累計講師派遣数40名突破記念!東川町の担当職員に聞く、ヌーラボとの取り組みの軌跡 #ヌーラボのリゾートワーク

ヌーラボは2018年からリゾートワーク制度を開始しました。

この制度は、ヌーラボの従業員が単身、もしくは家族と共にリゾート地に滞在し、リモート環境から就業できる教育研修制度です。従業員は滞在中、現地の学校で講師として授業を担当します。授業を設計するプロセスから実際の実施、振り返りまでを含めて「教育研修」と位置付けているのがポイントです。

ヌーラボは、従業員と家族のリゾート地滞在にかかる費用の一部を負担しています。制度運用開始以降、沖縄県宮古島市と北海道東川町、そして新潟県佐渡市の3ヶ所と提携し、年度ごとに約10名の社員が講師を務めてきました。

今回は2019年からお世話になっている北海道東川町の町役場にて、経済振興課の企業パートナーシップの担当をしている西島さんに、東川町独自の企業パートナーシップ制度と、ヌーラボとのこれまでの取り組みについてお伺いしました。

西島 圭哉さん

北海道東川町 経済振興課所属。2020年より旧東川スタイル課に異動し、企業パートナーシップの担当としてヌーラボのリゾートワーク制度の運用をサポートする。

 

— 東川町の東川オフィシャルパートナー制度はすでに40社を超える企業が参画する画期的な制度です。どの様な制度なのですか?

東川町とつながりのある企業とパートナーシップ関係を構築することで、地方や日本そして世界の未来を育む社会価値の共創を目指すものです。壮大なテーマですが、東川町のような人口1万人に満たない小さな町は、地域外の方と連携し、関係人口を増やしていくことが重要です。そこで個人だけでなく、法人の関係人口も増やすため、人材やノウハウを提供する形でご協力いただける企業様とパートナーシップを締結するこの仕組みが始まりました。

お返しとして、パートナー企業の社員だけが受けられる特別なサポートを行っています。ヌーラボの従業員の方も、これを活用し、特別価格で宿泊施設を利用していただいています。

ヌーラボ従業員の日本語学校での授業の様子

— ヌーラボ社内でもこの制度を活用させてもらっている者が何人もいます。パートナーシップを組んだ企業とはどの様な取り組みを行なっているのでしょうか?

東川を舞台とした合宿型の企業研修の実施、新規拠点や店舗の設立、地域活性化起業人としての人材派遣など、企業によって様々です。例えば、株式会社R-bodyという企業は、コンディショニングコーチを派遣していただき、町営の施設を使ってコンディショニング指導をしていただくことで、町民の健康増進に貢献していただいています。「R-bodyが来てくれたことで、体の使い方を意識するようになった」という町民のお声も聞きますよ。

*地域活性化起業人…別名、企業人材派遣制度。地方公共団体が、三大都市圏に所在する企業の社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かしながら、地域独自の魅力や価値の向上等につながる業務に従事してもらい、地域活性化を図る取り組みに対し、特別交付税措置を行うもの。

(出典:総務省 地域活性化起業人 検索日2023年7月10日)

パートナーシップを結んでいる企業は100%が東川町外に本社を置く企業です。

この取り組みによって東川町を知り、愛着が生まれ、結果的に関係人口の増加につながっています。パートナーシップ企業になったことをきっかけに、ふるさと納税をしてくれる方もいるようです。

ヌーラボ従業員によるしごとコンビニでの授業の様子

— 素晴らしい制度ですが、何か課題はあるのでしょうか?

