全社員180人が利用!CLIP STUDIO PAINTのセルシスがメールからTypetalkに切り替えた理由

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ペイントツール「CLIP STUDIO PAINT」を開発する株式会社セルシスでは、180名の全社員共通のコミュニケーションツールとしてTypetalkを利用しています。メールからTypetalkに移行したことで情報の属人化や、言った言わない問題などのコミュニケーションロスがどう改善されたのか、詳しくお伺いしました。

画像中央:株式会社セルシス 取締役 渡邊雄三(わたなべ・ゆうぞう)氏

Typetalk導入の目的 メールに代わるコミュニケーションツールとして導入。部署間のコミュニケーションをシームレスにしたい
課題 メールの作成コストによって起きてしまう情報の属人化や「言った・言わない」などのコミュニケーションロス。社員の情報発信量が弱い
効果 社員の情報発信量が劇的に増えた。部署だけでなく役職を超えたシームレスなコミュニケーションの実現でフラットな組織になった
業種 ソフトウェア開発
アカウント数 180アカウント
*2018年4月時点
Typetalkを利用している職種 全社利用
利用しているヌーラボサービス Typetalk(スタンダードプラン200ユーザー) & Backlog

目次

メールで起きていた「言った・言わない問題」「作成の時間的コスト」の問題

―セルシス様の事業について教えてください。

株式会社セルシスはグラフィック系コンテンツの制作・閲覧・流通を通じて、IT技術でクリエイターの支援をグローバルに行っています。

イラスト・マンガ・アニメ制作ツール「CLIP STUDIO PAINT」や、Webサービス「CLIP STUDIO」を通じたクリエイターの創作活動をサポートするサービスの提供や、電子書籍ソリューション「BS Reader」等の、コンテンツ制作・流通・閲覧にまつわるソリューションを提供しています。

主力製品である「CLIP STUDIO PAINT」は、エントリーユーザーからマンガ家、イラストレーターなどのプロのクリエイターまで幅広くご利用いただいており、アニメスタジオや大学、専門学校などの美術系教育機関でも導入されています。

手前の製品は世界各国で300万人以上(*1)のクリエイターが利用する、No.1シェア(*2)ペイントツール「CLIP STUDIO PAINT」。トロフィーはAmazonや量販店の販売数を基にした「BCN AWARD」のグラフィックスソフト部門で、2015年から3年連続No.1を受賞した際のものだ。

*1 体験版ユーザーを含む
*2 「BCN AWARD」グラフィックスソフト部門2015/2016/2017年No.1

―社内と社外の両方のやりとりにチャットツールを使われているそうですね。

はい。弊社では全社共通のツールとして、ディスカッションツールのTypealkを利用しています。2018年4月の時点で社員を含め180名ほどのスタッフ全員にTypetalkのアカウントが付与されています。外注先など社外へのコミュニケーションにも、Typetalkを利用しています。

―以前はメールを用いて社内のコミュニケーションをされていたそうですね。

はい。Typetalkを導入する前は、社内外ともにメールでコミュニケーションをしていました。ただ、メールだと色々問題点がありました。

―具体的にどのような問題点がありましたか?

2つあります。1つは情報が閉じてしまうという問題です。

メールは冒頭に「お疲れさまです」や「お世話になっております」の一文を入れなければならなかったり、CCに誰をいれるべきか判断しなければならなかったりします。決まりごとが多く、些細な内容でも相手に伝えるコストが必要以上にかかってしまいます。だからといって、口頭で情報を伝達すると、今度は「言った・言わない」のコミュニケーションロスが発生してしまいます。

―2つめの問題はいかがでしょうか?

2つめの問題点として、メール作成によるコストが原因で、社員の情報発信力が弱いと感じていました。

弊社は全体の約半数が開発者です。技術力が高かったり、技術やセキュリティなどの最新の動向もいち早くキャッチするアンテナの高さを持っていたりするのですが、中にはシャイな社員もいます。個人個人が高いスキルを持っている一方で、それをチーム全体に共有する力が弱かったのです。

メールからチャットツールへの移行でコミュニケーションロスが激減!社員の情報発信力が劇的に向上

―それらの問題を解決するためにメールからチャットツールへ移行されたのですね。

はい。実はチャットツールを導入しようと思ったのは、プロジェクト管理ツールBacklogの導入がきっかけでした。2015年の夏頃にBacklogの導入が先に決まり、そのタイミングでコミュニケーションツールもプロジェクト管理と親和性の高いものを選ぶことになり、Typetalkを導入しました。

株式会社セルシス 取締役 渡邊雄三(わたなべ・ゆうぞう)氏

―メールからTypetalkに切り替えたことでコミュニケーションにおける課題は解決できましたか?

