チームのコラボレーションを促進し、働くを楽しくするツール「Backlog(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「Typetalk(タイプトーク)」を運営する株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:橋本 正徳、以下 ヌーラボ)は、プロジェクト管理ツールの「Backlog」ユーザーを主な対象とした「社内のコミュニケーションに関するアンケート調査(以下、本調査)」を実施しましたので、結果を報告します。
本調査では、社内コミュニケーションが十分取れているかどうかや、社内コミュニケーションに最も利用頻度が高い手法について、また社内コミュニケーションに利用したい手法・利用したくない手法についても尋ねました。
その結果、「電話」は社内コミュニケーション手法としては全年齢層に不人気であることが分かりました。また、「社内コミュニケーションは十分取れている」と答えた人ほど、「メール」の使用率が低いことも分かりました。
他にも、「ビジネスチャットツール」「対面」を社内コミュニケーションによく使うと答えた人の半数以上が、引き続き「ビジネスチャットツール」「対面」を使いたいと答えており、他の手法を使っている人よりも高い数値となっています。
これらのことから、社員の「社内コミュニケーション満足度」を高めるための最適解は、「ビジネスチャットツール」と「対面」なのではないかと考えられます。
下記、調査結果をまとめておりますので、ご報告します。本件について、またはプロジェクト管理や働き方についての取材も可能です。ご要望の方は、お問い合わせ先までご連絡ください。
◼︎ 34%の人が「社内のコミュニケーションが不十分」と回答
「社内コミュニケーションは十分取れていますか?」という質問に対し、「十分取れている」「まあまあ取れている」を合わせた割合は65.9%、一方で「あまり取れていない」「全く取れていない」を合わせた割合は34.1%でした。年齢や職種によるばらつきはほとんどなく、社内コミュニケーションの改善を検討する必要がありそうです。
また、年齢や現在利用しているツールについても聞いたところ、次のような傾向がありました。
・社内コミュニケーションが「十分取れている」「まあまあ取れている」と答えている人ほど、現在利用している手法として「対面」の割合が高い
・社内コミュニケーションが「十分取れている」「まあまあ取れている」と答えている人ほど、現在利用している手法として「メール」の割合が低い
◼︎ 使いたい手法は「ビジネスチャットツール(49.1%)」と「対面(39.3%)」が圧倒的
本調査では、現在利用している手法のみならず、「社内コミュニケーションに最も利用したい手法・したくない手法(*)」についても聞きました。
(*)実際の設問では、「対面」「電話」「メール」「Skype, Google Hangouts などのビデオ通話システム」「Typetalk, Slack, Chatwork などのビジネスチャットツール」「LINEなどのチャットツール」「その他(自由記入)」のラジオボタン選択式としました。以降、便宜上例示したツール名を省くことがあります。
「社内コミュニケーションに最も利用したい手法はどれですか?」という設問の回答は、「ビジネスチャットツール(49.1%)」が最も多く、次いで「対面(39.3%)」となり、2つの手法を合わせると88.4%となりました。
その理由として、次のようなものが挙げられました。
<「ビジネスチャットツール」と答えた理由>
- 履歴が残る。メールだと探すのが大変だがすぐ見つけられる (ディレクター・マネージャー / 40歳~44歳)
- 返信が相手の都合で基本OKなので、比較的気を使わなくて良い (事務・総務 / 30歳~34歳)
- 気軽にやりとりが出来る、アプリで場所問わず確認できる (システムエンジニア / 25歳~29歳)
<「対面」と答えた理由>
- 文面で2ラリー以上するくらいなら直接話して1回で終わらせたい (マーケター・プランナー / 30歳~34歳)
- 誤解が一番生じないと思う (システムエンジニア / 40歳~44歳)
- 対面だと細かいニュアンスも伝わるため (カスタマーサポート / 25歳~29歳)
◼︎ 「電話」は社内コミュニケーション手法としては全年齢層に不人気
続いて、「社内コミュニケーションに最も利用したくない手法はどれですか?」という設問では、最も多い回答は「電話(35.9%)」、次いで「メール、LINEなどのチャットツール(ともに24.8%)」となりました。
その理由として、次のようなものが挙げられました。
<「電話」と答えた理由>
- 言った・言わないの話になりやすいから (システムエンジニア / 30歳~34歳)
- 仕事が中断されるのがいや (デザイナー / 35歳~39歳)
- 声しか情報がないので、うまく喋らなければと緊張する (マーケター・プランナー / 25歳~29歳)
<「メール」と答えた理由>
- 既読かどうか分からない。カスタマイズしづらい (事務・総務 / 40歳~44歳)
- メーラーに埋もれて後で検索しづらい (システムエンジニア / 45歳~49歳)
- 「〇〇様 お疲れ様です、XXです」と始めるのが鬱陶しい。整理がしづらい。 (ディレクター・マネージャー / 25歳~29歳)
<「LINEなどのチャットツール」と答えた理由>
- ビジネスとプライベートでの混在が不安なため (システムエンジニア / 25歳~29歳)
- 時間外、休日でも連絡が来てしまうから (営業 / 35歳~39歳)
- 情報漏洩しそうで怖い (コンサルタント / 25歳~29歳)
また、現在「ビジネスチャットツール」「対面」を社内コミュニケーションによく使うと答えた人の半数以上が、引き続き「ビジネスチャットツール」「対面」を使いたいと答えています。これは、現在他の手法を使っている人が引き続き同じ手法を使いたいと答えた数値よりも高くなっています。
◼︎ 社内コミュニケーションのキーワードは「十分な情報量」と「テンポの良さ」?
以上の「利用したい手法」「利用したくない手法」結果から、社内コミュニケーションのキーワードは、「十分な情報量」と「テンポの良さ」ではないかと考えられます。
コミュニケーションの本質とも言える「伝えたい内容が誤解なく伝わるか」という点においては、表情や身振りなどの情報量が多い「対面」が最も効率的です。一方で、双方のタイミングを合わせて直接話すまでもないトピックもあるという側面、それに加えて「テンポの良さ=タイムラグのなさ」という点において、「ビジネスチャットツール」が好まれているようです。取得できる情報量という観点では「対面」が「電話」より優れており、リアルタイム性という観点では「ビジネスチャットツール」が「メール」より優れていると考える人が多いのかもしれません。
◼︎ 調査概要
実施期間 2018年3月15日~3月31日
対象 主にBacklog ユーザー(有効回答数 327件)