年々、ESGやSDGsといったことが企業に求められる風潮の中で、我々のような地域と関わることで何か成果を残したいと考えている企業は増えているようです。しかし、パートナーシップを締結した後、具体的にどんなアクションを起こせばいいのか、イメージが湧いている方は多くありません。

結果、「憩いの場所」として旅行先に選んでいただくにとどまるケースもあります。それも大変嬉しいことなのですが、本来は企業パートナーシップならではの取り組みを行うことが理想です。私たちが1社ごとに細かく提案やカスタマイズを行なっていければ良いのですが、制度を担当する経済振興課のスタッフも多いわけではないので、サポートし切れていないのが現状です。

そんな時にヌーラボさんの取り組みの事例は、一つのモデルケースとして大変ありがたい存在です。パートナーシップ制度に興味を持ってくれた企業様に、いつも事例として紹介しています。

〈ヌーラボが行う取り組みの紹介〉

ここで、ヌーラボが東川町で行っている取り組みを詳しく紹介します。2018年より沖縄県宮古島市で始めた「ワーケーション中の社員を学校に講師として派遣する」という取り組みを、2019年から北海道東川町でも受け入れていただいています。

これまでに、

この他にも、少し変わった事例として、

これらに従業員を派遣させていただき、スキルアップ研修の実施や就職活動に役立つ授業の展開を行ってきました。一度参加した従業員は東川町への愛着が湧くようで、リピートで参加したり、ふるさと納税をしたり、その後も関係性が続くことが多いのが特徴です。

 

— ヌーラボの取り組みを他の企業にも紹介していただける最大のポイントはなんでしょうか。

ただワーケーションをするのではなく、研修や福利厚生として昇華できている稀なケースだからです。ここまでWin-Winの関係を仕組み化できると、我々との関係性も、企業の取り組みとしても、継続性が生まれます。他の企業も真似しやすい要素が詰まっていると思います。

また、ヌーラボさんの取り組みは「写真」と全く関係がないこともポイントです。
東川町は1984年から写真の町を宣言し、現在では高校の写真部の全国大会である「写真甲子園」の舞台の町としても有名になりました。そのおかげもあり、写真に関する取り組みを行なっている企業様との提携は多かったものの、写真に関係がない企業様との取り組み事例は少なかったのです。

もちろん、東川町としては写真に関連しない企業様も大歓迎だったのですが、具体的な関わり方がわかりませんでした。ヌーラボさんは宮古島での取り組み事例も示していただいたので、こちらとしてもどんな協力をすれば良いのかわかりやすかったと、当時の担当者から聞いています。

ヌーラボ従業員と町民との交流も生まれている

— 取り組みがお力になれているようで嬉しい限りです。東川町としてこれから目指しているものはありますか?

東川町にはオフィシャルパートナー向けのパンフレットがあるのですが、現在ヌーラボさんの事例も掲載しています。他の企業様も、この制度を真似てくださることを期待しています。

我々の力不足もあり、まだまだ全ての企業と理想的な取り組みができているわけではありません。しかし、この4月からパートナーシップ制度を担当していた部署は解散し、経済振興課に合流しました。より広い部署を巻き込んでパートナー企業様と協力していくための前向きな部署変更です。

また、経済振興課のほかにも、適疎(てきそ)推進課が公設塾を作る取り組みを行うなど、既存の行政では想像できなかったスピードで新しい取り組みも生まれています。

これらの取り組みを推進するにあたり、町外にお住まいの”東川を好きと言ってくれる方々”ともより連携する方法を模索し、行政という枠組みにとらわれない活動を仕掛けていきたいです。

*適疎…東川町ではこの言葉を、過疎でも過密でもない、「適度に『疎』(ゆとり)がある」ことと解釈し、まちづくりの理想像として掲げています。

— 西島さん、ありがとうございました!

 

2023年度のヌーラボの東川での活動

今年は、3名のヌーラバーが東川町に講師として滞在する予定です。リゾートワークの様子は、ヌーラボブログ「ヌーラボのリゾートワーク」に体験レポートをアップしていく予定です。楽しみにお待ち下さい。

〈これまでの東川町での授業実施レポート〉

 

この取り組みに関するお問い合わせ

株式会社ヌーラボ マーケティング部 PR担当
安立沙耶佳
pr@nulab.com

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