミュニケーションも円滑に進められています。国内だけでなく、国外のオフショア開発での情報共有手段としても活用しています。

―――ヌーラボのサービスに何かメッセージはありますか?

神代:Cacooは仕事の進め方にダイレクトに影響するツールだと考えています。例えば、Cacooのテンプレートを活用することで、職種が違っていても、図を作ることができますし、チームの全体のスキルが向上すると思います。さまざまな業種の仕事の進め方に対応できるように、Cacooのテンプレートがより一層充実することを今後も期待しています。

―――ありがとうございました。

チームの可能性を広げるクラウドベースのソフトウェアサービス

サービスを見る
Cacoo, Backlog and Typeralk

導入事例を探す