6割が「ムダ会議」を実感!AIでは難しい“伝わる図”が導く意思決定の質とは?

【会議の生産性と図の活用に関する実態調査】生成AIの限界と図の可能性に迫る


株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、以下 ヌーラボ)は、20歳〜59歳のビジネスパーソン600人を対象に、「会議の生産性と図の活用実態」について、調査しました。

■ 主な調査結果

  •  約6割(56.2%)のビジネスパーソンが「ムダだと感じる会議がある*」と回答。最も多かった要因は「結論が出ず堂々巡りになる」(58.2%)。次いで「後日ひっくり返る」(40.4%)、「曖昧なまま終わる」(31.5%)。
  • 「会議で図があると助かった」人は6割超(65.5%)。理由として「全体像の把握がしやすくなった」(62.1%)、「誤解やズレが減った」(44.7%)、「認識がそろった」(32.4%)などが挙げられた。
  • 生成AIで図を作成した経験者は2割(20.7%)にとどまり、そのうち8割以上(83.9%)が“不便さ”を感じたと回答。
*本調査では「ムダ」と感じる基準について、「結論が出ない」「内容が曖昧」「決定が後日覆る」等を定義して収集しています。

「この会議、本当に必要だったのか?」会議を終えたあと、そう感じた経験を持つビジネスパーソンは少なくないでしょう。長時間にわたる議論の末、結論が出なかったり、せっかく決まったことが後日覆されたりするのは、単なる時間の浪費ではなく、チームの信頼やモチベーションを損なう恐れがあります。働き方改革が推進され、生産性向上が強く求められる現代において、見直されるべきは「会議の質」。

では、ビジネスの現場では具体的にどのような課題を抱え、どのように工夫がなされているのでしょうか?今回の調査では、多くのビジネスパーソンが抱える“会議のもやもや”に焦点を当て、その原因と解決のヒントを探りました。

■約6割のビジネスパーソンが「ムダな会議がある」と回答──最大の悩みは“結論が出ない”こと

まず、「仕事の中でムダだと感じる会議があるか」と尋ねたところ、約6割(56.2%)のビジネスパーソンが「ある」と回答しました。

その理由として最も多かったのは「結論が出ず堂々巡りになる」(58.2%)。次いで、「決まったはずのことが後日ひっくり返る」(40.4%)、「誰が何をやるかが曖昧なまま終わる」(31.5%)など、意思の不一致や共有不足がストレスの原因となっている実態が浮き彫りになりました。これは、単なる“時間のムダ”にとどまらず、チーム全体の信頼関係やモチベーション低下につながる恐れもある見過ごせない問題といえるでしょう。

では、この“ムダ会議”を防ぐために、現場ではどのような工夫がされているのでしょうか?

■ “伝える”から“伝わる”へ──会議の工夫、上位に「図解」がランクイン

会議を円滑に進めるために工夫していることとして、最も多かったのは「論点を文字で書き出して整理する」(30.0%)、続いて「会議冒頭で目的・背景を明確に共有する」(23.2%)でした。これらの“言葉による整理”は、多くの人が納得する王道のテクニックと言えるでしょう。

注目すべきは、第3位と4位に、「図」を活用したコミュニケーションがランクインしている点です。具体的には、第3位は「トピック同士の関係性を、図で視覚的に示す」(22.0%)、第4位は「会議中の話の流れを、図や図解で示す」(19.4%)という回答が入りました。「図解は、一部の専門職やデザイナーが使うものでは?」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、多くのビジネスパーソンがその有効性に気づき、実践している実態が明らかになりました。

言葉だけでは把握しづらい複雑な関係性や議論の全体像を、「図」によって補完することで、認識のズレを防ぎ、議論を整理しやすくしていると考えられます。

では実際に、会議で図を使ったことがある人たちは、どのような効果を感じているのでしょうか?

■6割超が「図があって助かった」と実感──会議の工夫、会議の“もやもや”が一目で整理できる理由

会議で図を使ったことがある人のうち、6割超(65.5%)が「図があって助かった」と実感していることがわかりました。その理由として最も多かったのは、「話し合いの全体像が把握しやすくなった」(62.1%)。次いで、「誤解やズレが減った」(44.7%)、「参加者全員の認識がそろったと感じた」(32.4%)など、図を使うことで議論の“見える化”が進み、認識の統一に貢献している様子がうかがえます。

言葉だけでは伝えきれない情報を可視化することで、チーム全体の目的意識をそろえる。図は、そんな「伝わる会議」を行なうための有効なツールとして機能しているようです。

では、近年注目を集める生成AIによる図の作成については、どのような評価がされているのでしょうか?

