「若手社員の戸惑いや部署異動の課題」実態調査
株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、以下 ヌーラボ)は、20歳〜25歳の若手ビジネスパーソン600人を対象に、「若手社員の仕事における戸惑いや部署異動の課題」について、調査しました。
■主な調査結果
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4月の新年度スタートとともに、多くの企業では新入社員の受け入れや部署異動が行われます。新たなメンバーが加わることで職場に活気が生まれる一方、業務の引き継ぎがスムーズに進まず、「どこから手をつければいいのかわからない」「前任者からの情報が不足していて仕事が進まない」など、新しい環境に適応するための大きなハードルが生じることも少なくありません。特に「引き継ぎ資料が整理されておらず、必要な情報がすぐに見つからない」「業務の流れが不透明で、誰に何を聞けばよいのか分からない」といった状況は、新入社員や異動者にとってストレスの要因となるだけでなく、チーム全体の生産性低下を招く可能性があります。
そこで今回、ヌーラボは20歳〜25歳の若手ビジネスパーソン600人を対象に、新年度に頻発する「引き継ぎの混乱」や「業務管理の課題」に焦点を当て、若手社員のリアルな声をもとに、職場の実態と改善のヒントを探りました。職場における引き継ぎの実態について調査を実施。新年度に頻発する「引き継ぎの混乱」や「チームワークの課題」に焦点を当て、若手社員のリアルな声をもとに、職場の課題と改善のヒントを探ります。
■約半数が「業務の引き継ぎで困った経験あり」スムーズな引き継ぎができない理由とは?
「チームメンバーから業務を引き継ぐ際に困った経験はありますか?」という質問をしたところ、回答者の約半数(47.8%)が「引き継ぎで困った経験がある」と回答しました。
新年度の異動や組織変更が多い時期は、業務フローや担当者が変わりやすく、引き継ぎの質がその後の業務効率に大きく影響します。スムーズな引き継ぎが行われないと、新しい担当者が業務を把握するまでに時間がかかり、結果としてプロジェクトの進行遅延や業務負担の偏りが発生します。
■情報共有の不足が、引き継ぎの大きな壁に
引き継ぎに苦労した理由として最も多かったのは、「必要な情報が十分に共有されなかった」(46.3%)という課題でした。加えて、「過去のタスクや業務の内容が不明瞭だった」(37.6%)、「引き継ぎ資料が整理されておらず、見つけづらかった」(37.3%)といった情報管理の不備が、新担当者の業務適応を妨げる主な要因となっていることが明らかになりました。多くの企業では、「口頭での引き継ぎ」に頼るケースが依然として多く、マニュアルやデジタルツールを活用した業務履歴が適切に整備されていないことで、後任者が業務の流れを把握できず、手探り状態で進めざるを得ないという状況が生まれています。
この結果から、業務の引き継ぎにおいては「過去の業務履歴やタスクの流れを、デジタルツールで整理する仕組み」や「担当者が変わっても業務の継続性が確保できる体制」の整備が不可欠であることが分かります。
■引き継ぎトラブルを防ぐカギは「ルール・役割・見える化」
では、職場で「チームワークマネジメント」を強化し、スムーズな引き継ぎを実現するには何が必要なのでしょうか?今回の調査では、引き継ぎを円滑に進めるために、以下の3つの要素が特に重要であることが分かりました。
- 「チーム内でのコミュニケーションルールの策定」(31.2%)
- 「メンバー間の役割分担を明確化する仕組み」(26.2%)
- 「明確な目標の設定と共有、タスクの進捗を見える化するツールの導入」(24.8%)
これらを整備することで、業務の見える化が進み、新担当者が引き継ぎ直後からスムーズに業務を遂行できる環境が整います。
この結果は、チームのパフォーマンスを向上させるには、属人的な引き継ぎではなく、共通のルールと仕組みを整備することが不可欠であることを示唆しています。例えば、新しい担当者が業務を把握しやすいように「タスク管理ツールを活用した業務の可視化」「業務フローの標準化」「マニュアルやドキュメントの整備」を行うことで、引き継ぎの精度を向上させ、業務の停滞を防ぐことができます。特に、新年度のように組織変更が重なる時期は、チーム全体の連携を強化し、情報共有をスムーズに行うことが、生産性向上に直結します。
■「チームワークマネジメント」の強化が、新年度の引き継ぎトラブルを防ぐ
今回の調査から、新年度に頻発する引き継ぎの混乱や情報共有の課題が浮き彫りになりました。業務の属人化や情報の不透明さが、新入社員や異動者の適応を妨げ、チーム全体の生産性を低下させる要因となっています。しかし、こうした課題は「チームワークマネジメント」を強化することで解決できる可能性があります。チームワークマネジメントとは、チーム全体で情報を共有し、役割や進捗を可視化しながら目標達成に向けて業務を推進する手法です。適切なルールの整備、役割分担の明確化、タスクの可視化を行うことで、「誰が何をすべきかが明確になり、スムーズな引き継ぎが実現される」 という環境を整えることができます。
新年度を迎える今、職場の引き継ぎトラブルを防ぎ、チーム全体の生産性を向上させるために、職場の情報共有や業務管理の仕組みを見直すタイミングではないでしょうか。
■調査概要
- 調査対象:20歳〜25歳のビジネスパーソン
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2025年1月27日(月)
- 有効回答数:600サンプル
■ 本調査結果を使用される際のお願い
- 本調査結果を使用される際は、【株式会社ヌーラボ調べ】とご記載ください。
- ご使用の場合は、元のデータや画像を改変しないようお願いいたします。
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