はい。Typetalkのようなディスカッションツールは、誰がいつ、何を発言したのかすべて記録に残せます。過去のメッセージも簡単に検索できるため「聞いてない、知らなかった」というケースがほぼ0になったと思います。

導入以前は「他の部署の方はどんな活動をされているのでしょうか」と質問にくる社員もいましたが、Typetalkに切り替えた後は自然と情報共有され、改めて質問されることはほとんどなくなりました。

―チャットツールで部署の隔たりを無くせたのですね。

そうですね。たとえば「営業報告」というトピックでは、企業様とのお打ち合わせ内容などを共有しています。案件の進捗状況などを、部署を越えて全社員が簡単に把握できるようになった点に効果を感じていますね。

また、実際に製品をご利用いただいている、クリエイターの方からの反応などもトピックで共有しています。お客様と直接やりとりがあるのは一部の部署のため、以前はなかなか全社員にまでは反応が届きづらかったのですが、トピックでお客様のお声を身近に感じることで、更なるモチベーションにつながっていると実感しています。

このように、情報へのアクセスのしやすさと情報発信のしやすさは、間違いなく大きな効果でした。さらに、部署の隔たりが無くなったことに加え、個人個人の情報発信力も向上しました。

―社員の情報発信力の向上というのはどういうことでしょうか?

「技術系雑談」というトピックがあるのですが、こちらでは新しい技術や新デバイスの情報がシェアされるなど、技術的な話題が活発に飛び交っています。Typetalk導入前は業務以外のメールを送ることはなかったエンジニアが、最新技術の情報を積極的に発信している姿をみたときは、情報発信力の向上を感じました。

また、対面だとなかなか気づけなかった相手の得意分野を発見できたときにも、Typetalkを導入した価値があったと感じています。

―全社での連絡事項などもチャットで共有されているのでしょうか?

はい。「全体雑談」という、どんな内容でも投稿できる自由なトピックを作って活用しています。サークル活動の参加者を募集したり、新しく入社した方が自己紹介したり・・・と、トピック名通り雑談です。社長も積極的に雑談に参加しています。

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社員と社長が雑談!シームレスなコミュニケーションがセルシスのフラットな組織づくりに一役買う

―メールでの課題解決以外にTypetalkの導入によって得れた効果はありますか?

効果は2つあると感じています。1つは、BacklogとTypetalkの連携機能による進捗管理とコミュニケーションのシームレスな連携ですね。

開発部でよく使っているのが、「Backlogカード」というBacklogの課題キーをTypetalkに貼り付けると課題内容がTypetalkのメッセージ内で表示される機能です。弊社は複数の製品を開発しているため、チームへの確認事項も多いのですが「あの件どうなったの?」を簡潔に伝えられるので便利です。

「Backlogカード」とはBacklogの課題キー / URLをTypetalkに貼り付けると課題の内容が自動展開される機能だ。(※使用イメージ画像)

BacklogはメールでいうCCのような通知がくることも多いので、重要な情報が流れてしまうこともあるのですが、Typetalkをプッシュ通知として補完することで、うまくバランスが取れています。

もう1つは、社員と社長の距離が近くなったことで組織がよりフラットになったという点でしょうか。

―「社員と社長の距離が近くなった」というのはどういうことでしょうか?

Typetalkを導入したことで、部署だけで無く役職を超えたコミュニケーションもできるようになりました。社長にメンションを付けて会話ができるようになったのは、間違いなくTypetalkのおかげですね。

―社長が積極的に雑談に参加して社員と交流するというのはなかなか珍しい光景ですね。

珍しいかもしれませんね。ある営業部の社員から「営業活動などの報告で社長からTypetalkのいいねをもらえてモチベーションが上がった」という声もありました。社員だけでなく、社長自身もTypetalkを導入したことで、社員の動きが見えやすくなったと感じていると思います。

―シームレスなコミュニケーションはフラットな組織づくりにもつながるのですね。

そうですね。正直なところ、チャットツールを導入する当初は、ネガティブな発言が増えるのではないか?と心配していました。実際に導入したところ、その逆でポジティブな発信がたくさん増えて、社内の雰囲気が変わったと感じています。

対外的なイメージにも良い影響がありました。インターン生からは「オフィスがとても静かなので、交流が少ないのかなと思いましたが、チャットをみると技術的な会話が飛び交っていて熱量が伝わってくる」という感想をもらうこともありました。

―最後にTypetalkをおすすめしたい方に向けてメッセージをお願いします。

私はTypetalkをチャットツールの導入を迷っている「日本の企業」に薦めたいですね。日本の会社が作っているツールであることもあり、日本語が明快でとっつきやすく、ドキュメントも豊富です。ツールの導入や操作方法で疑問点があったら気軽に相談に乗って頂ける点が他のツールと比較した時の強みだと感じています。

この効果は使ってみないとわからないと思うので、まずはスモールスタートで試してみると良いかと思います。

―ありがとうございました!

 

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