■生成AIで図をつくった人の8割超が“不便さ”を実感──チームで“伝わる図”をつくる難しさ

近年では、生成AIを使って図を作成する機会も徐々に増えています。しかし、実際に生成AIで図を作ったことがあると回答した人は、全体の2割(20.7%)にとどまりました。さらにそのうち、8割以上(83.9%)が何らかの“不便さ”を感じたと答えました。

不便さを感じた理由として最も多かったのは、「素案としては使えるが、実際の会議では書き直すことが多かった」(41.1%)、「見た目は整っていたが、自分の意図とは少しズレていた」(34.7%)、「他の人と共有したときに意図が正しく伝わらなかった」(20.2%)と続きます。こうした結果からは、生成AIによる図の作成はあくまで“たたき台”として活用されており、会議の場で重視される「意図の共有」や「納得感の醸成」には、まだ人の手による補完が必要であるという実態がうかがえます。

一方で、生成AIの図作成に対する不満の多くは、今後の技術進化や使い方の工夫によって改善されていく余地もあると考えられます。生成AIは図作成の起点として大きな可能性を持っており、それを“どう活かし、人と協働させていくか”が今後の鍵となるでしょう。

では、“納得感のある意思決定”を支える図は、どうすればもっと手軽に、全員に伝わるかたちで作成できるのでしょうか?

■“図で伝える”を、もっと簡単に。リアルタイムで共に描けるCacooが、チームワークマネジメントを加速

会議の“もやもや”をなくしたいとき、頼りになるのがオンラインホワイトボードツール「Cacoo」です。Cacooなら、豊富なテンプレートと直感的な操作性により、見栄えの良い図を手軽に作成することができます。さらに注目すべきは、チーム全員でリアルタイムに同じ図を編集・共有できること。たとえば、会議中に一緒に図を描くことで、「言った・言わない」のすれ違いを防ぎ、「なんとなく伝わったつもり」が起きる前に、認識のズレを修正することができます。

図は、描いた瞬間に“共通言語”になる。Cacooは、チーム内の認識を揃えてスムーズな合意形成を支援し、組織の自律的な協働を促す「チームワークマネジメント」を強化するツールとして、多くの組織で活用されています。

■ 調査概要

  • 調査対象:20歳〜59歳のビジネスパーソン
  • 調査手法:インターネットリサーチ
  • 調査期間:2025年6月4日(水)
  • 有効回答数:600サンプル

■ 本調査結果を使用される際のお願い

  • 本調査結果を使用される際は、【株式会社ヌーラボ調べ】とご記載ください。
  • ご使用の場合は、元のデータや画像を改変しないようお願いいたします。

ヌーラボが提供するサービスについて

ヌーラボは、異なる職種や違う部門のメンバーで形成されたチームが共通の目標に向かって自律的に協働し、組織全体の生産性を向上させる「チームワークマネジメント」を提唱し、PDCAがスムーズに回るための包括的なサービスを提供しています。プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」は、2025年6月20日に20周年を迎えました。これを記念し、これまでの歩みとこれからの展望を紹介する特設サイトを公開しています。

・プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」:https://backlog.com 
 ▶ Backlog20周年特設サイト:
https://backlog.com/ja/20th-anniversary/
・オンラインホワイトボードツール「Cacoo」:https://cacoo.com/ja/home
・組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高める「Nulab Pass」:https://nulab.com/ja/nulabpass

株式会社ヌーラボについて

本社
福岡県福岡市中央区大名1-8-6 HCC BLD. 2・6・7F
創業
2004年 3月
ウェブサイト
https://nulab.com/ja/(日本語)
https://nulab.com/(English)

※ 本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。

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広報担当
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092-752-5231
E-mail
pr@nulab.com

ヌーラボについて

ヌーラボは、チームのコラボレーションとコミュニケーションを促進するソフトウェアを開発している、「楽しいこと好き」なイノベーター集団です。ヌーラボは、3人の開発者により2004年に創業されました。日本の福岡に本社があり、現在は、ニューヨーク・東京・京都・アムステルダムに拠点を持っています。